コンタクトセンターにおける通話記録活用 のためのクラウド構成と料金試算例
構成概要
目的・用途:
コンタクトセンターの応対ログをデータ化して連携させることで CRM を強化したい
この構成での料金試算例:
921.60 ドル(月額)
Amazon Connet を使いコンタクトセンターの記録を音声及びテキストデータ化してCRMシステムと連携する例です。
ビジネスの拡大に伴い電話対応の通話記録を CRM 等の既存システムと連携させたいと考えたとき、様々なサードパーティーのサービスを比較検討し、コンタクトセンターとの連携方法を検討・実現する必要があります。AWS を活用して実装した場合、AWS が提供する様々なサービスを使用することで、素早く俊敏にサービス間を連携させて環境を構築することができます。
こちらの例でご紹介する構成の場合、Amazon Connect で構築したコンタクトセンターの通話記録を Amazon Simple Storage Service に記録します。記録された通話記録の音声は、Amazon Transcribe によってテキストに変換され、Amazon Comprehend による自然言語処理によってキーフレーズの抽出や顧客感情の洞察等が可能です。変換されたテキストや自然言語処理による分析結果を、CRM 等の既存システムに記録・連携することでビジネスに利用することができます。またこれらの連携のためのコード実行には、AWS Lambda を利用することでサーバーについて検討すること無く、ビジネスロジックのみに集中することができます。

この構成での選択サービス
用途
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選択サービス
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コンタクトセンター
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通話記録、テキスト化した結果の記録
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通話記録のテキスト化
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テキスト化された通話記録の分析
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サービス間の連携
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連携のためのコード実行
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月額合計料金:921.60(USD)
この構成での料金試算例 / コンタクトセンターのサービス利用料
サービス
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項目
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数量
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単価
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料金 (USD)
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Amazon Connect
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Amazon S3 (通話記録)
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Amazon S3 (テキスト化)
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Amazon Transcribe
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テキスト化 |
13,200 分 *4 |
0.024 USD/1 分 |
316.8000 |
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Amazon Comprehend
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Amazon EventBridge
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サービス間の連携 |
- |
AWS のサービスイベントは課金ありません |
0.0000 |
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AWS Lambda
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- コンタクトセンター座席(エージェント)数 10 席
- 月間コール数 受信 3,000 回、発信 300 回
- 1 回の受信、発信辺りの通話時間 4 分
- 月間チャット数 300 回
- 1 回のチャット辺りのメッセージ数 10 件
- 東京リージョンのご利用を想定しています
- 発信・着信は日本国内からのご利用を想定しています
*1 保管される音声容量は、2 MB/分が目安。同条件で1年間継続、過去 1 年分の通話記録を保管していると仮定しています。
*2 保管されるチャットログは、3 KB/1 回と仮定。同条件で 1 年間継続、過去 1 年分のチャット記録を保管していると仮定しています。
*3 保管されるテキスト化された通話記録は、10 KB/1 回と仮定。同条件で 1 年間継続、過去 1 年分を保管していると仮定しています。
*4 通話 1 分あたり 300 文字と仮定しています。
*5 Amazon Transcrib eによるテキスト化ジョブのための AWS Lambda 実行時間は 1 回辺り 10 秒、AWS Lambda には 128 MBのメモリを割り当てたものと仮定しています。
*6 Amazon Comprehend によるテキスト分析のための AWS Lambda 実行時間は 1 回 10 秒を 2 種実行、その他連携処理に 10 秒、AWS Lambda には 128 MB のメモリを割り当てたものと仮定しています。
*7 AWS Lambda には、リクエスト 100 万件/月と40 万 GB-秒まではの無期限無料枠があり、無料枠を使い切っていない場合は 0 USD となります。
※ 2024 年 3 月 6 日時点での試算です