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新しいT2 Unlimited – バーストを超え、高い性能を発揮

T2インスタンスについての最初の投稿は2014年の夏でした。そこでは、多くのワークロードは継続的なCPUパワーに対する需要は控えめであり、かなり多くのCPUパワーを必要とするのは時々であるとお話しました。このモデルはお客様と共鳴しました。T2インスタンスは非常に普及しており、マイクロサービス、低レイテンシーの対話型アプリケーション、仮想デスクトップ、ビルド&ステージング環境、プロトタイプなどをホストするために利用されています。

 

新しいT2 Unlmitedインスタンス
本日(日本時間2017年11月30日)、AmazonはT2インスタンスで開拓したバーストモデルを拡張し、コストを可能な限り低く抑えながら、任意の時間枠で高いCPUパフォーマンスを維持する能力を提供します。インスタンスを起動する際に、この機能を有効にするだけです。すでに実行中のインスタンスに対しても、有効にすることができます。時間あたりのT2インスタンスの価格は、平均CPU使用率が24時間のウィンドウにおけるベースラインよりも低い場合には、すべての瞬間的なスパイクをカバーします。長期間に渡って高いCPU使用率でインスタンスが稼働する場合には、少額の時間課金が発生します。例えば、t2.microインスタンスを平均CPU使用率15%(ベースラインに比べ5%高い)で24時間動かすと、追加で6セントが課金されます(vCPU時間あたり5セント * 1 vCPU * 5% * 24時間)。

T2 UnlimitedインスタンスをEC2コンソールから立ち上げるには、T2インスタンスを選択し、T2 Unlimitedの横にあるEnableチェックボックスを有効にするだけです:

実行中のインスタンスをT2 StandardからT2 Unlimitedに切り替える方法は次のとおりです:

 

Unlimitedの舞台裏

私のオリジナルのブログ投稿で触れたように、各T2インスタンスは実行中にCPUクレジットを累積し、CPUコアがフルスピードで実行している間にそれらを消費し、供給クレジットが枯渇した時にベースラインレベルまで減速します。T2 Unlimited インスタンスは、1日分に相当する将来のクレジットを利用して、追加のバースト実行が可能です。このCPUクレジットの借り入れは、新しい CPUSurplusCreditBalance CloudWatch メトリックにより追跡されます。このクレジット借り入れ残高が1日分の将来クレジットに相当するレベルまで上昇すると、インスタンスはコアのフルスピードの性能を引き続き提供し、LinuxではvCPU時間あたり0.05ドル、Windowsでは0.096ドルのレートで課金されます。 これらの課金された余剰クレジットは、新しいCPUSurplusCreditsChargedメトリックによって追跡されます。ある時間内に余剰分を使い果たした場合には、バーストの部分的な時間(ミリ秒単位)に対して課金されます(さらにコストが削減されます)。

残りの CPUSurplusCreditBalance の請求は、インスタンス終了時またはT2 Standardとして構成された時に処理されます。累積された CPUCreditBalance は、T2 Standardへの移行中に引き継がれます。

T2 Unlimited モデルは、CloudWatchのメトリックを監視する手間を省くために設計されていますが、(あなたも私と同じなら)とにかくやるでしょう。 t2.nano をざっと見て、時間と共にクレジットを見てみましょう。まず、CPU使用率が100%に増加し、インスタンスは5分毎に5クレジットを消費し始めます (1クレジットは1VCPU-分に相当):

クレジットが生成され、同じレートで消費されるため、CPUクレジット残高は0のままです。(CPUSurplusCreditBalanceメトリックによって追跡される) 余剰クレジット残高は、将来から借り入れられているクレジットを表す72まで上昇します:

余剰のクレジット残高が72に達すると、将来から何も借りられるクレジットはありません。以降のCPU利用は CPUSurplusCreditsCharged メトリックで追跡され、1時間の最後に課金されます。このインスタンスは5分ごとに5クレジットを消費し、0.25クレジットを獲得し、5分間のバースト毎に4.75VCPU-分の正味料金が発生します:

T2 StandardとT2 Unlimitedの間で、各インスタンスをいつでも切り替えることができます。 CPUSurplusCreditsCharged を除く全てのクレジット残高が残り、繰り越されます。T2 Unlimited インスタンスはいつでも破棄することができるため、新規に起動したT2 Standardに与えられた30分のクレジットを受け取ることはありません。また、各AWSアカウントでは、毎日初期CPUクレジットが付与されるT2 Standardインスタンスを起動できる数が限られるため、 T2 Unlimited インスタンスは Auto Scaling Groups や、毎日多くのインスタンスが出入りするようなその他のシナリオでの使用に適しています。

 

いますぐ起動してみましょう
T2 Unlimited インスタンスは米国東部(バージニア北部)、米国東部(オハイオ)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)、カナダ(中部)、南米(サンパウロ)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)、アジアパシフィック(ムンバイ)、アジアパシフィック(ソウル)、欧州(フランクフルト)、欧州(アイルランド)、欧州(ロンドン)の各リージョンで本日(日本時間2017年11月30日)から利用可能です。

— Jeff;

原文: T2 Unlimited – Going Beyond the Burst with High Performance (翻訳: SA有岡)