投稿日: May 5, 2020
Amazon RDS Performance Insights が、クラウド向けに構築したリレーショナルデータベースの MySQL 互換性を備えた Amazon Aurora で、SQL レベルのメトリクスのサポートを開始しました。RDS Performance Insights の SQL レベルのメトリクスを使用すると、高い頻度で起こる SQL クエリ、長時間実行している SQL クエリ、スタックしている SQL クエリを数秒で特定できます。
従来、データベース上のパフォーマンスデータを収集するには、モニタリング用アプリケーションと関連リソースの定義およびメインテナンスが必要でした。特別な経験を持たずパフォーマンスデータの関連付けを行うには、数時間もかかっていました。停止していたり実行に時間がかかっているような、問題がある SQL クエリを見つけるということは、一度に 1 つずつクエリを調べていくことを意味していました。
RDS Performance Insights により、専門家やそうでない人でもビジュアルなダッシュボードを開始点として、最大の SQL 負荷となっている要因を数秒の内に特定することが可能になります。また、RDS Performance Insights は、平均レイテンシー、毎秒ごとの呼び出し、一度の呼び出しで返される行数など、SQL レベルのメトリクスも収集します。お客様は、SQL クエリが完了までに時間がかかっている場合や、特定の SQL クエリが想定外のレートで呼び出されている場合などを発見できます。これにより、低速の SQL クエリを最適化したり、データベースにインデックスを追加したりスケーリングを行うといった、アプリケーションの改善につなげられます。
Amazon RDS Performance Insights はデータベースパフォーマンスのチューニングとモニタリングを行う RDS の機能の 1 つで、データベースの負荷を視覚的に評価し、いつどこに措置を講じたらよいかを判断するのに役立ちます。Amazon RDS マネジメントコンソールでクリックを一度するだけで、Amazon RDS データベースに完全マネージド型のパフォーマンス監視ソリューションを追加できます。RDS Performance Insights には、サポートされた Amazon Aurora クラスターと Amazon RDS インスタンスが含まれ、いかなる追加コストもなしで、ローリングする 7 日分の記録ウィンドウでのパフォーマンスを保存することができます。もっと長い期間の保存が必要なときは、最大 2 年間のパフォーマンス履歴を有料で保存することもできます。
RDS Performance Insights が提供されるリージョンの完全なリストは、AWS のリージョンでご確認ください。RDS Performance Insights および、サポートされるデータベースエンジンの詳細については、「Amazon RDS ユーザーガイド」をご参照ください。