投稿日: Jul 10, 2020
AWS Launch Wizard for SAP が Amazon Route53 と統合されドメインネームシステムとして機能するようになりました。今後は、Route53 のホストゾーンを選択し、AWS Launch Wizard によりデプロイされた SAP システム用のドメインネームシステムとして使用できます。Launch Wizard は 選択された Route53 のホストゾーン内に DNS レコードを作成します。これにより、デプロイの段階において、個別の EC2 インスタンスの /etc/hosts ファイルエントリーを管理する必要がなくなります。同一のドメイン内において、2 つのインスタンスが同じホストネームを持つことはできないため、Launch Wizard がユーザーからの入力を検証し、そのレコードが既存ではないことを確認します。これにより、デプロイの失敗を防止できます。
さらに、AWS Launch Wizard for SAP では、アウトバウンドのインターネット接続を、プロキシサーバーを使用してルーティングできるようになりました。現在、多くのお客様が共通に AWS インターネットゲートウェイをご利用してます。これは、VPC とインターネット間での通信を可能にする、水平に拡張され冗長性と高い可用性を持つ VPC コンポーネントです。VPC からのアウトバウンドインターネットトラフィックを、プロキシサーバーによりルーティングする場合には、Launch Wizard が提供する Proxy Server address/No Proxy パラメータを使用します。プロキシサーバーアドレスパラメータは、インターネットに向けたトラフィックのために使用します。No Proxy (プロキシなし)設定のパラメータは、イントラネットや VPC 内部のトラフィックのルーティング、および、お客様によってエンドポイントが作成された AWS のサービスのために使用します。Launch Wizard は、SAP システム用に起動されている EC2 インスタンスにおいて、HTTP_PROXY と HTTP_NO_PROXY パラメータの値を必要に応じ設定します。
AWS Launch Wizard for SAP における Route53 との統合およびプロキシ機能は、米国東部(バージニア北部)、欧州(フランクフルト)、南米(サンパウロ)、米国西部(北カリフォルニア)、アジアパシフィック(ムンバイ)、米国東部(オハイオ)、欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(東京)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、欧州(ロンドン)、欧州(パリ)カナダ(中部)、アジアパシフィック(ソウル)、欧州(ストックホルム)の AWS リージョンで使用できます。開始方法についてはドキュメントをご参照ください。