投稿日: Dec 19, 2019

Amazon Transcribe は、音声をテキストに変換する機能をアプリケーションに簡単に追加できるようにする自動音声認識 (ASR) サービスです。デフォルトでは、各 AWS アカウントに対して AWS リージョンで同時文字起こしジョブ 100 件といったサービス制限があります。これまでは、同時実行クォータを使い果たすと、既存のジョブが完了するのを待ってから追加ジョブを送信する必要がありました。今日からは、ジョブキューを使用すると、最大 10,000 件のジョブを送信し、スロットが使用可能になるまでジョブを実行できるようになります。スロットが使用可能になると、ジョブはキューからの FIFO 順 (先入れ先出し) で処理されます。 

Amazon Transcribe を使用すると、オーディオおよびビデオのコンテンツのアクセシビリティが高まり、発見しやすくなります。このサービスは幅広いユースケースで役立ちます。カスタマーサポートセンターでは、通話記録をテキストに変換し、そのデータを分析して、実用的なインテリジェンスに活用できます。メディアコンテンツの作成者は、字幕をつける作業工程を自動化できるようになります。これによって、エンゲージメントとアクセシビリティが向上します。会議の録音記録を保管しているエンタープライズ企業は、そうした記録をタイムスタンプで区分けされた扱いやすい文字情報に書き起こすことで、アクセシビリティと検索性を付与できます。また、マーケティング担当者や広告主は、ビデオファイルから抽出したメタデータをベースにコンテンツの検出を強化することや、よりターゲットを絞った広告を配信することができるようになります。 

ジョブのキューイングは追加費用なしで利用可能です。米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (パリ)、南米 (サンパウロ)、中東 (バーレーン) リージョンで利用できます。詳細については、Amazon Transcribe のドキュメントページをご覧ください。