投稿日: Jul 30, 2019
Amazon EC2 オンデマンドキャパシティー予約を、別の AWS アカウントと、または AWS 組織内で共有できるようになりました。キャパシティー予約を共有すると、ある AWS アカウントが起動した EC2 インスタンスで、別のアカウントが予約した EC2 キャパシティーを利用できます。この機能は、AWS リソースを簡単かつ安全に共有することを可能にする AWS Resource Access Manager (RAM) によって有効化されます。
2018 年 10 月にローンチされた EC2 オンデマンドキャパシティー予約を利用すると、希望する期間で EC2 キャパシティーを予約できます。キャパシティー予約を作成すると、インスタンスを実行するか否かにかかわらず EC2 キャパシティーが確保されます。これまで、キャパシティー予約は単一の AWS アカウントのみに限定されていました。キャパシティー予約を共有できるようになったことで、複数の AWS アカウントで EC2 を使用している組織は、キャパシティーニーズに対する計画を総計レベルで立てられるようになりました。複数のワークロードが異なるアカウントで実行されており、コンピューティングに対しニーズが変動する、または補充を必要とする場合に、集中方式で予約した EC2 キャパシティーを活用できます。結果として、組織はリザーブドキャパシティーの使用率を上昇させてコストを最適化することができます。この機能は追加料金なしでご利用いただけます。
EC2 キャパシティー予約は、次の簡単な 3 ステップで共有可能です。AWS Resource Access Manager でリソースの共有を作成し、リソースの共有にリソース (キャパシティー予約) を追加して、リソースを共有するターゲットアカウントを指定するだけです。この手順は、AWS マネジメントコンソールまたは AWS SDK/CLI で実行できます。これまでと同様、リージョンごとの RI 割引は、対象となるキャパシティー予約に自動で適用されます。これにより、選択的にキャパシティー予約を追加して、その使用料にリージョン RI 割引も利用できるという柔軟性が得られます。
この機能は現在、米国東部 (バージニア北部およびオハイオ)、米国西部 (北カリフォルニアおよびオレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、カナダ (中部)、欧州 (アイルランド、フランクフルト、ロンドン、パリ) AWS リージョンで利用可能です。
キャパシティー予約の共有についての詳細は、キャパシティー予約のよくある質問、もしくは Linux または Windows のユーザーガイドをご参照ください。