投稿日: Jul 17, 2019
EC2 の休止機能が欧州 (ストックホルム) およびアジアパシフィック (香港) の AWS リージョンでも利用可能になりました。この休止機能により、EC2 インスタンスの作成、作成したインスタンスの自由なセットアップと休止、そして休止状態のインスタンスを必要に応じて迅速に復帰させることが可能となります。アプリケーションは自身のメモリフットプリントを再構築するのではなく、休止時点の場所から再始動します。休止機能を使用すれば、より高速に稼働状態に入れる、事前ウォーミング済みのインスタンス群を維持できます。これを実現するために、既存のアプリケーションを修正する必要はありません。
休止機能では、EC2 インスタンスを暗号化された Amazon EBS-Backed インスタンスにする必要があります。これにより、休止する際、EBS へのコピー時に、メモリ (RAM) 内の機密データが確実に保護されます。Amazon EBS の暗号化をデフォルトで有効化できるようになりました。設定を有効にすれば、お客様のアカウントで新しく作成した EBS ボリュームは、すべて確実に暗号化されます。休止を有効化するために、インスタンスを作成する前に Amazon マシンイメージ (AMI) の暗号化コピーを作成する必要はなくなります。あるいは、インスタンス作成時に、暗号化するかを指定し (暗号化されていない AMI またはスナップショットを使用)、同時に休止を有効化することもできます (リンクを参照)。
休止機能は、Amazon Linux (1) を実行する、新たにローンチされた M3、M4、M5、C3、C4、C5、R3、R4、R5 インスタンスで稼働するオンデマンドおよびリザーブドインスタンスで利用可能です。今回の対応リージョンの拡大により、EC2 インスタンス休止機能は、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ)、アジアパシフィック (香港、ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、欧州 (フランクフルト、ロンドン、アイルランド、パリ、ストックホルム) リージョンで利用可能になりました。
この機能は、追加料金なしで AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、AWS SDK、または AWS マネジメントコンソールを通して利用できます。休止機能の詳細は、ブログをご覧ください。EC2 インスタンスの休止機能の有効化については、よくある質問または技術ドキュメントをご覧ください。デフォルトでの EBS 暗号化に関する詳細については、こちらのリンクまたは技術ドキュメントを参照してください。