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EC2 インスタンスと EBS ボリュームで 1 秒あたりによる請求が可能に
以前は処理能力へのアクセスが必要になるとサーバーを購入またはリースしなければなりませんでした。そのため、2006 年に EC2 をリリースした当時、インスタンスを 1 時間だけ使用し、使用した時間の分だけ支払えるようになったことは大きなニュースでした。この従量制モデルにより、お客様は様々なタイプのアプリケーションを開発したり実行するための新しい方法を考えるようになりました。
そして現在、AWS Lambda は短時間で大くの有用な作業を行えることを明らかに示しています。多くのお客様が、場合によっては数分という短時間で大量なインスタンスを活用できる EC2 インスタンスのアプリケーション構築を検討しています。
EC2 と EBS の秒単位による請求
10 月 2 日より、オンデマンド、リザーブド、スポット形式で起動した Linux インスタンスの使用は 1 秒単位で請求されるようになります。同様に、EBS ボリュームのプロビジョニング済みストレージも 1 秒単位で請求されるようになります。
また、1 秒単位による請求は Amazon EMR と AWS Batch でも適用されます。
Amazon EMR – より素早く結果を得るために、当社のお客様は独自の EMR クラスターに容量を追加しています。クラスターにおける EC2 インスタンスの 1 秒単位による請求で、今まで以上にコスト効率良くノードを追加できるようになりました。
AWS Batch – お客様が実行するバッチの多くは 1 時間内に完了されています。AWS Batch はすでにスポットインスタンスを起動し終了しており、1 秒単位のバッチ処理はさらに経済的になるでしょう。
より高度な知識を備えているお客様は、ゲーム、テクノロジー、3D レンダリングフリートを管理している際に、最も有益なターゲットインスタンスを戦略的に選ぶことで EC2 から最大の価値を得られるようにするシステムを構築しています。秒単位の請求により、インスタンス管理におけるこうしたレイヤーを 1 つ取り除くことができ、すべてのお客様とワークロードにおいてコスト節約を実現できます。
これにより、多くのワークロードに掛かるコストの低下が見られると思いますが (価格の値下げについてはこちら)、この変更で最も大切なポイントは他にあります。つまり、この変更によりイノベーションを促進しコンピューティング関連の問題を新しい方法で見られるようになるのではないかと我々は考えています。継続的な統合のサポート改善にはどのように活用できますか?開発やテストといったワークロードの一時的な環境をプロビジョニングする方法を変えることはできますか?分析、バッチ処理、3D レンダリングにおいては?
クラウドコンピューティングのメリットの 1 つは、その伸縮性により必要に応じてリソースのプロビジョニングやプロビジョニング解除ができることです。使用量の請求を秒単位にすることで伸縮性を高めたりコスト節約が可能になるので、ユーザーはコンピューティングにおける継続的な向上を促進することができます。
主要事項
この変更は 10 月 2 日より、新たに起動またはすでに実行している Linux インスタンスを対象にすべての AWS リージョンで適用されます。各インスタンスには 1 分間の最低料金が課せられます。
現在、時間単位による請求が課せられている Microsoft Windows や Linux ディストリビューションを実行しているインスタンスには、秒単位による請求が適用されません。
リスト料金とスポットマーケット料金は、まだ時間単位の対象となっていますが、リザーブドインスタンスの使用量と同様に請求額は秒単位で換算されます (1 時間以内に複数のインスタンスを起動、使用、終了し、すべてのインスタンスでリザーブドインスタンスのメリットを利用することができます)。また、請求書には次のように 10 進数の形式で時間が表示されます。
リージョンごとの専用料金、EBS スナップショット、AWS Marketplace のサービスは、まだ時間単位で請求されています。
— Jeff;