投稿日: Mar 23, 2020
本日より、AWS Global Accelerator にてエッジでの TCP ターミネーションの運用が開始されました。この機能は API 呼び出し、ファイルのアップロード、VoIP (ボイスオーバー IP) 電話などのワークロードのパフォーマンスを自動的に改善します。この機能を使用することで、トラフィックのスループットを、米国のお客様で最大 40%、他の地域のお客様では最大 60% 改善できます。
通常、TCP 接続はインターネット上のクライアントと AWS リージョンのアプリケーションエンドポイントとの間で 3 ウェイのハンドシェイクを使用して確立されます。クライアントがエンドポイントから遠ざかれば遠ざかるほど、初期接続のセットアップにかかる時間が長くなります。エッジでの TCP ターミネーションを行うことで、Global Accelerator はクライアントとクライアントに最も近い AWS エッジロケーション間の TCP 接続を確立し、初期セットアップ時間を短縮します。Global Accelerator はほぼ同時に 2 つ目の TCP 接続をエッジロケーションと AWS リージョンのアプリケーションエンドポイントとの間に作成します。このプロセスを使用することで、クライアントは Global Accelerator のエッジロケーションからより迅速な応答を取得し、エッジロケーションからリージョンのアプリケーションエンドポイントへの接続は最適化され、AWS のグローバルネットワーク上で実行できるようになります。
エッジでの TCP ターミネーションは、Accelerator ごとにデフォルトで有効化され、追加料金はありません。Global Accelerator について詳しくは、Global Accelerator 製品ページか、Accelerator を作成するを参照してください。