投稿日: Apr 2, 2020
Amazon CloudWatch Contributor Insights の一般提供が開始されました。Contributor Insights では、異常値の抽出、最も重いトラフィックパターンの発見、上位のシステム処理に関するランク付けなどを行って、誰あるいは何が、システムやアプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼしているか発見できるように時系列のデータを分析します。これにより、開発者や操作担当者は問題の分離、診断、修正を、オペレーションイベントが発生している間に素早く実行できます。
Contributor Insights のレポートには、システムのパフォーマンスに影響を及ぼす上位のコントリビューターと、データセットの一意のコントリビューターの数が表示されます。Contributor Insights からのレポートデータは、CloudWatch ダッシュボードでの表示や、CloudWatch メトリクスの横でのグラフ表示、および、CloudWatch アラームへの追加が可能です。
Contributor Insights は CloudWatch Logs または Amazon DynamoDB のテーブルに対して有効にできます。DynamoDB を使用すると、テーブルまたはグローバルのセカンダリインデックスでContributor Insights を有効にすることにより、アクセスされたアイテムやスロットルされたアイテムのほとんどを一覧できます。CloudWatch Logs では、Contributor Insights によりリアルタイムに構造化されたログイベントのパターンを評価するルールを作成できます。Amazon API Gateway、Amazon Route 53、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) Flow Logs、Amazon Elastic Container Service (ECS)、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)、そして Amazon EC2 の Kubernetes からのログを分析するために、独自のカスタムルールを構築する、またはサンプルルールを簡単に選択できます。コントリビューターとは、VPC Flow Logs のアカウント ID またはインターフェイス ID など、CloudWatch Logs フィールドに含まれるディメンションを基に集約したメトリクスです。コントリビューターのデータには、独自の基準に基づき並べ替えやフィルタリングが行えます。
Contributor Insights の使用開始は簡単です。CloudWatch コンソールで、ナビゲーションペインから Contributor Insights を開き、ルールを作成します。DynamoDB コンソールでテーブルまたはグローバルセカンダリインデックスで CloudWatch Contributor Insights for DynamoDB を有効にできます。AWS CLI、AWS SDK、または AWS CloudFormation テンプレートを使用して、Contributor Insights を有効にすることもできます。
Contributor Insights はすべての AWS リージョンと AWS GovCloud (米国) リージョンで利用できます。詳細については、AWS ブログ、Contributor Insights のドキュメント、CloudWatch 料金ページをご覧ください。