Amazon Web Services ブログ

【読み解くシリーズ】 Amazon Web Servicesが成長する3つの理由

こんにちは。プロダクトマーケティングマネージャーの石橋です。

2016年は、Amazon Web Services(以下、AWS)が2006年に事業を開始してから10年、2011年に東京リージョンを開設して5年と、節目の年を迎えました。当時はクラウドのパイオニア、今ではある意味老舗になってきたAWSです。特に、ここ数年で多くの企業においてクラウドの活用が進んでいることをニュース等で目にするようになりました。同時に、AWSも多くのお客様にご利用いただけるようになりました。なぜ、AWSは成長し続けているのでしょうか?理由を考えてみたいと思います。

 

■10年前のクラウド、今のクラウド

クラウドと言えば、システム構築のためのITリソースであるサーバやストレージ機器を、自社や個人で購入、所有することなくインターネット経由で提供し、必要な時に使った分だけ支払う従量課金や、ものの数分でITリソースを準備できる俊敏性が利点のビジネスモデルとして注目されました。AWS設立当時は、いかに早くビジネスを立ち上げ、その結果から次の打ち手を考えることができるかという利点が活かせる、スタートアップ企業を中心にご利用いただいていました。ここ数年は、以前とどう変化したのでしょうか?導入するお客様の業種や事業内容、企業規模は多岐に渡り、お客様の求めるサービスやセキュリティレベル、堅牢性や可用性のニーズに合わせたサービスを提供できるようになりました。AWSクラウドのセキュリティコンプライアンスへの準拠(第三者認証や監査)、専用線によるAWSクラウドへの接続、無料かつ自動更新のSSL証明書(US East(Northern Virginia)リージョンのみで提供)※など、企業においてクラウドにおけるガバナンスが効くようになり、利用している企業だけでなく、さらにその先のお客様が安心してサービスを利用できるようになりました。また、お客様と共にサービスを拡充し続けることで、多種多様な企業においてご利用いただけるようになりました。

 

■クラウドによるビジネスモデル変革

導入が進むクラウドですが、AWSが最初に起こしたビジネスモデルの変革は何でしょうか?それは「ITリソースの購買体験を大きく変えたこと」です。必要な時に使った分だけ、事前の契約なしに、誰でも購入できる体験です。従来のITリソースの購買(調達)体験をシステム導入のライフサイクルから考えてみましょう。システム開発のライフサイクルには、ビジネス要件の定義、インフラ設計、システム設計(サーバサイジング設計や容量計画)、ソフトウェア設計、ソフトウェア開発、運用管理設計、システムテスト、システム運用(メンテナンス)、End of Service(EOS)と一連の流れがあります。この中で、AWSのクラウドで費用・人的労力・時間を軽減したり短くする(=どこか別のところに任せる、考える時間を少なくする)ことができる部分はどこでしょうか?すべての開発サイクルでクラウドにワークロードを移行できます。

 

■クラウドがビジネスにもたらす利点

ワークロードを移行した結果、ビジネス上の利点は何でしょうか?今までオンプレミス環境を構築している場合、ITシステム構築のワークロードは自社内にありました。これらのITワークロードをクラウド側で処理できるとすれば、システムの導入初期費用だけでなく、中長期にわたり運用する為の人的工数、ハードウェア・ソフトウェアのライセンスやメンテナンス費用まで含めたTCO削減につながります。そして重要なのは、ITワークロードをオフセットしたことによる調達や作業「時間」を、今まで手が付けられなかったことや新たな事業に投資することで、さらなる事業展開の可能性を創出できるようになることです。仕事の仕方が変わるという事なのです。

 

■AWSが成長し続ける3つの理由

AWSはテクノロジーの変化に合わせて、お客様のビジネス形態も変化していることをいち早く捉え、ビジネスのパートナーとして共に成長しています。AWSの成長はお客様の変革によってもたらされています。それでは、AWSが成長し続ける理由を見てみましょう。

 

(1) お客様が事業に集中できる

企業や組織内の事業基盤にある技術インフラをAWSにすることで、お客様を差別化するための事業に集中できる状況を作っています。そして長期間に渡って競争力を維持し続ける為の支援を、AWSおよびパートナーエコシステムを活用し一緒にビジネスを行っています。

 

(2) イノベーションを起こすためのインフラ提供

すべての企業は生き残るためにビジネスや顧客体験を変えていく必要があります。コストの低減は守りの一要素ですが、その先にはビジネスの俊敏性や変革が必要です。そのためのインフラも俊敏、柔軟で革新的であるものを提供し続けています。

 

(3) ITに必要なモノをあらかじめそろえておく

企業内で使うITリソースは多岐にわたります。必要なモノはできるだけAWSで準備し組み合わせて使うことで、ビジネスのニーズに合わせたアウトプットを、より早く、より簡単に提供できるようになります。2015年は722ものサービスリリースや機能改善を行いました。お客様に、その継続的な進化や革新による利点をすぐに享受していただけます。

 

 

クラウドサービスの検討をはじめた方は、どこから手を付けていいかわからない方もいらっしゃると思います。弊社のホームページでセミナー情報を探していただくと、「はじめてのアマゾン ウェブ サービス」や「初級トレーニング」といった無料でAWSを知る機会がありますので、是非活用してみてくださいね。すぐにでも始めてみたい方は、AWS にサインアップした日から 12カ月間お使いいただける無料利用枠があります。ほとんどの製品をお試しいただけます。ユーザ登録は簡単ですので試してみてください。

 

AWSアカウントの作成手順はこちら
http://aws.amazon.com/jp/register-flow/

 

※サービスを提供しているリージョンは3/25現在の情報に基づいています。