Windows ファイルサーバーを AWS クラウドで構築 (応用編)
インフラ管理をなくしつつ、有事の際のバックアップデータを別環境に安全に保管できる AWS クラウド構成例とその概算料金をご紹介します
こんなお悩みはないですか?
インフラ運用を最小化したい
耐障害性を高めてビジネスリスクを低減
有事に備えたデータのバックアップ
そのお悩み、この AWS サービスで解決できます
この構成例の概算料金:
1402.57 USD (月額)
この構成例のメリット:
ファイルサービスと Active Directory はフルマネージドサービスを活用しインフラ運用をなくします。
バックアップを別リージョンに保管し、大規模災害においてもデータ復旧を可能にします。
バックアップ環境を別アカウントに持ち、コンプライアンス的なニーズにも対応します。

月額合計料金:1402.57(USD)
この構成例で使用したサービスと概算料金内訳
サービス
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項目
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数量
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単価
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料金 (USD)
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Amazon FSx
for Windows File Server
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AWS Directory Service
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AWS Managed Microsoft AD, Standard Edition |
730時間, 2DC |
0.146 USD/時間,2DC |
106.58 |
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AWS Directory Service(大阪)
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AWS Managed Microsoft AD, Standard Edition |
730時間, 2DC |
0.146 USD/時間,2DC |
106.58 |
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Amazon Virtual Private Cloud
(VPC)
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AWS Backup
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バックアップデータ |
3072GB |
0.05 USD/GB |
154.28 |
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AWS Backup(大阪)
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バックアップデータ |
3072GB |
0.05 USD/GB |
154.28 |
メインリージョンとして東京リージョン、データの遠隔保管に大阪リージョンの利用を想定しています。
ストレージ容量におよそ 2TB を、SSD または HDD 媒体を利用することを見込んでいます。
プロビジョニングスループットを 32MBps としています。また、ファイルシステムは一つとしています。
重複排除機能を利用していないとします。
バックアップストレージには 3TB ほどの容量を見込んでいます。
1ヶ月を 730 時間としています。
Windows ファイルサーバーの利用者は、インターネットVPN経由での利用を想定しています。
ファイル全体容量の 10% が当月にアクセスされたことを想定した料金です。
FSx for Windows は Active Directory での認証を必要としますので、この例では AWS Directory Service for Microsoft Active Directory の AWS Managed Microsoft AD(Standard Edition) の利用を想定しています。オンプレミスの Active Directory を利用する場合は、それを活用することが可能で、もしくは、オンプレミスの AD と AWS 上に構築する EC2 上の AD とレプリケーションすることで実装を検討することもできます。
数量はあくまで試算であり、実際の利用料はユースケースにより変動します。
※ 2023 年 11 月 30 日時点での試算です