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オフィスアワーで会いましょう! – ISV/SaaS 事業者向け個別相談会 質問事例のご紹介 4月号

こんにちは、Solutions Architect の安田です。
そろそろ暖房のいらない日も増えてきて春を感じる今日この頃。
皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、私の所属する ISV/SaaS ソリューション本部では主に国内のパッケージベンダーや SaaS ビジネスを展開するお客様の支援を行っています。今回は私のチームが取り組んでいる Office Hour という施策について、実際にいただいている質問の例も併せてご紹介したいと思います

Office Hour とは??

ISV/SaaS ソリューション本部では AWS を利用中のお客様、これから AWS の利用を検討しているお客様に対して、1 時間ほどのお打ち合わせにてディスカッションベースのご支援を実施しています。

  • 「○○を行うシステムを構築したい。どのようなアーキテクチャを組むのが良いのか?」
  •  「サービスが成長していく中で、スケールするシステムを作るためにはどうすればよいか」
  •  「現行システムの運用負荷が高いので、どのようにして負荷を下げたら良いのか」

といった、システム設計の初期段階から運用まで、様々なフェーズの課題解決に向けたディスカッションを行う時間となっています。

実施時間は、毎週水曜日 10時 〜 17時の間で、1枠50分(全5枠)で実施しております。
実際の Office Hour の流れについては、こちらの Blog をご確認ください

今回のブログを通して、どういうご相談があったのかなどをご紹介しながら、どういうご相談ができるかのイメージも掴んでいただければと思います。
※なお、OHにてご相談いただいたお客様固有の情報を取り除くために、いくつかのご質問をまとめた上で一般化しております。そのため実際のご質問内容とは異なります。

Q: Amazon ECS とコンテナ実行基盤として Amazon EC2 を利用していますがコンテナインスタンスの設定が適切にできておらずスケールできていない。またコンテナインスタンスそのものの運用も手が回っていない

A: コンテナインスタンスの管理コストが課題になっているケースでのベストプラクティスは、AWS Fargate を使いコンテナ実行環境のマネージド化をすることです。AWS Fargate は Amazon ECS で使用できるテクノロジーです。AWS Fargate を使用すると、コンテナを実行するために仮想マシンのクラスターをプロビジョニング、設定、スケールする必要はありません。AWS Fargate については こちら をご確認ください。
実際の打ち合わせでは具体的な事例をいくつかご紹介しつつ AWS Fargate をご検討いただきました。紹介した一つとして、 こちら のタップル様のセッションで同様の課題に対して AWS Fargate を使って解決した具体的なケースがご紹介されています。
また、何らかの理由によってコンテナインスタンスを使い続けないといけないケースもあると思います。その場合は ECS クラスター AutoScaling(CAS) を活用することでコンテナインスタンスのスケール設定を容易に管理することが可能です。CASの技術的な詳細について書かれた Blog についても検討材料の一つとしてご提供しました。
より詳しい話にご興味の方は以下の AWS Black Belt オンラインセミナー も是非ご確認ください。

Q: ランニングコストの見積もりを実施したい

A: 想定されているアーキテクチャのランニングコスト見積もりをどのようにすればいいのか、参考になる資料や見積もり方法について教えて欲しいというご相談をいただくことがあります。
基本的に具体的な見積もりはお客様ご自身で計算可能な AWS Pricing Calcurator  をご利用いただけます。こちらは利用するリソースやそのサイズ等を入力して見積もりを作れるだけではなく、ワークロードがどのような動き方をするか(スパイクするのか、定常的に一定の負荷があるか等)など詳細な情報を元に見積もりが可能です。
ケースによっては、構成などが細かい部分まで固まっていない状態で概算を確認したい場合もあると思います。そのような場合は目的別クラウド構成と料金試算例 をお伝えしています。

どういう相談ができるのか?

今回は、実際にあった2件のご質問をご紹介しました。
他のお客様が実際に、どういう課題や悩みを抱えているのか、それに対して、どういうことができるのかなどのご参考にしていただければ幸いです。
また、「こんなことって、AWS に聞いても良いのか?」や「このサービスについて気になっているけど、自社にどういう風に適用すれば良いのか?」など、些細なことでも良いので、ぜひ AWS 担当営業まで、課題やお悩みをご共有いただければと思います。技術的な課題に対して、我々 SA が一緒に課題解決に向けて、ご支援したいと思います。

では、また次回の Office Hour 事例紹介をお楽しみに!