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Data Modernization Day in Japan #3 「2.5時間で学ぶ! Amazon Aurora のいま」資料・動画及び QA 公開

先日(2022/9/1) に開催した Data Modernization Day in Japan #3「2.5時間で学ぶ! Amazon Aurora のいま 〜アーキテクチャと高可用性にパフォーマンスチューニングをそえて〜」の資料・動画を公開しました。今回のセミナーでは、RDS/Auroraの最新アップデートのセッションに加え、多くのお客様へのご利用が加速しているAuroraに関して、アーキテクチャ・高可用性・パフォーマンスチューニングに関するDive Deepセッションを行いました。

当日、参加者の皆様には数多くの QA を頂きありがとうございました。頂いた QA の一部についても共有しております。

【動画】
Amazon RDS/Aurora Update
Amazon Aurora Deep Dive (Part-1) – Amazon Aurora アーキテクチャについて
Amazon Aurora Deep Dive (Part-2) – Amazon Aurora で実現する高可用性構成
Amazon Aurora Deep Dive (Part-3) – Amazon Aurora でのパフォーマンスチューニング

【資料】
資料ダウンロード

【Q & A】

Q.Aurora PostgreSQL 11のEnd of Supportはいつごろになりそうでしょうか?

A.Aurora のメジャーバージョンの利用可能な期間は以下のドキュメントでご案内しています。Aurora PostgreSQL 11 は、2024年1月31日が新しいバージョンへのアップグレード予定日となります。
https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Aurora.VersionPolicy.html?utm_source=pocket_mylist#Aurora.VersionPolicy.MajorVersionLifetime

Q.AuroraのストレージはS3へ継続的にバックアップされているとのことですが、これは継続的に増分バックアップが行われているのみで、変更分のバックアップできないでしょうか。

A. S3への継続バックアップは更新ログのバックアップによる増分のみとなりますが、お客様が任意の地点のデータをご参照したい場合は、特定時点のデータベースに復元(ポイントインタイムリカバリ)が可能です。詳細はこちらのマニュアルをご参照ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-pitr.html

Q.Auroraストレージですが、VPCのサブネットでAZを3つ定義していなくても3AZに保存されるのでしょうか?

A. Auroraストレージに格納されるデータはAurora側で自動的に3AZに保存されるため、お客様にてサブネット等の考慮をする必要はございません。

Q. Serverlessv2ですが、リザーブドインスタンスを購入することは可能ですか?

A.Serverless v2ではリザーブドインスタンスでの購入はできませんが、リザーブドインスタンスを検討する場合、Serverless v2で様子見して頂き、プロビジョンドでリザーブドインスタンスを購入した方がコスト効率が良いかどうかを比較頂くというアプローチが考えられます。

Q.Aurora PostgreSQLのクラスターキャッシュ管理(CCM : Cluster Cache Management)がデフォルトで有効になっていない理由はなにかあるのでしょうか?また、稼働後にクラスターキャッシュ管理を有効にする場合の注意点はありますか?

A. クラスターキャッシュ管理で自動的に有効になっていない理由は、クラスターキャッシュ管理を有効にするためにはWriteインスタンスとReaderインスタンスが同一スペックである必要であるため、設計に起因する要因があるためとなります。稼働後にクラスターキャッシュ管理を有効にする場合、いくつかの設定変更が必要になります。詳細はこちらのマニュアルの手順をご参照ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraPostgreSQL.cluster-cache-mgmt.html

【今後の Online Seminar の予定】
2.5時間で学ぶ!AWS サポートへの問い合わせ時のポイント、Amazon RDS Custom、Babelfish for Aurora PostgreSQL

開催日時: 2022年11月4日(金) 開演: 09:30 〜 12:00
形式: オンライン

お申込みはこちら>>

【アジェンダ】
09:30~10:00 (30分) RDS/Aurora Update
本セッションでは 2022年8月から10月に追加された Amazon RDS/Amazon Aurora のアップデートを中心に説明します。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 小林 隆浩

10:10~10:40 (30分) 転ばぬ先のAWS Well-Architected 〜AWSサポートからみた「信頼性の柱」
Amazon RDSやAmazon Auroraは、高い可用性・耐久性を持つデータベースですが、その利点を十分に生かすためには、AWS Well-Architectedに基づいた設計とテストが不可欠です。「いざという時」のためのAWSサポートですが、「いざという時」を起こさないための「こんなこともあろうかと」なノウハウを紹介します。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 クラウドサポートエンジニア 立野 広樹

10:50~11:20 (30分) Amazon RDS Custom 最新情報のご紹介
re:invent 2021 で発表された Amazon RDS Custom では Oracle Database や SQL Server をサポートしており、お客様がオンプレミスで利用しているシステムにおいて、どうしてもデータベースが稼働するサーバーに任意のコンポーネントを導入したり、ファイルシステムにアクセスする必要がある場合に活用することができる新しい選択肢です。本セッションでは Amazon RDS Custom の紹介を行うと同時に、この1年間で拡張された機能に関して説明致します。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 矢木 覚

11:30~12:00 (30分) Babelfish for Aurora PostgreSQL のご紹介
Babelfish for Aurora PostgreSQL は、Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible Edition が Microsoft SQL Server 独自の T-SQL を解釈できるようにする機能です。この機能を利用する事で、SQL Server から Aurora PostgreSQLへの移行工数を削減する事ができます。このセッションでは Babelfish の使い方、SQL Server のデータベースが Aurora PostgreSQL にどの様に移行されるか、SQL Server からの移行手順等を説明致します。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 北澤 英崇


著者

矢木 覚
データベース スペシャリスト ソリューション アーキテクト
様々なデータベースの技術担当を経験。現在はデータベースを AWS 上に実装する際の技術支援全般を担当。