Amazon Web Services ブログ
AWS App Studio で自然言語を使用してアプリケーションを構築および変更する機能の一般提供を開始
7 月にプレビューとして発表された AWS App Studio は、生成 AI を活用したアプリケーション開発サービスです。ユーザーはこれを利用することで、専門的なソフトウェア開発スキルを必要とせずに、自然言語を使用してアプリケーションを作成できます。その記事では、AWS App Studio が安全でスケーラブルなアプリケーションの構築にどのように役立ち、各アプリケーションを完全に管理することで運用上のオーバーヘッドをどのように排除するのかについて説明しました。
App Studio は、新しいビルダーたちがビジネスアプリケーションを作成できるようにします。IT プロジェクトマネージャー、データエンジニア、エンタープライズアーキテクト、ソリューションアーキテクトのいずれであっても、自然言語で要件を説明するだけで、App Studio は数分以内に、複数ページの UI、データモデル、カスタムビジネスロジックを備えた完全に機能するアプリケーションを生成します。
11 月 18 日、AWS App Studio の一般提供が米国西部 (オレゴン) および欧州 (アイルランド) の AWS リージョンで開始されたことをお知らせします。
プレビューからのフィードバックに基づいて、アプリケーション構築エクスペリエンスを強化するいくつかの新機能を導入しています。
- 自然言語でアプリケーションを変更する
- 新しい生成 AI コンポーネントを使用してアプリケーションにインテリジェンスを追加する
- 自然言語でカスタムビジネスロジックを生成して追加する
- アプリケーションのテーマとスタイルをカスタマイズする
自然言語でアプリケーションを変更する
プレビュー期間中、お客様から、自然言語プロンプトを使用して完全に機能するアプリケーションを生成することを楽しんでおり、このサービスに感謝しているというご意見をいただきました。しかし、開発ジャーニーは通常そこでは終わりません。その後、お客様から、自然言語を使用してアプリケーションを拡張または変更できるかというご質問をいただきました。
現在、App Studio では、自然言語を使用してアプリケーションを変更できます。アプリケーションを生成した後、希望する変更内容を記述すると、アシスタントから更新内容が提案され、それをレビューできるようになりました。確認すると、変更が自動的に行われます。この機能により、アプリケーションのカスタマイズがさらに迅速かつ容易になります。
App Studio を利用して構築した IT 在庫管理アプリケーションで、この機能がどのように動作するのかを見てみましょう。
この新しい機能を使用すると、アシスタントとチャットしてアプリケーションを変更できます。
アプリケーションを変更するために、アプリケーションに別の機能を追加するようにプロンプトを提供できます。ここでは、リクエストされたハードウェアの詳細を取得するためのウェブ URL についての別のテキスト入力を追加し、メモを保存するための別のテキスト領域が必要です。
その後、生成 AI アシスタントは入力を処理して提案を提供します。この提案をレビューし、[確認] を選択して続行できます。
その後、アシスタントは自動的にコンポーネントを追加し、アプリケーションを変更します。
新しい生成 AI コンポーネントを使用してアプリケーションにインテリジェンスを追加する
また、テキスト要約、コンテンツ生成、ファイル分析などの生成 AI 機能をアプリケーションにさらに簡単に追加できるように、新しいコンポーネントも導入しています。
この機能を使用する方法は 2 つあります。まず、キャンバスを開いた状態で、生成 AI コンポーネントを選択し、キャンバスにドラッグアンドドロップします。その後、コンポーネントを選択しながら、アシスタントを使用してカスタマイズできます。
アシスタントを直接使用することもできます。例えば、修理メモを分析して、レビューしやすいように要約を提供する機能が必要だとします。チャットボックスに必要な情報を入力するか、または提案されたプロンプトを使用します。
その後、アシスタントは入力を処理して提案を提供します。提案をレビューし、[確認] を選択して続行できます。
App Studio は、必要なコンポーネントを自動的に追加します。キャンバスには、オートメーションをトリガーするボタンがあります。基になるプロンプトを変更する必要がある場合は、それぞれのオートメーションにリダイレクトするリンクを選択できます。
内部では、生成 AI コンポーネントは、生成 AI プロンプトという新しいアクションステップを使用します。この新しいコンポーネントを使用すると、プロンプトと入力パラメータを簡単に変更して、大規模言語モデル (LLM) によって生成される出力をカスタマイズできます。
修理メモを要約する新しく追加された生成 AI 機能を備えた公開済みアプリケーションを次に示します。
自然言語でカスタムビジネスロジックを生成して追加する
オートメーションで JavaScript を使用してカスタムビジネスロジックを追加する際に、アシスタントを役立てることもできます。
例えば、修理期間を計算し、関係者に E メールで通知するためのカスタムビジネスロジックが必要だとします。私が作成したマルチステップのオートメーションを次に示します。オートメーションにカスタムロジックを追加するには、JavaScript コンポーネントを選択し、適切な場所にドラッグアンドドロップします。
次に、アクションを選択し、[プロパティ] パネルで、[エディタを展開] アイコンを選択します。
この機能を使用することで、自然言語で JavaScript コードを生成できるようになりました。ここでプロンプトを提供すると、App Studio がコメントとともにソースコードを生成します。生成されたソースコードは、要件に合わせてカスタマイズできる基盤となります。
そして、[E メールを送信] アクションをオートメーションに追加して、フローを完了する必要があります。
アプリケーションのテーマとスタイルをカスタマイズする
[アプリケーションのテーマ] を使用して、アプリケーションのルックアンドフィールをカスタマイズできるようになりました。この機能を使用すると、アプリケーションの外観を、[ライトモード] または [ダークモード] に変更できます。さらに、会社のブランドに合わせてアプリケーションのカスタムカラーを指定することもできます。この機能を有効にするには、[カスタマイズ] トグルをオンにする必要があります。
今すぐご利用いただけます
App Studio を使用して、安全、インテリジェント、スケーラブルなビジネスアプリケーションの構築を今すぐ開始しましょう。構築は無料で、60 日間 (250 ユーザー時間) の無料トライアルをご利用いただけます。
これらすべての機能や他の機能の詳細については、AWS App Studio のドキュメントをご覧ください。また、AWS Developers Slack ワークスペースの #aws-app-studio チャネルでぜひ会話にご参加ください。
構築がうまくいきますように。
– Donnie
原文はこちらです。