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7 日間 Amazon EFS 低頻度アクセスのユースケース
最近、Amazon EFS では 7 日間ファイルへのアクセスがなかった場合に、そのファイルを EFS 低頻度アクセスストレージクラス (EFS IA) へ移行するライフサイクル管理のための新ポリシーの提供開始を発表しました。ストレージブログを定期的にご覧になっている方は既にご存知かもしれませんが、多数のお客様が数ペタバイトに及ぶ大量のデータを EFS 上で、月額 0.08/GB* というコスト効率の良い価格で保存しています。この保存方法により、本サービスをご利用のお客様は、年間数百万ドルもの処理費用を節約しています。
*米国東部 (バージニア北部) リージョンの料金であり、EFS IA のストレージの 80% を想定しています。他のリージョンでの料金については、Amazon EFS の料金ページをご参照ください。
それでは、提供されているより長い期間の他のポリシーとは対照的に、この新しい 7 日間ポリシーを選択するのが推奨されるのはどのような場合でしょう? 最も明白な答えは、より短期間に、多くのお金を節約するためです。それ以外では、7 日間 EFS IA ポリシー (データベースバックアップと ETL) を使用する一般的なユースケースが 2 つあります。
データベースのバックアップ
データベースアプリケーションではファイルシステムストレージとバックアップ/復元プロセスがファイルネイティブであることを想定しているため、EFS がデータベースのバックアップにいかに適しているかについての記事を投稿しました。EFS の提供するビルトインデータ保護と EFS の特徴と言える高可用性/高耐久性により、ユーザーは自分のバックアップが必要なときにいつでも取り出せるという安心を得ることができます。EFS IA では、ユーザーは実質的にコンソール上で 1 つのチェックボックスをオンにするだけで費用を節約できるため、DB バックアップのためのシンプルなコスト最適化策であると言えます。ユーザーはファイルシステムにそのままバックアップを保存することで、復元時間目標 (RTO) を短縮できます。言い換えれば、ストレージプラットフォーム間でファイルを移動するために時間や手間をかける必要がありません。万一のとき、また、バックアップからデータベースを復元する必要が生じたときには、復元コマンドを実行するだけです。EFS と EFS IA を使用することで、すべてのファイルが同じファイルシステムの名前空間に存在し、いつでもアクセスできるようになります。
新しい 7 日間ポリシーは、バックアップが取得から 1 週間以内である可能性がずっと高い (人的エラー、システムの動作不良など) ことから、DB のバックアップに最適と言えます。EFS Standard に最新のバックアップを保持しておくことで、復元操作のパフォーマンスを最大限にすることができます。EFS IA に古いバックアップを移動させることで、簡単にコストを削減し、組織の保持ポリシーに準拠しながら、低い RTO を達成可能です。
抽出、変換、ロード (ETL)
また、ETP パイプラインのストレージという面で、EFS を使用されているお客様も多数います。新しい ETL パイプラインの構築時、または既存のパイプラインにロジックを追加する際、またはロジックを変更する際に、独自の ETL の再実行を望むお客様もいます。これを実行する理由は、正常に機能していることを確かめる、または新しい注目のケースを処理し、データの品質を確認することにあります。EFS Standard はソースデータセット上で ETL を再実行するとき、特に、ライフサイクルの初期にそれを繰り返す必要のある場合、パフォーマンスを最適化します。ETL ジョブのビジネスロジックを設定したら、7 日間 EFS IA ポリシーで費用が最大限節約されますが、将来的なテスト用に、余裕を持たせた、より大きなソースデータセットを簡単に確保できます。
新しい EFS IA 7 日間ポリシーを利用するには、EFS コンソールでお試しください。