Amazon Web Services ブログ

re:Invent 2018 / 11月30日 アップデートのまとめ

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、プロダクトマーケティング

エバンジェリストの亀田です。

今日はWerner Vogels のKeynoteで発表を中心として、多くの発表がありました。その纏めをお届けします。

Amazon Redshift concurrency scalingが発表になりました。

同時実行スケーリングはAmazon Redshiftの新機能であり、必要に応じて一時的な容量を追加し、同時ユーザーやクエリからの大量の要求を処理します。Amazon Redshiftは、並行処理の増加によりクエリがキュー内で待機する期間、クラスタを自動的にスピンアップさせます。メインクラスタが使用されている24時間ごとに、同時実行スケーリングのために1時間のクレジットが発生します。

Amazon MSK (プレビュー)が発表されました。

Apache Kafka APIを使用してデータ・レイクを作成したり、データベースとの間で変更をストリーミングしたり、マシンの学習および分析アプリケーションを強化することができるフルマネージドサービスです。

AWS Toolkit for IntelliJ(プレビュー)がは発表されました。
AWS Toolkit for Visual Studio Code(プレビュー)が発表されました。
AWS Toolkit for PyCharmが発表されました。

これらオープンソースのツールキットによって、サーバーレス・アプリケーションを簡単に開発することができます。

例えば、 AWS Toolkit for PyCharmを使えば次のようなことができます:

  • 好みのランタイムで、デプロイための準備が整ったサーバーレス・アプリケーションを新規に作成する。
  •  Lambda ライクな実行環境でステップ実行のデバッギングを用いて、ローカルでコードをテストする。
  • 選択した AWS リージョンにアプリケーションをデプロイする。
  • ローカルやリモートで Lambda 関数を起動する。
  • Amazon Simple Storage Service (S3), Amazon API Gateway, そして Amazon Simple Notification Service (SNS) といった、異なるイベントソースからのサンプル・ペイロードをカスタマイズし利用する。
AWS Lambda support for Rubyが発表になりました。

LambdaでRubyがサポートされました。

AWS LambdaCustome Runtimeが発表になりました。

関数をアップデートする際に、カスタムランタイムの設定が可能になりました。この際、関数は必ずbootstrapと呼ばれる実行ファイルを含む必要があります。bootstrapはあなたの関数(どんな言語で書かれたものでも)とLambda環境の通信に責務を持ちます。

また、以下のオープンソースランタイムが間もなく利用可能になります。

C++
Rustまた、パートナーとオープンソースランタイムについて協業しています。

Erlang(Alert Logic)
Elixir(ALert Logic)
Cobol(Blu Age)
N|Solid (nodeSource)
PHP (Stackery)

Lambda Layersが発表されました。

Lambda Layersにより、ビジネスロジックの実装を簡素化するために複数の関数を追加することができます。これまではすべての関数で、共有されるコードを一緒にして1つのパッケージ化し、デプロイすることが必要でしたが、これからは、一般的なコンポーネントを1つのzipファイルとして作成し、それをLambda Layerとして置くことができます。関数のコードは変更する必要はなく、通常のようにレイヤー内のライブラリーを参照することができます。

Nested Applications using Serverless Application Repositoryが発表されました。

ネストされたアプリケーションを使用すると、小さなアプリケーションコンポーネントからアプリケーションをまとめて、これらのネストされたアプリケーションをまとめて展開することができ、コンポーネント、モジュール、および完全なアプリケーションをチームと共有することができます。

ALB がAWS Lambdaをサポートしました。

LambdaをALBのターゲットとして登録できるようになり、これにより、既存のアーキテクチャをLambdaに簡単に移行することができます。 EC2、Fargate、およびLambdaを一括して使用するなど、ニーズに基づいてコンピューティングバックエンドを混在させることも可能となります。

Step Functions において、複数のマネージドサービスとの統合が発表されました。

コーディング不要で以下のサービスとの連携設定ができるようになりました。

DynamoDB – Amazon DynamoDB テーブルから既存のアイテムを取得し、新しいアイテムを登録します
AWS Batch – AWS Batch ジョブの起動と、完了までのWait
Amazon ECS – タスク定義を使用し、Amazon ECS や AWS Fargateでのタスク実行
Amazon SNS – Amazon Simple Notification Service (SNS) トピックにメッセージのパブリッシュ
Amazon SQS – Amazon Simple Queue Service (SQS) キューへのメッセージ送信
AWS Glue – AWS Glue ジョブの実行
Amazon SageMaker – Amazon SageMaker トレーニングジョブや、SageMaker transform job の作成

Web Socket support for API Gatewayが発表されました。(プレアナウンス)

WEbSocketのサポートによりLambdaとAPI Gatewayで実行されるリアルタイムの双方向通信アプリケーションを構築することができるようになります。

AWS Well-Architected Toolが発表されました。

このセルフサービス形式のツールは、お客様が自身でワークロードのレビューを実施出来るようにデザインされており、任意のタイミングでワークロードのレビューが出来ます。AWS Well-Architected Toolは、お客様がワークロードを定義し、質問に答えることで、ワークロードが5つの柱の観点でベストプラクティスに則っているかどうかの判定を行います。

– プロダクトマーケティング エバンジェリスト 亀田