投稿日: Nov 13, 2019
Amazon CloudWatch Metric Math で、並べ替え、スライシング、空白の削除、条件文が使えるようになりました。CloudWatch Metric Math では、メトリクスの収集と変換して、稼働状況やパフォーマンスのメトリクスの視覚的表示をカスタム化できます。本日発表した新機能では、パフォーマンスインジケーターに基づきメトリクスを並べ替えることや、最大と最小の値を抽出するために結果をスライスすること、さらに IF/AND/OR 命令を使って条件ロジックを組み込むことが可能になります。これらすべての新機能はアラームの定義が行え、それにより通知の送信やサービスのオートスケーリングなどのアクションを起動することができます。
グラフ上でのメトリクスの並べ替えでは、異常値の特定が簡単に行え、問題解決の平均時間を短縮するのに役立ちます。SORT 機能では、平均、最小、最大といったインジケーターに基づきメトリクスを整列させられます。IF/AND/OR などの条件付きの論理命令は、可視化とアラーム発令のためにメトリクスを組み合わせるために使用します。たとえば、 CPU かメモリの使用率が 80% を超えたときに自動のアップスケーリングを起動し、同じ使用率が 80% を下回ったときはダウンスケーリングを起動するアラームを作成することが可能です。また、利用可能なデータが存在しないメトリクスを削除する機能も用意されました。
使用を開始する方のために、定義済の Metric Math テンプレート一式を CloudWatch コンソールからご利用いただけるよう用意しました。[CloudWatch ] タブを開き、表示されたメトリクスをクリックした後、ドロップダウンから算術表現を選択してください。これら事前定義の算術表現は、ワンクリックでそのまま使うことができますし、ご自身の用途にあったカスタマイズを行う出発点としてもご利用いただけます。
Metric Math は、CloudWatch が利用可能なすべての AWS リージョンで利用可能です。Metric Math の算術表現は、GetMetricData API の呼び出しや、API、AWS SDK、Cloud Formation を使うダッシュボードの定義にも使用することができます。詳細については「Metric Math 構文と関数」をご参照ください。