投稿日: Jun 11, 2020
Amazon CloudFront で、CloudFront とオリジン間の接続動作をさらに細かく制御できるようになりました。CloudFront のオリジンへの接続試行回数と、各試行のオリジン接続タイムアウトが設定できるようになりました。加えて、CloudFront オリジン応答タイムアウトの範囲が拡張し、値を 1 秒から 60 秒の間で変更できるようになりました(以前の最短時間は 4 秒でした)。これらの 2 つの新しい設定は、CloudFront ディストリビューション内の任意のタイプのオリジンで個別に設定できます。この設定を CloudFront オリジンフェイルオーバーと組み合わせた場合、マルチオリジンアプリケーションの応答性と可用性をさらに高めることも可能です。
たとえば、CloudFront のオリジンフェイルオーバーを使用して、プライマリオリジンとセカンダリオリジンを備えた高い可用性を持つアプリケーションを作成できます。これらの新しいオリジン接続設定を使用することにより、オリジングループのフェイルオーバー状態をより迅速に切り替え、ビューアーの要求にさらに素早く応答できるようになります。ストリーミング動画コンテンツなどの一部のユースケースでは、プライマリオリジンが応答しない場合、CloudFront で 1 秒のタイムアウトで 1 度だけ接続を試行し、セカンダリオリジンにフェイルオーバーしたいことがあります。オリジン接続動作のしきい値を低くすると、セカンダリオリジンから動画セグメントを素早くフェッチしたり、プレーヤーに独自の再試行ロジックを実行する時間を与えたりして、動画のバッファリングを最小限に抑えることができます。
これらの新らしい機能は、追加料金なしで今すぐご利用いただけます。AWS マネジメントコンソール、Amazon CloudFront API、または AWS CloudFormation を使用して、これらの値を設定できます。これらの新しい設定の詳細については、CloudFront のドキュメントをご参照ください。CloudFront の使用を開始するには、CloudFront の製品ページにアクセスしてください。