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【開催報告】CTO Night 2017 Spring @ AWS Summit Tokyo
こんにちは。ソリューションアーキテクトの篠原英治(@shinodogg)です。
Amazon.comのCTOであるWerner Vogels(@werner)の3年振りの来日に伴いまして、AWS Summit Tokyoの期間中に、日本の著名なCTOの皆さまにお集まりいただき、 CTO Night 2017 Spring (#CTONight) を開催しました。
■ CTOs Round Table
少人数の日本のCTOの皆さまをお招きし、AmazonのCTOとしてAmazonのイノベーションをリードするWernerとラウンドテーブル形式で最新の技術動向についてディスカッションを行いました。
Wernerから、AmazonがAWSというクラウドビジネスを始めたことで、1テクノロジー企業から、テクノロジープロバイダーとなり、CTOとしてどのように全社のテクノロジーをドライブしてきたか?といったトピックからはじまり、Wernerのブログ(Working Backwards – All Things Distributed)でも詳細に解説されている、新しくサービス/プロダクト/機能を開発する際にAmazon社内で取られている方法論など、白熱した議論が展開されました。
ビジネスやサービスが多岐に渡るようになるにつれ、技術的なキャッチアップが困難になり、CTOとしてどのようにそれに取り組むべきか?というトピックに関しては、Werner自身は週4-6時間はメールやミーティングなどを一切シャットアウトして集中してハンズオンで新しい技術を習得しており、そこで得たものをコードレビューやプロダクトチームとのディスカッションに活かしている、とのことでした。CTOが社内で取り扱う全ての技術分野の専門家になることは厳しい部分があるものの、エンジニアチームを、進化する同じ船に乗せるといった意味で開発者と会話をする際の姿勢などについて、日本のCTOの皆さまのエピソードもご紹介いただきました。
プログラミング言語を選定する上での考え方や、サーバーのroot権限をCTO自らが持つべきか?など様々なトピックに関するディスカッションはあっという間に時間が経過し、Werner自身も非常に有意義だったと申しておりました。ご参加いただいたCTOの皆さまありがとうございました!
■ Startup CTO Night with Amazon CTO – Werner Vogelsによる公開技術レビュー
2014 年 7 月にシークレットイベントとして開催され大盛況だったWernerによる 『Startup CTO Night with Amazon CTO』を3 年ぶりにAWS Dev Day Tokyoにて行いました。
– CHIKAKU CTO Kenta Kuwata
IoTサービスである、まごチャンネルを支えるアーキテクチャについて、技術選定基準なども含めて詳細にご紹介いただきました。
Wernerからはその技術のみならず、ビジネスモデルや収益構造に関する質問があがり、そのような点についても納得感のあるご回答をしてくださいました。
– AXELSPACE CDO Naoki Miyashita
宇宙というフィールドでビジネスを展開し、そこで収集される膨大な量の画像データをどのように取り扱って、どのように活かしていくか?そのためにどのような観点でどのような技術を選定しているか?といったところをご紹介いただきました。
Wernerからは収集したデータのみならず、衛星そのものに関する質問もあがりましたが、宇宙システムの専門家である宮下様はその全ての質問に対して詳細にご回答くださいました。
– REPRO CTO Tomohiro Hashidate
『TechCrunch Tokyo CTO Night 2016 powered by AWS』で “CTO of the Year” に輝いたRepro CTOの橋立様からは、AWS Lambda, Amazon ECS, EC2 Spot Instancesといったサービスをフル活用した非常に実践的なアーキテクチャをご紹介いただきました。
Wernerからは技術選定に関する質問などが上がり、技術者同士のハイレベルで且つ実務的なディスカッションが展開されました。
ご登壇いただいたCTOの皆さまとWernerの集合写真です。
■ Amazon CTOが考えるCTOとは?
以前よりInfinity Ventures Summit様と共催させていただいている”IVS CTO Night and Day”の目玉コンテンツであるアンカンファレンスではCTOに関する議論を続けており、その中で Patterns of CTO Things といったアウトプットにも取り組んでおりますが、今回はその輪にAmazon CTOのWernerが加わる形で、SHINAGAWA GOOSにて、約100名のCTOの皆さまにお集まりいただき、CTOの役割やあるべき姿についてディスカッションを行いました。
一つ一つのトピックに関して、会場からも多くのご意見やご質問などをいただき、大変盛り上がりました。
ディスカッションの様子はTwitterの #CTONight ハッシュタグでも追うことができますので、是非ご覧になっていただければと思います。
Wernerが3年前と変わらず包み隠すことなく真摯に物事を語る姿勢は多くのCTOの皆さまが感銘を受けたところだと思いますが、私自身もこのような場をモデレートできることに感謝をしていて、次回Wernerが来日する際も、このCTO Nightをデリバーさせていただきたいと思っています。
■ CTO Night Party
Wernerが乾杯の音頭をとり、CTOの皆さまと盛り上がりました!
ご参加いただきました皆さまありがとうございました!
■ 最後に
AWSのStartupチームは今後も一丸となってお客様のお力になれるように活動していきますので、引き続きよろしくお願い致します!