AWS には、科学計算のワークロードを管理するための包括的なツールセットが用意されています。例えば、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を使用すると、コンピューティング容量を必要に応じてスケールアップまたはスケールダウンできます。また、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を使用してデータを保存したり、Amazon Elastic Map Reduce (Amazon EMR) を使用して Hadoop ベースのワークフローを管理したりできます。特に、バッチ処理のユースケースを対象とした価格モデルである Amazon EC2 スポットインスタンスを使用すると、アドホックなプロビジョニングを柔軟に行うことができるほか、他の価格モデルと比べて価格を大幅に節約することができます。


AWS CloudFormation を使用した Amazon EC2 スポットインスタンスの起動
AWS CloudFormation テンプレートを使用して、スポットインスタンスなどの関連する AWS リソースのコレクションを作成および管理できるようになりました。開始していただけるように、3つの新しい CloudFormation テンプレートをご用意しています。これらは、コストを節約し、中断を管理できるように最適化されています。

  • Amazon SQS と Auto Scaling を使用して、非同期処理を管理します。今すぐ、起動
  • Bees with Machine Guns と Auto Scaling を使用した、ウェブサイトの読み込みテスト用のテンプレート。今すぐ、起動
  • StarCluster を使用したグリッドコンピューティングテンプレート。今すぐ、起動

詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドでスポットと CloudFormation の使い方をご確認ください。

Auto Scaling によるスポットインスタンスの活用
スポットインスタンスの管理に Auto Scaling を活用できるようになりました。Auto Scaling を使用すると、起動設定を使用して Amazon EC2 スポットインスタンスに入札し、起動および終了の通知を受け取り、入札のスケジュールを設定できるようになります。詳細については、Amazon EC2 User's Guide の Launching Spot Instances with Auto Scaling を参照してください。

スポットインスタンスに関する通知の受信
このコードチュートリアルとサンプルを使って、特定のリージョン内の Amazon EC2 インスタンスの状態、現在のスポットインスタンスリクエスト、およびスポット価格が変化したことを知らせる Amazon SNS 通知を受け取ることができます。この新しいコードサンプルを使用すると、スポットインスタンスで実行されているアプリケーションを設定して、中断の可能性をより簡単に管理できるようになります。このサンプルアプリケーションとチュートリアルを表示するには、ここをクリックしてください。


科学研究者は、DNA 配列の解析から素粒子物理学のシミュレーションに至るまで、複雑な計算処理ワークロードを必要としています。アプリケーションに関わらず、すべてに影響を与える 1 つの重大な問題は、コスト効率のよい計算サイクルの調達とプロビジョニングです。典型的な科学的コンピューティング環境では、共有インフラストラクチャにアクセスするために長い行列に並ばなければならず、特定の目的に用いられる専用のハードウェアを購入するために時間とかなりの投資が必要です。
論文を書いている博士課程の学生であっても、画期的な医薬品研究を行っている製薬会社であっても、アプリケーションの実行場所を評価するときに以下の問題を考える必要があります。

  • アプリケーションの実行をどれだけ早く開始できるか?
  • 完了までの時間を短縮するために作業を並列化できるか?
  • アプリケーションにはどのレベルの伸縮自在性(スケールアップとスケールダウン)が必要か?
  • アプリケーションをどのように設計すればコストを最小限に抑えられるか?

スポットインスタンスでは、お客様が選択した任意の価格で、未使用の Amazon EC2 容量に入札できます。スポット価格以上の値段を付けたお客様が、空いているスポットインスタンスを利用でき、値段がスポット価格を上回っている限り、それを実行することができます。これまでの実績としては、スポット価格はオンデマンド価格よりも 50% から 93% 低くなっています。スポット価格以上の値段を付けたお客様が、空いているスポットインスタンスを利用でき、値段がスポット価格を上回っている限り、それを実行することができます。スポットインスタンスを Amazon S3 や Amazon EMR などの他のサービスと連携すると、すべてのコンピューティングニーズの管理に役立ちます。

スポットインスタンスとうまく連携するいくつかのユースケース例を以下に挙げます。

  • ゲノム配列の解析とデータ分散
  • 素粒子物理学のシミュレーション
  • バイオインフォマティクス
  • 分子モデリング
  • 人工知能の研究
  • 創薬
  • 科学的な共同研究とデータの一元管理

AWS は、お客様自身の IT インフラストラクチャのセットアップおよび管理の重い負担を最小にするよう設計されています。AWS マネジメントコンソール、サードパーティ製のさまざまな管理ツール、十分なマニュアルがそろっている AWS ウェブサービス API を使用してお客様のクラウドインフラストラクチャを管理することで、AWS を開始できます。

お客様には、ご利用いただいたコンピューティング能力、ストレージ、および他のリソースに対してのみ料金をお支払いいただきます。長期契約や初期費用は不要です。

AWS では、オペレーティングシステム、プログラミング言語、ウェブアプリケーションプラットフォーム、ソフトウェア、およびその他のお客様が必要とするサービスを選択することが可能です。これらによって、新しいアプリケーションを構築するオプションを維持しながら、既存のアプリケーションの移行プロセスを容易にすることができます。

AWS では、容量を数分で増加または減少できます。必要なリソースが得られるまで行列に並んで待つ必要はありません。1 つ、数百、または数千のサーバーインスタンスをプロビジョニングできます。より多くのインスタンスを追加することでワークロードを高速化でき、終了した時点でインスタンスをシャットダウンできます。

共通スペースを作成し、そこで、共同作業者同士がデータ、結果、方法を共有できます。

AWS は、物理的対策、運用上の対策、ソフトウェア対策など、当社のインフラストラクチャを安全かつ強固にするために、徹底的なアプローチを施しています。詳細については、AWS セキュリティセンターをご覧ください。

スポットインスタンスにより、使用されていない Amazon EC2 リソースに値段をつけることができます。インスタンスはスポット価格で課金されます。これは Amazon EC2によって設定され、スポットインスタンス容量に対する需要と供給に応じて、定期的に変動します。スポットインスタンスを使用するには、スポットインスタンスリクエストを行い、インスタンスタイプ、希望するリージョン、実行したいスポットインスタンス数、インスタンス時間あたりで支払いたい上限価格を指定します。上限価格を過去のスポット価格と比較するために、Amazon EC2 API や AWS マネジメントコンソールで、スポット価格履歴をご覧になれます。お客様の上限価格が現在のスポット価格を超過する場合は、リクエストが約定され、インスタンスの稼働はお客様がインスタンスを終了させるか、スポット価格がお客様の上限価格を超過するまで(いずれか早い方の時点まで)続きます。

以下の表は、最も価格の安いアベイラビリティーゾーンのスポット価格をインスタンスタイプ別に示しています(5 分おきに更新されます)。


別途記載がない限り、表示される料金にはVAT、 売上税その他取引に対して適用される一切の税金等及び関税は含まれません。日本の居住者であるお客様の場合には、料金とあわせて別途消費税をご請求させて頂きます。詳しくはこちら

スポットインスタンスは、AWS マネジメントコンソールまたは Amazon EC2 API を使用してリクエストすることができます。AWS マネジメントコンソールを開始するには次の手順に従います。

  1. AWSManagement Console にログインし、[Amazon EC2]タブをクリックします。
  2. 左側のナビゲーションペインで [Spot Requests] をクリックします。
  3. [価格履歴] をクリックして、インスタンスタイプ別に選択可能な価格履歴のビューを開きます。これによって、リクエストの最大価格を選択することができます。表示されている価格設定は、選択したアベイラビリティーゾーン特有のものです。Availability Zone が選択されていない場合は、リージョン内の各 Availability Zone の価格が表示されます。
  4. [スポットインスタンスのリクエスト] をクリックし、[インスタンスウィザードの起動] プロセスを進めて、AMI とインスタンスタイプを選択します。購入をリクエストしたいスポットインスタンスの数、お客様の上限価格、購入リクエストを継続的なものにするかどうかを入力します。キーペアとセキュリティグループを選択したら、スポットインスタンスの購入リクエストを送信する準備が完了になります。
video-thumb-spot-instances-getting-started
4:13
スポットインスタンスのご利用開始にあたって

Amazon EC2 API を使用してスポットインスタンスをリクエストする方法の詳細については、最新の EC2 技術文書の Amazon EC2 API リファレンスを参照してください。

スポットインスタンスの詳細な説明およびスポットインスタンスを最大限活用する方法の詳細については、主な資料およびチュートリアルに関するセクションをご覧ください。

アプリケーションをスポットインスタンスで実行するために構築または移行することは簡単です。以下のセクションで、スポットインスタンスで使用するアプリケーションを構築、移行、およびテストする方法について概要を説明します。

新しいアプリケーションの構築
アプリケーションをゼロから設計できるお客様は、少し時間をかけてこのウェブページの「一般的なアーキテクチャとベストプラクティス」セクションを読むことをお勧めします。このセクションでは、他のお客様が過去にスポットインスタンスで使用した多くのアーキテクチャの概要を説明しています。

既存のアプリケーションの移行
耐障害性を持つ多くのアプリケーションが既に設計されています。したがって、スポットインスタンスで実行するアプリケーションは、比較的容易に移行できます。移行プロセスでは、以下のベストプラクティスを組み込むことをお勧めします。

  • スポットインスタンスの開始と終了のタイミングを追跡する: スポットインスタンスは非同期に開始され、スポット価格がお客様の入札価格を上回ったときに中断される可能性があります。したがって、お客様の入札とインスタンスの状態を追跡することが重要になります。スポットインスタンスの現在のステータスを知る最も簡単な方法は、AWS マネジメントコンソールまたは Amazon EC2 API 経由で、スポットインスタンスのリクエストと実行中のインスタンスを監視することです。
  • インスタンスの上限価格を選択: お客様がリクエストの一部として送信する上限価格は、必ずしもお客様が時間ごとに支払う金額ではなく、お客様が実行を継続するために支払いたい上限価格です。AWS マネジメントコンソールまたは Amazon EC2 API でスポット価格履歴を利用して、上限価格の設定を行います。
  • アプリケーションの耐障害性を確保: スポットインスタンスは警告なしに終了する可能性があるため、お客様のアプリケーションが中断された場合でも、継続できるような方法でアプリケーションを構築することが重要です。これを達成するには数多くの方法があります。これらのうちの2つは、アプリケーションにチェックポイントを追加することと、作業を小さなインクリメントに分割することです。データを保護するための簡単な方法の1つとして、Amazon EBS ボリュームを使用してデータを格納することが挙げられます。

一般的なアーキテクチャとベストプラクティス」セクションを参照して、お客様のアーキテクチャに関連する具体的なヒントが他にないかどうかも確認してください。

セットアップのテスト
スポットインスタンスを使用する場合、アプリケーションに耐障害性があることと、中断を適切に処理できるようにすることが重要です。当社はお客様のインスタンスを問題なく終了するよう試みますが、お客様のアプリケーションには突然終了された場合でも処理できるような準備が整っている必要があります。オンデマンドのインスタンスを実行し、それを突然終了することによって、アプリケーションをテストすることができます。これは、アプリケーションに充分耐障害性があるか、予期せぬ障害を処理できるか決定を下すのに役立ちます。

video-thumb-manage-spot-interruption
3:59
スポットインスタンスの中断に対処する方法

スポットインスタンスは警告なしに終了する可能性があるため、お客様のアプリケーションが中断された場合でも、継続できるような方法でアプリケーションを構築することが重要です。これを達成するには数多くの方法があります。それらのうちの 2 つは、(グリッド、Hadoop ベース、またはキューベースのアーキテクチャを介して)作業を小さなインクリメントに分割することと、アプリケーションにチェックポイントを追加することです。 以下のセクションでは、既存のスポットユーザーが活用している一般的ないくつかのアーキテクチャの概要について説明します。

Apache Hadoop は、大量のデータを扱う分散アプリケーションをサポートするオープンソースソフトウェアのフレームワークです。これにより、アプリケーションは 2 つの主なコンポーネントを使って、数千ものノードを操作し、数ペタバイトのデータを処理できます。その 2 つのコンポーネントは、(1) 耐障害性のある分散ストレージシステムと、(2) 大量の分散データセットに対して効率のよい徹底的な分析をサポートする MapReduce と呼ばれる技術です。商用ハードウェア向けに開発された Hadoop は、スキーマに関係なくデータを保存でき、ペタバイト規模でリニアスケーラビリティを提供します。BacktypeFliptop などのお客様は、Hadoop クラスターのプロビジョニング、設定、および管理を簡素化する管理された Hadoop サービスである Amazon Elastic MapReduce をスポットインスタンスと共に使用して、大規模データ処理のコストを大幅に削減しています。

Amazon Elastic MapReduce を使用すると、同じデータ処理クラスターの中でスポットインスタンスをオンデマンドインスタンスまたはリザーブドインスタンスと容易に混合できます。これにより、コストが削減され、処理時間が加速するほか、スポット市場の変動によるクラスター障害のリスクがなくなります。スポット価格の変化によってスポットインスタンスが中断された場合、そのインスタンスで実行されていたタスクはデータ処理キューに戻され、残りのオンデマンドインスタンスによって処理されます。お客様は、縮小されたクラスターサイズでデータ処理を続行するか、クラスターにインスタンスを動的に追加して中断したインスタンスを置き換えることができます。

video-thumb-emr-spot
3:27
EMR でのスポットインスタンスの利用

スポットインスタンスと Elastic MapReduce の併用に最適ないくつかのユースケース例は、実行速度を高めるためのスケールアウトが可能なアプリケーション、柔軟な完了時間によって大幅なコスト削減を達成できるアプリケーション、負荷の変動が大きいためにサイズを頻繁に変更する必要がある持続的な Hadoop クラスター、Hadoop アプリケーションのテスト費用を削減するための持続的な Hadoop クラスターなどです。

例えば、通常 4 つのオンデマンドインスタンスを使って 14 時間をかけて実行するジョブがあるとします。これには通常 28 USD かかります。ここで、5 つのスポットインスタンスを追加できました(ジョブスケールは直線的ではないため)。このジョブは 7 時間で実行できます。スポット価格がオンデマンド価格よりも 90% 安いと仮定すると、ジョブの実行コストの合計は 15.75 USD になります。スポットインスタンスを追加することで、時間は 50% 節約され、コストは 44% 削減されます(以下の図を参照)。

emr

シナリオ #1: スポットインスタンスなし
4 つのオンデマンドインスタンス * 14 時間 * 0.50 USD = 28 USD

シナリオ #2: オンデマンドと追加のスポットインスタンス
4 つのオンデマンドインスタンス * 7 時間 * 0.50 USD = 14 USD
5 つのスポットインスタンス * 7 時間 * 0.05 USD = 1.75 USD
合計 = 15.75 USD

時間節約: 50%
コスト削減: ~44%

Amazon Elastic MapReduce の詳細については、Amazon Elastic MapReduce のウェブページまたは Amazon Elastic MapReduce 入門ガイド をご覧ください。

グリッドは、ユーザーが複数のインスタンスを活用して並列計算を実行できるようにするための、分散したコンピューティングの形態です。この種類のアーキテクチャーはスポットインスタンスに組み込まれた伸縮自在性や、より高いコスト効率でより短期間に安い価格で作業を終わらせることができるという利点があるため、NumerateScribd といったお客様がスポットインスタンスを使用したグリッドコンピューティングを利用しています。

開始するには、ユーザーがジョブと呼ばれる別々の単位に作業を分類し、その作業を "マスターノード" として送信します。これらのジョブはキューに入り、"スケジューラー" と呼ばれるプロセスによって "ワーカーノード" と呼ばれるグリッドの他のインスタンスに作業が分散されます。ワーカーノードによって結果が計算されると、マスターノードに通知され、ワーカーノードが次の処理をキューから取得できるようになります。ジョブが失敗するか、インスタンスが中断すると、スケジューラープロセスによってジョブが自動的に再度キューに入ります。

grid_computing

アプリケーションのアーキテクトを行う際は、ジョブに含める作業の分量を適切にすることが重要です。処理にかかる時間に基づいて、ジョブを論理グループに分類することをお勧めします。ワークロードを再処理する必要がある場合に追加コストが発生しないようにするため、通常は、ワークロードのサイズを 1 時間以内で作成する必要があります(もしインスタンスが中断された場合、その 1 時間に対しコストがかかりません)。

video-thumb-launching-cluster-spot
7:50
StarCluster を使用した Amazon EC2 スポットインスタンスでのクラスターの起動

多くのお客様が Oracle Grid Engine や UniCloud といったグリッドスケジューラーを使用してクラスターを設定しています。長時間実行されるワークロードがある場合、マスターノードをオンデマンドまたはリザーブドインスタンスで実行し、ワーカーノードをスポットまたはオンデマンド、リザーブド、スポットインスタンスの混合で実行する方法が最善です。または、1時間以内のワークロードがあるか、テスト環境で実行している場合、すべてのインスタンスをスポットで実行することもできます。設定に関係なく、中断の可能性があるインスタンスが自動的に再追加されるスクリプトを作成することをお勧めします。StarCluster のような既存ツールがこのプロセスの管理に役立つ場合もあります。

独自のグリッドを作成する方法の詳細については、StarCluster の動画チュートリアルまたはグリッドコンピューティング入門ガイドをご覧ください。または、当社の StarCluster CloudFormation テンプレートを起動してください。今すぐ、起動

DNAnexus など、多くのお客様が、潜在的なジョブの失敗に対処できるキューベースのアーキテクチャを組み込んでいます。スポットプロビジョニング API を組み込むと、このタイプの多くのアプリケーションを、スポットを活用するように容易に拡張できます。

例えば、Amazon EC2 スポットインスタンスと Amazon SQS を活用するアプリケーションについて考えてみます。このアプリケーションには、"処理"、"処理済み"、および "例外" の 3 つの SQS キューがあります。キューの深さに基づき、マスターノードはスポットプロビジョニング API を使用してスポットインスタンスのワーカーノードをスケールアップまたはスケールダウンします。また、スポットインスタンスを永続入札として開始することもできます。この場合、スポットインスタンスが失敗しても、スポットインスタンスは自動的に再起動されます。スポットインスタンスが開始されると、アプリケーションは、起動時にインスタンスに渡されたユーザーデータを読み取るか、Amazon SimpleDB または Amazon S3 にリモートに保存されている設定を読み取って、どのキューを活用するかを決定します。次に、スポットインスタンスで実行されているワーカーノードは、"処理" キューから次のジョブを選択し、そのジョブをロックします。ジョブをロックすることで、他のワーカーノードは、指定された時間が経過するか、ジョブの処理が完了するまで、同じジョブを実行できなくなります。ジョブが正常に処理されると、ワーカーノードは "処理済み" キューに結果を返します。これでマスターノードは追加のロジックを実行できます。また、ジョブの実行時間が長すぎるまたはワーカーノードが中断されたためにジョブの処理が失敗した場合、ジョブは "例外" キューに移動します。これで、マスターノードは、ジョブをキューに再度入れるなど、追加の特別なロジックを実行できます。スポットインスタンスが消えてジョブが失敗した場合、マスターノードは必要に応じて新しいスポットインスタンスを開始するように選択することもできます。

queue

キューベースの方法を使用する場合は、作業単位の処理にべき等性を持たせて(何度も安全に処理できるようにして)、中断されたタスクの再開によって問題が生じないようにします。

同様のアーキテクチャの構築方法の詳細については、Building Scalable Amazon EC2 Applications with Amazon SQS ガイド または Amazon SQS & Amazon EC2 Job Processor example をご覧ください。また、キューを自動的に管理するテンプレートの起動方法について関心がある場合は、Asynchronous Queue-Based Processing テンプレートを確認してください。今すぐ、起動

スポット容量の需要または供給の変化によるスポット価格の変動によっては、スポットインスタンスリクエストが直ちに約定されないことや、警告なしで終了することがあります。中断が発生した場合に作業を保護するために、一定間隔のチェックポイントを挿入して作業を定期的に保存することをお勧めします。

BrowserMob などのお客様は、データのチェックポイントを設定して、この中断を管理しています。再処理に費やすことができる最大の時間を決定し、少なくともその頻度に従ってチェックポイントを設定することをお勧めします。

アプリケーションのチェックポイントを設定する方法はいくつかあります。

  • Amazon EBS: お客様が追加の Amazon EBS ボリュームをスポットインスタンスにマップし、アプリケーションの状態をそのボリュームに定期的に出力します。この方法を活用する場合は、バッファーを定期的にフラッシュし、すべての状態が Amazon EBS ボリュームに存在するようにすることが重要です。
  • Amazon S3: Amazon S3 は耐久性のある保存場所で、お客様はここにデータを書き込むことができます。アプリケーションがデータを処理するときに独立したファイルの形式で結果を出力できる場合、Amazon S3 を使用して結果を保存できます。この場合、結果を読み取る必要があるプロセスにバケットの URL を渡していくだけで済みます。
  • Amazon RDS: 構造データストアが必要な場合は、Amazon RDS を活用してあらゆる結果を保存することができます。Amazon RDS では、MySQL や Oracle データベースを使用できるため、"commit" コマンドを明示的に発行するまで作業をコミットしないようクエリを設定できます。この方法を使用すると、プロセスが中断された場合に必然的にロールバックが実行されます。

チェックポイントベースの方法を使用する場合、チェックポイント間のワークロードにべき等性を持たせて、中断されたタスクを再開する場合にワークロードを何度も安全に処理できるようにする必要があります。

スポットインスタンスの使用時に中断を管理する新しい方法はありませんか?

DNAnexus
DNAnexus は、DNA 配列決定センターと研究者を対象として、データ管理と配列解析の統合システムを提供しています。DNAnexus は、すべての DNA 解析の実施に Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)のスポットインスタンスを使用しており、そして Amazon EC2 のオンデマンドインスタンスで、クライアントのフロントエンドポータルと可視化ツールなど、同社のインタラクティブなサービスを処理しています。DNAnexus はまた、テラバイトからペタバイトにまで達する同社データの広範なストレージ需要を満たすために、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)に依存しています。

BioTeam
BioTeam Inc. は、科学者が所有および運営している、科学とハイパフォーマンス IT 間の "ギャップを埋める" ことに焦点を当てた独立系のコンサルティング会社です。BioTeam Inc. は、従業員の広範囲に及ぶ奥深い専門知識により、さまざまなプロフェッショナルサービスを提供することができます。BioTeam Inc. は、2007 年以来 Amazon AWS を使用して、顧客が直面する問題を解決してきました。従来の HPC、クラスターおよびグリッドコンピューティング環境での長年の運用経験に基づいて、BioTeam はクラウドコンピューティングを考慮した実用的なサービスをクライアントに提供できます。BioTeam の詳細。

CycleComputing
Cycle Computing は、オープンテクノロジーを使用してパフォーマンスとスループットに優れたコンピューティングクラスターを Amazon EC2 で実行するソフトウェアを提供するリーディングカンパニーです。Cycle 社のソリューションは科学、金融、ビジネスおよびエンジニアリングの各アプリケーションをサポートします。いくつかの Fortune 500 企業が CycleCloud™ サービスと CycleServer™ ソフトウェアを Condor、SGE、Hadoop などのオープンソースフレームワークと共に使用して、創薬、リスク管理計算、バイオインフォマティクス、計算流体力学を含め、ミッションクリティカルなビジネスアプリケーションを Amazon EC2 などのパブリッククラウドと内部リソースにデプロイしています。CycleComputing の詳細。

Eagle Genomics
Eagle Genomics は、Amazon EBS、EC2、RDS、S3、Load Balancing、Auto Scaling、さらにはコマンドラインツールを使用して、学術センターだけでなく、医薬品、農業、および動物衛生会社のためにゲノムデータを処理・解析しています。同社は最近、イギリスのエジンバラにあるロスリン研究所 (Roslin Institute) で、ARK ゲノムの新規 microRNA 発見パイプラインの開発にスポットインスタンスを使用しています。

video-thumb-spot-instances-getting-started
4:13
スポットインスタンスのご利用開始にあたって

動画チュートリアル: スポットインスタンスの起動方法
初めてのスポットインスタンスの起動方法については、この動画チュートリアルをご覧ください。このチュートリアルでは、入札方法、インスタンスが満たされた時の判断、およびインスタンスのキャンセル/終了について説明しています。

ガイド: スポットインスタンスの使用開始
スポットインスタンスの詳細な説明およびスポットインスタンスを最大限活用する方法の詳細については、このガイドをお読みください。

video-thumb-when-to-use-spot-instances
6:02
Amazon スポットインスタンスの使用目的

動画チュートリアル: 一般的なスポットのユースケース
この動画では、スポットインスタンスのユースケース例を見ていきます。この動画の一部で、Numerate、Clarity Solutions、Ooyala(ウーヤラ)、BrowserMob などのいくつかのカスタマー事例、および各社のアーキテクチャでのスポットインスタンスの活用方法を取り上げます。

video-thumb-manage-spot-interruption
3:59
スポットインスタンスの中断に対処する方法

動画チュートリアル: 障害の管理方法
他のお客様がスポットインスタンスの中断をどのように管理しているかを、この動画でご覧ください。

ガイド: スポットインスタンスのプログラミング入門ガイド
このコードチュートリアルでは、スポットインスタンスの入札、記述、およびキャンセルをプログラムで行う方法の概要について説明しています。

ガイド: スポットインスタンスのプログラミング上級ガイド
このクイックコードチュートリアルでは、スポットインスタンスのより高度なプロビジョニングに関するトピックや中断の管理の概要について説明しています。

ガイド: スポット通知サンプルアプリケーションを使用したスポットインスタンスアクティビティの追跡
このコードチュートリアルとサンプルを使って、特定のリージョン内の Amazon EC2 インスタンスの状態、現在のスポットインスタンスリクエスト、およびスポット価格が変化したことを知らせる Amazon SNS 通知を生成し、管理できます。このコードサンプルを使用すると、スポットインスタンスで実行されているアプリケーションを設定して、中断の可能性をより簡単に管理できるようになります。

video-thumb-spot-bidding-strategy
4:34
スポット入札ストラテジーの判断

動画チュートリアル: スポット入札ストラテジーの判断
スポットインスタンスの入札に関するヒントと秘訣については、この動画をご覧ください。お客様方がうまく活用しているいくつかの異なる入札戦略が説明されています。

video-thumb-spot-emr
3:27
EMR でのスポットインスタンスの利用

動画チュートリアル: スポットインスタンスで Amazon Elastic MapReduce のジョブフローを起動
スポットインスタンスで Amazon Elastic MapReduce のジョブフローをどのように起動するかを、この動画でご覧ください。AWS マネジメントコンソールでのスポットクラスターの起動およびシャットダウンについて説明します。

video-thumb-launching-cluster-spot
7:50
StarCluster を使用した Amazon EC2 スポットインスタンスでのクラスターの起動

動画チュートリアル: スポットでクラスターを起動する方法
BioTeam のクリス・ダッグディジアン (Chris Dagdigian) 氏が、StarCluster を使用して、わずか 10~15 分で Amazon EC2 スポットインスタンスにゼロからクラスターを起動する方法の概要を説明します。StarCluster は、MIT の研究室で作成された、新しい Oracle Grid Engine Cluster のセットアップを容易にするオープンソースのツールです。このプレゼンテーションで、クリスは、インストールのプロセス、セットアップ、およびクラスターでの簡単なジョブの実行を順を追って説明します。加えて、スポットインスタンスを活用するので、作業を短時間で完了できるほか、オンデマンドの料金より最大 93% の節約が期待できます。このチュートリアルに関心をお持ちの場合は、StarCluster CloudFormation Template もご参照ください。

video-thumb-launching-spot
7:40
Amazon VPC でスポットインスタンスを起動

動画チュートリアル: Amazon VPC でスポットインスタンスを起動
Amazon VPC でスポットインスタンスを起動する方法を、この動画でご覧ください。このチュートリアルでは、入札方法、インスタンスが満たされた時の判断、およびインスタンスのキャンセル/終了について説明しています。

AWS パブリックデータセットは、データ共有ができ、AWS クラウドベースのアプリケーションとシームレスに統合可能な集中リポジトリを提供します。例えば、人間の遺伝的多様性の最も詳細な地図を構築している国際的な官民コンソーシアムである 1000 ゲノムプロジェクトがこの例に含まれます。また、人を含め 50 種以上のゲノムが含まれる、Ensembl が提供する、MySQL 用の注釈付きヒトゲノムデータや、肝臓サンプルの遺伝子発現の特性を示す、Sage Bionetwork のヒト肝臓コホート研究が含まれます。詳細については、パブリックデータセットのウェブページをご覧ください。

AWS in Education では、教員、学術研究者、学生を対象に、アマゾン ウェブ サービスのオンデマンドインフラストラクチャを無料でご利用いただける制度を用意しています。これを利用して、先進技術の講義、新しい分野の研究、新しいプロジェクトなどを実現してください。このプログラムの詳細については、AWS in Education のウェブページをご覧ください。