投稿日: May 11, 2020
本日より、Arm ベースの AWS Graviton2 プロセッサを搭載した Amazon EC2 M6g インスタンスが一般提供されます。Amazon EC2 M6g インスタンスは、アプリケーションサーバー、マイクロサービス、ゲームサーバー、中小規模のデータベース、キャッシングフリートなどの一連の幅広い汎用ワークロードに対して、現世代の x86 ベースの Amazon EC2 M5 インスタンスよりも料金面で最大 40% 優れたパフォーマンスを提供します。
AWS Graviton2 は AWS により 64-bit の Arm Neoverse コアを使用してカスタム構成されたプロセッサで、Amazon EC2 で実行するクラウドワークロードに、最良の料金とパフォーマンスを提供するものです。これらは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュの大きさが 2 倍、高速メモリが 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 には、常時オン状態の 256-bit DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。
Amazon EC2 M6g インスタンスは、AWS Nitro システム上に構築されています。このシステムは、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーキング、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスの提供を可能にする AWS 設計のハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させたものです。これらのインスタンスは、最大 19 Gbps のElastic Block Store (EBS) 帯域幅と最大 25 Gbps のネットワーク帯域幅をサポートします。M6g インスタンスは、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および AWS のオペレーティングシステムとサービスが織り成す幅広いエコシステムによってサポートされています。これらには、一般的な Linux ディストリビューション (Amazon Linux 2、Ubuntu、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Fedora、Debian、および FreeBSD)、OpenJDK の Amazon Corretto ディストリビューション、コンテナサービス (Amazon ECR、Amazon ECS、Amazon EKS、Docker、および Rancher)、エージェント (Amazon CloudWatch、AWS Systems Manager、Amazon Inspector、Crowdstrike、Datadog、Honeycomb.io、Qualys、Rapid7、および Tenable)、ならびに開発者/自動化ツール (AWS Code Suite、Chef、GitLab、Jenkins、および TravisCI) が含まれます。M6g インスタンスは、re:Invent 2019 での発表以降は、プレビュー版で利用可能となっており、プレビュープログラムには何百人ものお客様が参加しています。プレビュー版をご利用のほとんどのお客様は、労力を最小限に抑えながら M6g でワークロードを正常にテストし、同等レベルである現世代の x86 ベースのインスタンスと比較して、M6g インスタンスで最大 40% 優れたパフォーマンスをベンチマークし、さらに同じサイズの M5 インスタンスと比べて 20% 低いコストを実現しています。Amazon EC2 M6g ウェブページでは、そのようなお客様の事例の概要をいくつか掲載しています。
M6g インスタンスは、AWS の米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (フランクフルト、アイルランド)、アジアパシフィック (東京) の各リージョンでご利用いただけるようになりました。これらは、ベアメタルで利用できることに加えて、1、2、4、8、16、32、48、および 64 の vCPU を備えた 8 つのサイズで利用でき、リザーブドインスタンスとして、スポットインスタンスとして、Savings Plans の一部として、オンデマンドで購入できます。
AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、および AWS SDK を使用して、すぐに Amazon EC2 M6g インスタンスを開始しましょう。詳細については、Amazon EC2 M6g インスタンスページまたは Github の開始方法のページにアクセスしてください。 AWS Graviton2 プロセッサに基づく追加の Amazon EC2 インスタンス (コンピューティング最適化 C6g、メモリ最適化 R6g、ローカル NVMe ベースの SSD ブロックレベルストレージを備えたディスクバリアントなど) も、今後数か月で利用できるようになります。