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Thorn が児童性的虐待、児童売買との闘いで Amazon Rekognition と連携

Thorn は、児童性的虐待資料の拡散を阻止し、児童人身売買業者に立ち向かうことに尽力している非営利団体です。Thorn のツールは、2017 年には性的搾取を目的とした児童人身売買の被害者 5,894 人を割り出し、性的虐待の録画が拡散された 103 人の子どもたちを救出しました。Thorn は Amazon Rekognition のような AWS 製品を使用して、調査時間を 65% 削減しました。これで、もっと速く、もっと多くの犠牲者を探すことが可能になります。

「Amazon Rekognition は Thorn のすばらしいパートナーです。子どもたちを性的虐待から守るという私たちのミッションにおいて画像および動画分析を活用できるのは Amazon Rekognition のおかげです」と Thorn の CEO、Julie Cordua 氏は言います。「加害者たちは最先端の技術を悪用し、子どもたちを食い物にしています。性的な目的で子どもたちをオンラインで売り、虐待の画像と動画を流通させ、虐待をライブストリーミングで配信しているのです。AWS は、この問題解決の一翼を担うことを決めました。パートナーとなってその製品を活用することで、食い物にされている子どもたちの早期発見と虐待撲滅に協力しています。AWS のように先端技術を持つ企業とのコラボレーションは、そうした子どもたちをいち早く見つけ、児童性的虐待資料の拡散に終止符を打つために必要なツールを作り上げるうえで非常に重要です」

性的搾取を目的とした児童売買に関する数千におよぶ広告を調査員がより効率的に、より早く鑑別できるように、Thorn は Amazon Rekognition を使用して Spotlight ツールを強化しています。インターネットに掲載されるこの種の広告は毎日およそ 150,000 にのぼるため、このツールの存在は児童売買との闘いにおいては欠かせません。

そうした広告から検出された情報は Spotlight に送られ、立件、被害者の身元特定、そして最終的にはその子どもの奪還に必要な情報を調査員に提供します。

「いくつかの重要な機能で Amazon Rekognition に依存している Spotlight は、決定的なツールと言えます。これにより、児童売買との闘いに尽力している人たちは、虐待や売買の膨大な資料を鑑別できるようになりました」と、Cordua は述べます。「とにかく、被害者の子どもが最優先です。調査時間が 65% 削減されたことで、さらに多くの被害者をさらに早く発見していきます」

Amazon Rekognition の詳細:


今回のブログ投稿者について

Kaiser Larsen は AWS 人工知能ソリューションの製品マーケティングマネージャーです。仕事外では、ハイキングに出かけたり、家族や友人のために料理の腕を振るったり、また、何か祝えることがあればそれにかこつけてアイスクリームを食べています。