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Amazon FSx for NetApp ONTAP

Amazon FSx for NetApp ONTAP に関するよくある質問

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、顧客がクラウドで完全管理された ONTAP ファイルシステムを起動して実行できるストレージサービスです。ONTAPは、NetAppのファイルシステム技術で、広く採用されているデータアクセスおよびデータ管理機能のセットを提供します。Amazon FSx for NetApp ONTAP は、オンプレミスの NetApp ファイルシステムの馴染みのある機能、パフォーマンス、および API を、フルマネージドの AWS サービスの機動性、スケーラビリティ、シンプルさとともに提供します。 

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、AWS またはオンプレミスで動作するほぼすべてのクライアントやワークステーションからアクセスできる、シンプルでスケーラブルかつ機能豊富な共有ファイルストレージを提供します。このサービスを利用すると、共有ファイルストレージを簡単に起動して実行し、数回クリックするだけで ONTAP の広く使用されているデータアクセスおよびデータ管理機能を活用できます。

AWS でクラウドネイティブアプリケーションを構築している場合、Amazon FSx for NetApp ONTAP は、シンプルでスケーラブル、高性能、機能豊富なファイルストレージを提供します。これにより、クラウドネイティブアプリケーションを容易に構築、テスト、実行できます。NFS、SMB、iSCSIプロトコルを介したマルチプロトコルデータアクセス、インスタントデータクローン、クロスリージョンレプリケーション、サービス品質機能などの強力な機能を提供し、アプリケーションがデータをどのように利用するかを迅速かつ簡単に試行・最適化できるようにします。

もし現在オンプレミスのネットワーク接続ストレージ(NAS)にアプリケーションデータを保存している場合、Amazon FSx for NetApp ONTAP を使用すれば、データを AWS に移行し、アプリケーションを AWS 上で実行する際の俊敏性、スケーラビリティ、回復力、セキュリティを享受しながら、これまで慣れ親しんだ NAS の機能を失うことなく運用することができます。

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、AWS とオンプレミス間のハイブリッドワークフローもサポートしています。オンプレミスのファイルサーバーから Amazon FSx for NetApp ONTAP にデータをバックアップ、アーカイブ、またはレプリケートして、ビジネス継続性を簡素化し、データ保持と災害対策の要件を満たすことができます。オンプレミスのNetAppファイルシステムにあるデータに対して、低遅延でAWSからアクセスまたは処理したい場合、NetApp FlexCacheを使用して、オンプレミスのデータ向けのクラウド内キャッシュとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPを構成することもできます。キャッシュとして使用する場合、Amazon FSx は AWS のコンピュートインスタンスからオンプレミスのデータセットへの低レイテンシアクセスを提供します。

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、ITおよび業務アプリケーション、データベース(SAP HANA、Oracle DB、Oracle RAC、Microsoft SQL Server など)、ホームディレクトリ、ビッグデータと分析、電子設計自動化(EDA)、メディア処理を含む、Linux、Windows、macOS の幅広いワークロードおよびアプリケーションをサポートするように設計されています。

データがオンプレミスにある場合は、Amazon FSx for NetApp ONTAP を使用して、オンプレミスのファイルサーバーと Amazon FSx の間でシンプルで安全なバックアップ、アーカイブ、レプリケーションを設定することにより、ビジネスの継続性を簡素化できます。AWSで実行されるクラウドバーストワークロードを高速化するために、オンプレミスのデータのキャッシュとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPをAWS上で使用することもできます。

Amazon EC2、Amazon ECS、Amazon EKS、VMware Cloud on AWS、Red Hat OpenShift Service on AWS、Amazon WorkSpaces、Amazon AppStream 2.0 上で実行されている Linux、Windows、または macOS インスタンスからデータにアクセスできます。Amazon FSx for NetApp ONTAP を、VMware Cloud on AWS のソフトウェア定義データセンター(SDDC)の外部データストアとして使用することもできます。

A: Amazon FSx for NetApp ONTAP を利用するには、AWS アカウントが必要です。まだ AWS アカウントをお持ちでないお客様は、サインアップして AWS アカウントを作成できます。

AWSアカウントを作成したら、AWSマネジメントコンソール、AWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)、およびAmazon FSx API(およびさまざまな言語向けSDK)を使ってファイルシステムを作成することで開始できます。NetApp BlueXP を使用してファイルシステムを作成することもできます。

ファイルシステムは、Amazon FSx (ONTAP クラスターとも呼ばれます) の主要なリソースです。ファイルシステムの SSD ストレージ容量とスループットキャパシティを指定し、ファイルシステムを作成する AWS Virtual Private Cloud (VPC) を選択します。各ファイルシステムには、ONTAP CLI または ONTAP REST API を使用してデータを管理するために、任意で使用できる管理用エンドポイントがあります。

はい、Amazon FSx for NetApp ONTAPのシングルAZファイルシステムは、S/4HANA、Business Suite on HANA、BW/4HANA、Business Warehouse on HANA、Data Mart Solutions on HANAを含む、スケールアップSAP HANAワークロード向けにSAP認定を取得しています。FSx for ONTAP を使用すると、スナップショット、クローン、SnapMirror レプリケーションなどの ONTAP のデータ管理機能を活用して、AWS 上での SAP HANA ワークロードを簡素化および高速化し、SAP HANA データベースを迅速かつ容易に管理できます。詳細については、SAP HANA on AWS with Amazon FSx for NetApp ONTAP のドキュメントをご覧ください。

A: Linux インスタンスから、標準の Linux マウントコマンドとボリュームに関連付けられた DNS 名を使用してデータにアクセスできます。Windows インスタンスから、「ネットワークドライブの割り当て」機能を使って、ドライブ名となるアルファベット (例: 「Z:」) をファイルシステム上のファイルシェアに割り当てます。macOSのインスタンスから、「サーバへ接続」機能を使って、ファイルシステムに関連付けられたDNS名に接続します。マウントコマンドの例については、Amazon FSx ドキュメントをご覧ください。

どのクライアントからでもマウントすると、ローカルファイルシステムと同じように、ファイルやディレクトリを操作できます。

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、すべてのバージョンのネットワークファイルシステム(NFS)およびサーバーメッセージブロック(SMB)プロトコルを介して共有ファイルストレージへのアクセスを提供し、同じデータに対するマルチプロトコルアクセス(すなわち、NFS と SMB の同時アクセス)もサポートします。

また、Amazon FSx for NetApp ONTAP は、iSCSI および NVMe over TCP プロトコルを介した共有ブロックストレージも提供します。

もし現在 NetApp ONTAP 上に構築されたファイルストレージを使用している場合、NetApp SnapMirror を利用して、AWS Direct Connect または VPN を介してデータと設定を迅速かつ効率的に Amazon FSx for NetApp ONTAP にコピーすることができます。NetApp 以外のファイルシステムから移行する場合は、標準のコピーツール (rsync、Robocopy など) または NetApp CloudSync を使用して、データを FSx for ONTAP に移行できます。

AWS Snowball を使用して、Direct Connect または VPN を使用せずにデータを AWS に移行することもできます。上記の移行オプションの詳細については、ブログ記事「Migrating to Amazon FSx for NetApp ONTAP」をご覧ください。

アプリケーションで、同じAWSリージョン内の複数のAZにわたって高い可用性と耐久性を持つストレージが必要な場合は、マルチAZファイルシステムを使用すべきです。FSx for ONTAP マルチ AZ ファイルシステムは、同じ AWS リージョン内の AZ 間で耐障害性が必要なワークロードのためのシンプルなストレージソリューションを提供します。シングル AZ ファイルシステムは、AZ 内でストレージを複製する必要はあるが、AZ 間の耐障害性を必要としないユースケース向けに構築されています (開発とテストのワークロードの実行、オンプレミスや他の AWS リージョンに既に保存されているデータのセカンダリコピーの保存など)。シングルAZファイルシステムは、データを同じAZ内でのみ複製することで、これらのユースケース向けにコストを最適化しています。

さまざまな Amazon FSx ファイルストレージサービスの違いの詳細については、「Amazon FSx ファイルシステムの選択」ページをご覧ください。

Amazon FSx for NetApp ONTAP サービスが利用可能なリージョンの詳細については、「リージョン別の製品およびサービス」をご覧ください。 

スケールとパフォーマンス

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各Amazon FSx for NetApp ONTAPファイルシステムには、プライマリストレージとキャパシティプールストレージの2つのストレージ階層があります。プライマリストレージは、データセットのアクティブな部分専用に構築されたプロビジョニングされた高性能 SSD ストレージです。容量プールストレージは、ペタバイトサイズにスケールできる完全に伸縮自在なストレージ階層であり、アクセス頻度の低いデータ向けにコストが最適化されています。Amazon FSx for NetApp ONTAP は、アクセスパターンに基づいてストレージ階層間でデータを自動的に移行するため、ストレージコストを削減し、事実上無制限のデータをファイルシステムに保存できます。容量プールストレージは、データを階層化するに従って自動的に増減し、時間の経過とともに増加するデータセットの一部に対して弾力的なストレージを提供します。

容量プールストレージは、データを階層化することで自動的に拡張・縮小する完全に弾力的なストレージ階層であり、時間とともに増加するデータセットの一部に対して弾力的なストレージを提供します。ファイルシステムの容量プール内のデータ用にストレージをプロビジョニングする必要はありません。

ファイルシステムを作成する際には、データセットのアクティブ部分のためのSSDストレージ容量を指定します。Amazon FSx コンソールで「ストレージ容量の更新」をクリックするか、AWS CLI/API で「update-file-system」を呼び出すことで、いつでもファイルシステムの SSD レイヤーの容量を使用中のまま増減させることができます。ストレージキャパシティの管理の詳細については、Amazon FSx のドキュメントをご覧ください。

A: 1 つのファイルシステムに保存できるデータの量は事実上無制限です。

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、SSD ストレージに保存されたデータに対して一貫してサブミリ秒のレイテンシを提供し、キャパシティプールストレージに保存されたデータに対しては数十ミリ秒のレイテンシを提供します。ファイルシステムは、数十 GB/秒、数百万 IOPS まで拡張できます。詳細については、Amazon FSx のパフォーマンスに関するドキュメントをご覧ください。 SSDストレージの各ギガバイトには3つのディスクIOPSが含まれており、必要に応じて追加のIOPSを割り当てることができます。

すべての Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムには、作成時に設定し、その後いつでも変更できるスループット容量があります。このスループットキャパシティは、クラスターを駆動するファイルサーバーによってサポートされているベースラインおよびバーストネットワーク速度を決定します。ファイルシステムを作成する際、Amazon FSx は推奨されるスループット容量を提示しますが、希望するスループット容量を選択することもできます。詳細については、「パフォーマンスドキュメントユーザーガイド」をご覧ください。

Amazon FSx は、ファイルシステムのスループット容量の新しい設定に対応するため、ファイルシステムを支えるファイルサーバーを切り替えることで、ファイルシステムのスループット容量を更新します。ファイルシステムは、このプロセス中に自動フェイルオーバーとフェイルバックを経験し、通常、数分で完了します。フェイルオーバーおよびフェイルバックのプロセスは、NFS、SMB、iSCSI クライアントに対して完全に透明であり、ワークロードが中断や手動による介入なしで継続して実行できるようにします。

可用性と耐久性

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Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムは、AWS のアベイラビリティーゾーン(AZ)全体で高い可用性と耐久性を備えており、AZ が使用できない場合でもデータへの継続的なアクセスを提供するよう設計されています。各ファイルシステムは、それぞれ独自のストレージを備えた、別々の AZ にある 2 つのファイルサーバーで駆動しています。シングル AZ ファイルシステムの場合、各ファイルシステムは同じ AZ 内の 1 つ以上のファイルサーバーペアによって駆動されます。

両方のデプロイタイプとして、Amazon FSx では、データをAZ 全体で自動的にレプリケートして、コンポーネントの障害からデータを保護します。また、ハードウェア障害を継続的にモニタリングし、障害が発生した場合はインフラストラクチャコンポーネントを自動的に置き換えます。ファイルシステムは必要に応じて自動的にフェイルオーバーおよび復旧を行い(通常は60秒以内)、クライアントもファイルシステムとともに自動的にフェイルオーバーおよび復旧します。

Amazon FSx は、アクティブなファイルサーバーの可用性が失われた場合、自動的にフェイルオーバーを実行します。これは、アクティブなファイルサーバーの障害 (または、マルチ AZ ファイルシステムの場合は、アクティブなファイルサーバーの AZ の障害) が原因である可能性があります。ファイルサーバーペアが複数あるファイルシステムでは、ファイルサーバーペア内のアクティブなファイルサーバーへの可用性が失われると、各ファイルサーバーペアが個別にフェイルオーバーを実行します。Amazon FSx は、計画的なメンテナンス中やファイルシステムのスループット容量を変更した場合にも、一時的にスタンバイのファイルサーバーにフェイルオーバーします。 

エンドユーザーによるファイルの誤削除や変更から保護するために、定期的な「スナップショット」(ファイルシステム内に保存される時点のデータのイメージ)を設定することで、エンドユーザーがファイルの変更を簡単に元に戻したり、ファイルのバージョンを比較したりできるようにすることができます。LinuxおよびmacOSのエンドユーザーは、ファイルシステムのルートにある「.snapshot」ディレクトリでスナップショットを確認できます。Windowsの一般ユーザーは、Windowsエクスプローラーでファイルやフォルダを右クリックしたときに表示される「以前のバージョン」タブでスナップショットを確認できます。ONTAP CLI と REST API を使用して、ファイルシステムのスナップショットスケジュールを設定および変更できます

Amazon FSx for NetApp ONTAPは、アーカイブ、データ保持、コンプライアンスのニーズをサポートするために設計されたネイティブバックアップ機能を提供します。バックアップは、ファイルシステム内のボリュームの Crash-consistent なセカンダリオフラインコピーです。Amazon FSx のバックアップは増分バックアップになります。これは保存された最新のバックアップについてのみ料金がかかることを意味します。データが重複しないため、バックアップストレージコストの削減になります。デフォルトでは、Amazon FSx は、指定したバックアップ期間中にボリュームの自動バックアップを毎日取得しています。AWS コンソール、AWS CLI、または Amazon FSx API を使用して、いつでも追加のバックアップを作成できます。 マルチAZおよびシングルAZのファイルシステムのバックアップは、耐久性を高めるために複数のAZにわたって保存されます。

まず、Amazon FSx を有効にして、AWS Backup で保護されたサービスとして使用できるようにします。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。その後、AWS Backup コンソール、API、または CLI を介して、Amazon FSx for NetApp ONTAP ボリュームのバックアップを設定できます。AWS Backup を使用してボリュームのスケジュールバックアップとオンデマンドバックアップの両方を作成し、これらのバックアップを Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステム上の新しいボリュームとして復元することができます。Amazon FSx for NetApp ONTAP ボリュームは、他の AWS リソースと同じ方法で、ARN を指定するか、バックアッププランで保護するためにボリュームにタグを付けることにより、バックアッププランに追加できます。 AWS Backup のドキュメント 

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、NetApp SnapMirror をサポートしており、このレプリケーション技術を使って 2 つの ONTAP ファイルシステム間でデータを複製できます。別の AWS リージョンのファイルシステムを含む、別の Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムへのデータの自動 NetApp SnapMirror レプリケーションを設定できます。必要に応じて、アプリケーションやユーザーを他の Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムにフェイルオーバーさせることができます。SnapMirrorを使用すると、リカバリポイント目標(RPO)を最短5分に設定し、リカバリ時間目標(RTO)を一桁の分単位で設定してレプリケーションを構成できます。SnapMirror は、ONTAP の CLI または REST API を使用して構成できます。

はい。Amazon FSx の SLA では、ある請求サイクルにおいて、月間稼働率がサービスコミットメントを下回った場合にサービスクレジットを提供しなければならない旨が定められています。

Amazon S3 へのアクセスのサポート

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FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムに S3 アクセスポイントを直接接続することで、FSx ファイルデータにアクセスできます。S3アクセスポイントを使用すると、S3互換のAWSおよびサードパーティのサービスやアプリケーションをFSxデータで利用できます。データは引き続きファイルシステム上に存在し、ファイルプロトコル(例:NFS)を通じてネイティブにアクセス可能です。例えば、Amazon Bedrock、Amazon Q Business、Amazon SageMaker、Amazon Glue、Amazon Quicksight を含む AWS のサービスや、S3 内のデータと連携して動作するサードパーティのサービスやアプリケーションを使用してデータにアクセスできます。これにより、新しい洞察を発見し、より迅速にイノベーションを推進し、データに基づいたより優れた意思決定を行うことが可能になります。

FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムに接続された S3 アクセスポイントは、Amazon S3 エンドポイントに対して S3 オブジェクト操作(例:GetObject、PutObject、ListObjectsV2)を使用してファイルデータへの読み取りおよび書き込みアクセスをサポートします。ファイルシステムには数百のアクセスポイントを接続でき、各 S3 アクセスポイントはアプリケーション固有の権限で設定することができます。FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムに接続される S3 アクセスポイントは、S3 バケットに接続される S3 アクセスポイントと同様に、詳細な権限管理(例:IAM アクセスポイントポリシー、パブリックアクセスのブロック)やネットワーク発信元管理(例:自分の仮想プライベートクラウドからのアクセスのみ許可)に対応しています。

FSx ファイルシステムに接続された S3 アクセスポイントは、S3 を通じてデータアクセスを提供します。お客様のデータは引き続きファイルシステムに格納されており、FSxストレージはS3 APIではFSX_ONTAPストレージクラスとして表示されます。データがFSxに保存されているため、FSxファイルシステムで得られるのと同じデータの可用性、耐久性、パフォーマンス、データ管理機能を利用できます。

FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムに接続されている各 S3 アクセスポイントには、IAM アクセスポイントポリシーと、それを通じて行われるすべてのリクエストを認可するために使用される関連する POSIX ファイルシステムユーザーがあります。各リクエストについて、まず S3 は、ユーザー、アクセスポイント、S3 VPC エンドポイント、およびサービスコントロールポリシーに関連するすべてのポリシーを評価して、リクエストを承認します。S3によってリクエストが承認されると、その後リクエストはファイルシステムによって承認され、S3アクセスポイントに関連付けられたファイルシステムユーザーがファイルシステム上のデータにアクセスする権限を持っているかどうかが評価されます。

モニタリング

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Amazon FSx コンソールAmazon CloudWatch で、Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムのパフォーマンスとストレージキャパシティの使用状況をモニタリングできます。ファイルシステムは、ファイルシステム全体および各ボリュームのパフォーマンス、ストレージ、インフラ使用状況を毎分詳細に示すCloudWatchメトリクスを発行します。これらのメトリクスは、Amazon FSx コンソールのモニタリングダッシュボードに表示され、ファイルシステムとボリュームのパフォーマンスの傾向とストレージの使用状況を示します。これらのメトリクスを使用してアラームを作成し、リソース使用率のしきい値に近づいたときや、ファイルシステムやボリュームの空き容量が少なくなったときに通知を受けることもできます。

NetApp Cloud InsightsNetApp Harvest with Grafana などの NetApp モニタリングツールを使用して、FSx for ONTAP をモニタリングすることもできます。

AWS CloudTrail を使用してすべての Amazon FSx API コールをモニタリングし、ONTAP 監査ログ記録を使用して ONTAP CLI および REST API に対するすべての管理アクションをモニタリングできるほか、ONTAP ファイルアクセス監査を使用してファイルシステム内のファイルへのアクセスをモニタリングすることもできます。

ファイルシステムでユーザーのストレージ割り当てを有効にして設定することで、使用状況を監視したり、ストレージコストを個々のチームに配分したり、特定のユーザーが大量のデータを保存するのを防ぐためにユーザーレベルで制限を課すことができます。

セキュリティ

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Amazon FSx for NetApp ONTAPは、既存のWindows環境と統合するためにMicrosoft Active Directory(AD)をサポートしています。ファイルシステムをオプションで組織の AD に参加させることができ、ユーザーは既存の AD ベースの認証情報を使用して Amazon FSx for NetApp ONTAP(NFS または SMB 経由)に認証およびアクセスできるようになります。

Amazon FSx for NetApp ONTAP は、ONTAP のネイティブ監査ログ記録機能を使用したファイルおよびフォルダへのエンドユーザーアクセスの監査をサポートしています。監査イベントログ記録を有効にすると、ONTAP はファイルシステムで指定したログファイルにファイルアクセスイベントを記録します。その後、Windows イベントビューアなどのアプリケーションを使用して、そのログファイルを読み取ることができます。Amazon FSx for NetApp ONTAP は、ONTAP の FPolicy 機能も完全にサポートしています。これを使用して、AWS パートナーソリューションによりファイルアクセスイベントをモニタリングできます。

A: はい、Amazon FSx for NetApp ONTAP は ONTAP の「vscan」機能をサポートしており、サードパーティーのアンチウイルスソフトウェア (管理している VM で実行) を使用してデータを保護できます。vscan の設定方法については、Amazon FSx ドキュメントをご覧ください。

はい、Amazon FSx for NetApp ONTAP は、AWS Key Management Service (AWS KMS) を通じて管理するキーを使用して、ファイルシステムのデータとバックアップをすべて保存時に自動的に暗号化します。Amazon FSx for NetApp ONTAP は、特定のリージョンで AWS Nitro ベースの暗号化、IP セキュリティ (IPsec) プロトコル、またはファイルシステムが AD に参加している場合の Kerberos ベースの転送中暗号化を使用して、転送中のデータを暗号化することをサポートしています。詳細については、「Encryption of data in-transit」のドキュメントをご覧ください。

はい。 Amazon FSx for NetApp ONTAP では、SnapLock を使用して Write-Once-Read-Many (WORM) 保護機能を備えています。SnapLock ボリューム内のファイルを WORM 状態に移行することで保護できます。これにより、指定した保存期間中は変更や削除が防止されます。Amazon FSx は SnapLock でコンプライアンスとエンタープライズという 2 つの保存モードをサポートしています。コンプライアンスモードでは、WORMに移行されたファイルは、保存期間中はどのユーザーも変更したり削除したりできません。SEC 規則 17a-4 (f) などの規制コンプライアンス要件を満たすため、または WORM データをランサムウェアから保護するには、SnapLock Compliance を使用する必要があります。エンタープライズモードでは、権限のあるユーザーがいつでも WORM ファイルまたは SnapLock ボリュームを選択的に削除できるという柔軟性が維持されます。SnapLock Enterprise を使用して、組織のデータ整合性と内部コンプライアンス目標を改善するか、SnapLock Compliance を使用する前に保存設定をテストする必要があります。SnapLock on FSx for ONTAP の詳細については、「Working with SnapLock」をご覧ください。

金融サービス業界の顧客向けに、Amazon FSx for NetApp ONTAPのSnapLockは、SECルール17a-4(f)、SEC 18a-6(e)、FINRAルール4511(c)、およびCFTC規制1.31(c)-(d)の規制要件を満たすために、記録を消去不能かつ書き換え不能な形式で保持する必要があるブローカー・ディーラーを追加でサポートします。SnapLock ボリューム内のファイルを、指定した保存期間保持できます。また、法的保持を設定して、保持が解除されるまでデータを無期限に保持することもできます。

電磁的ストレージのために Amazon FSx for NetApp ONTAP を使用するかどうかについて、FSx for ONTAP の Cohasset の評価レポートのコピーとともに、規制担当者または「Designated Examining Authority (DEA)」に通知を提供できます。これらの要件において、AWS は Designated Third Party (D3P) ではありません。必ず D3P を選択し、DEA に対する通知にこの情報を含めるようにしてください。

オンプレミスでのアクセス

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A: はい、Amazon FSx for NetApp ONTAP マルチ AZ ファイルシステム、およびシングル AZ ファイルシステムは、オンプレミスまたは別の VPC からアクセスすることができます。 

マルチ AZ ファイルシステムには、AWS Transit Gateway で AWS VPN または Direct Connect を使用してオンプレミスからアクセスできます。Transit Gateway または VPC ピアリングを使用して、別の VPC (別の AWS リージョンの VPC を含む) からファイルシステムにアクセスすることもできます。ファイルシステムの VPC の外部 (オンプレミスネットワークなど) のクライアントからファイルシステムにアクセスする場合は、Transit Gateway を使用するか、(NetApp グローバルファイルキャッシュまたは NetApp FlexCache を使用して) データのリモートオフィスキャッシングを設定する必要があります。これにより、データへ高可用性で低レイテンシーのアクセスが行えます。詳細については、Amazon FSx ドキュメントを参照してください。

A: Amazon FSx for NetApp ONTAP では、NetApp グローバルファイルキャッシュと NetApp FlexCache が完全にサポートされています。これらはオンプレミスにデプロイして、最も頻繁に読み取られるデータへの低レイテンシーアクセスを行えます。詳細については、Amazon FSx ドキュメントを参照してください。

オンプレミスのNetAppファイルシステムにあるデータに対して、低遅延でAWSからアクセスまたは処理したい場合は、NetApp FlexCacheを使用して、オンプレミスのデータのキャッシュとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPを構成できます。詳細については、Amazon FSx ドキュメントを参照してください。

圧縮と重複排除によるストレージコストの削減

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A: はい、Amazon FSx for NetApp ONTAP はデータの圧縮と重複排除をサポートしています。これらの機能により、データが消費するストレージ容量が削減され、SSD、キャパシティープール、およびバックアップストレージで消費するストレージスペースを減らすことができます。SSD ストレージ内のデータの圧縮と重複排除を有効にできます。データをキャパシティプールストレージに階層化しても、SSD ストレージの圧縮と重複排除によるストレージ節約は維持されます。バックアップデータに対しては、ファイルシステムのストレージ効率の設定に関係なく、常にストレージ効率が有効になります。

代表的なストレージ節約

 
圧縮のみ
重複排除のみ
圧縮および重複排除
汎用ファイル共有
50%
30%
65%
仮想サーバーとデスクトップ
55%
70%
70%
データベース
65~70%
0%
65~70%
エンジニアリングデータ
55%
30%
75%
地質地震データ
40%
3%
40%

 

A: AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、または AWS SDK を使用して、ファイルシステムの作成中またはその後いつでも圧縮と重複排除を有効または無効に切り替えられます。

A: ほとんどのワークロードでは、圧縮と重複排除を有効にしても、ファイルシステムのパフォーマンスに悪影響を与えることはありません。

実際、ほとんどのワークロードでは、圧縮によって全体的なパフォーマンスが向上します。RAM キャッシュからの高速な読み取りと書き込みを提供するために、FSx for ONTAP ファイルサーバーでは、ファイルサーバーとストレージディスク間で利用できるよりも高いレベルのネットワーク帯域幅がフロントエンドネットワークインターフェイスカード (NIC) に備わっています。データ圧縮によりほとんどのワークロードでファイルサーバーとストレージディスク間で送信されるデータ量が減少するため、データ圧縮を使用すると、ファイルシステム全体のスループットキャパシティーが増加します。ファイルシステムのフロントエンド NIC が飽和状態になると、データ圧縮に関連するスループットキャパシティーの増加は制限されます。データ圧縮を使用する場合のスループットパフォーマンスの詳細については、FSx for ONTAP のドキュメントを参照してください。

インテリジェントな自動ストレージ階層化によるストレージコストの削減

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A: Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムを作成するときは、SSD ストレージ容量のレベルをプロビジョニングします。ファイルシステムにデータを書き込むと、アクセス頻度の低いデータは、キャパシティープール層に自動的に移行されます。これは、階層化されたデータの量に応じて自動的に拡大および縮小する低コストのストレージ階層です。その結果、データセットのアクティブな部分に必要なだけの SSD ストレージをプロビジョニングするだけで、残りのデータは低コストのキャパシティープールストレージに保存されます。Amazon FSx は、アクセスパターンに基づいてストレージ階層間でデータを自動的かつインテリジェントに移行します。これにより、データのごく一部に対して SSD ストレージの料金を支払うだけで、ワークロードで SSD レベルのパフォーマンスを実現できます。

Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムの各ボリュームには、ボリューム内のデータが容量プールストレージに移動される方法を決定する階層化ポリシーが関連付けられています。階層化ポリシーには次の 4 つの選択肢があります (デフォルトでは、AWS コンソールで作成されたすべてのボリュームは「自動」階層化ポリシーを使用します)。

  • 自動 – データは、アクセスパターンに基づいてキャパシティープール層との間で自動的に移行されます。
  • スナップショットのみ – 以前のバージョンのファイルに関連付けられているデータ (つまり、ボリュームのスナップショットに関連付けられているデータ) のみがキャパシティープール層に移行されます。
  • すべて – すべてのデータが、ボリュームに書き込まれた直後にキャパシティープール層に移行します。
  • なし – キャパシティーストレージへの階層化が無効になります

「自動」または「スナップショットのみ」の階層化ポリシーを選択した場合、オプションとして最小クーリング期間(2日から183日の間)を指定することもできます。これは、データの特定の部分が容量プールストレージに移行する候補となる前に、どれくらいの期間非アクティブである必要があるかを示します。

ボリューム内のすべてのファイルは、サイズに関係なく、容量プールストレージに移行できます。Amazon FSx for NetApp ONTAP を使用すると、データはファイルレベルではなくブロックレベルでキャパシティプールストレージに移行されるため、特定のファイルの一部しかあまりアクセスされていなくても、キャパシティプールストレージのコストメリットを享受できます。

Amazon FSx は、データのどの部分を容量プールストレージに階層化できるかの割合を制限しません。可能な限り最高のパフォーマンスを実現するために、データセットの頻繁にアクセスされる部分を SSD ストレージに保存することをお勧めします。業界の調査と顧客分析によると、平均でファイルの20%が頻繁に使用され、80%はあまりアクセスされていないことがわかります。

はい、1つのファイルシステムごとに1つまたは複数のストレージ仮想マシンやボリュームを作成でき、オンプレミスのONTAPクラスターを設定するのと同じ方法でファイルシステムをセットアップおよび構成することが可能です。

ストレージ仮想マシン(SVM)は、独自の管理資格情報とデータの管理およびアクセス用のエンドポイントを持つ分離されたファイルサーバーです。Amazon FSx for NetApp ONTAP のデータにアクセスすると、クライアントとワークステーションは、データが保存されている SVM のエンドポイントにアクセスします。AWS コンソールを使用してファイルシステムを作成すると、Amazon FSx はファイルシステムにデフォルトの SVM を自動的に作成します。

各 SVM は仮想リソースです。つまり、ファイルシステム内の SVM は、ファイルシステムのストレージとスループット容量を共有します。各 SVM は分離されたファイルサーバーであるため、複数のユーザーまたはグループが Amazon FSx でデータを管理するためにアクセスする必要がある場合は、ユーザーまたはグループごとに個別の SVM を作成して、データを個別に管理できます。ファイルシステム内でサービス品質 (QoS) ポリシーを設定して、個々のワークロードが駆動できるスループットと IOPS の量を制限し、個々のワークロードが同じファイルシステム上の他のユーザーやグループに干渉しないようにすることもできます。AWS コンソール、AWS CLI、または Amazon FSx SDK を使用して、いつでもファイルシステム上に追加の SVM を作成できます。

ボリュームは、ファイル、ディレクトリ、iSCSI LUN、またはNVMeネームスペースを保存するための隔離されたデータコンテナです。ボリュームはスリムプロビジョニングされており、保存されているデータに対してのみストレージ容量を消費します。各ボリュームは、ファイルシステム内のいずれかのSVMに関連付けられています。

AWSコンソール、AWS CLI、Amazon FSx API、またはNetApp BlueXPを使用してボリュームを作成できます。ONTAP CLI または ONTAP REST API を使用して、ファイルシステムや SVM の管理用エンドポイントからボリュームを作成、更新、削除することもできます。

各ボリュームのサイズを設定して、ボリュームに保存できるデータ量を制限することができ、ボリュームのサイズはいつでも増減することができます。各ボリュームには設定されたサイズがありますが、ボリュームはスリムプロビジョニングされており、保存されているデータ分のストレージ容量しか使用しません。

Amazon FSx はフルマネージドサービスであるため、ファイルストレージインフラストラクチャの管理はすべて AWS 側で行われます。Amazon FSx を使用すると、複雑なファイルシステムインフラストラクチャをデプロイし、維持するという煩わしさがなくなります。

ファイルシステム、SVM、ボリューム、およびバックアップを作成、表示、削除するには、AWS コンソール、AWS CLI、Amazon FSx API、または NetApp BlueXP を使用できます。

SMB共有、スナップショット、SnapMirrorなどの追加のONTAP機能にアクセスするには、ONTAPのリモート管理CLIまたはONTAPのREST APIを使用できます。詳細については、Amazon FSx for NetApp ONTAP ドキュメントの「ONTAP CLI および REST API へのアクセス」をご覧ください。