投稿日: Dec 1, 2019

Amazon EventBridge のスキーマレジストリでは、イベント構造 (スキーマとも) を共有された一元的な場所に格納し、それらのスキーマを Java、Python、Typescript のコードにマッピングして、イベントをコード内のオブジェクトとして使用しやすくしています。スキーマ検出機能をオンにすると、イベントバスのスキーマがレジストリに自動的に追加されます。AWS コンソール、API から、または Jetbrains (Intellij、PyCharm、Webstorm、Rider) や VS Code の SDK ツールキットを介して、スキーマレジストリに接続して操作することができます。

EventBridge は、独自のアプリケーション、Software-as-a-Service (SaaS) アプリケーション、および AWS のサービスからのデータを使用して、アプリケーションを簡単に接続することを可能にするサーバーレスイベントバスです。これにより、イベントプロデューサーをイベントに応答するサービスから切り離すことにより、イベント駆動型アーキテクチャの構築が容易に行えるようになります。イベント駆動型の設計により、アプリケーションのスケーラビリティと回復力が向上し、開発チームは依存関係が少ないため、より迅速に運用できます。イベントを消費するアプリケーションまたはサービスは、各イベントデータのタイトルや形式などの情報を含むイベントスキーマを知る必要があります。開発者は、イベントを解釈し、アプリケーションが理解できる形式に変換するコードを記述する必要もあります。アプリケーションが成長し、より多くのチームがイベントを作成するにつれて、このデータを手動で見つけてこのコードを作成するプロセスはますます困難になります。

EventBridge スキーマレジストリを使用すると、イベント構造を一元的に保存し、プログラミング言語にマッピングすることにより、イベントスキーマを簡単に見つけて、イベントをコード内のオブジェクトとして使用できます。スキーマを自分でレジストリに追加するか、スキーマ検出機能をオンにして、イベントバスに送信されたすべてのスキーマをレジストリに自動的に追加できます。組織内の開発者は誰でも、レジストリ内のイベントを簡単に検索してアクセスできます。レジストリでは、コードバインディングを生成することにより、コード内のオブジェクトとしてイベントとやり取りできます。好みの IDE のスキーマレジストリと対話して、コードの検証や自動補完などの機能を利用できます。

EventBridge スキーマレジストリは追加料金なしでご利用いただけます。スキーマ検出機能には、1 か月あたり 500 万の取り込まれたイベントの無料利用枠があります。無料利用枠を使い切ると、100 万の取り込まれたイベントあたり 0.10 USD の料金がかかります。取り込まれたイベントはすべて、8KB のチャンクで測定されます。料金の詳細については、EventBridge の料金ページをご覧ください。 

EventBridge スキーマレジストリのプレビューは、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、米国東部 (バージニア北部)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (アイルランド) の各リージョンでご利用いただけます。EventBridge が利用できるリージョンの詳細については、AWS リージョンテーブルをご覧ください。 

詳細は以下をご確認ください。