投稿日: Dec 14, 2020
AWS IoT Device SDK for Embedded C (C-SDK) のバージョン 202012.00 で、無線経由での更新 (OTA) 用のライブラリ (リリース候補) と、PKCS #11 の実装 (corePKCS11) が新たに導入されました。 OTA ライブラリにより、通知の管理、ダウンロード、および暗号化を使用したファームウェア更新の検証が、容易に行えるようになります。OTA ライブラリは、お客様が選択した MQTT ライブラリや HTTP ライブラリと組合せ、好みの基盤オペレーティングシステム (Linux、FreeRTOS など) の上で使用することが可能です。今回のリリース内容には、Linux 上で OTA ライブラリを、coreMQTT および coreHTTP とともに使用するためのサンプルも同梱されています。corePKCS11 ライブラリでは、PKCS #11 v2.40 標準のサブセットが実装されます。この実装では、非対称キーを使用するオペレーションや、乱数およびハッシュを生成するための機能に重点が置かれています。この corePKCS11 ライブラリは、IoT デバイス上でのキーの管理や TLS 承認のための認定、コード署名の検証などのためにご利用いただけます。OTA と corePKCS11 のライブラリは、メモリ使用量とモジュール性について最適化されており、さらにコード品質チェック (MISRA-C コンプライアンスや、Coverity 静的分析など) も通過しています。C-SDK ライブラリ全体のさらに詳しい情報については、C-SDK 202012.00 の README ファイルを参照してください。
C-SDK は、MIT オープンソースライセンスに基づき提供される、組み込みアプリケーション用の C ソースファイルのコレクションで、IoT デバイスを AWS IoT Core に安全に接続するために利用いただけます。これはソース形式で配布され、アプリケーションコード、その他のライブラリ、および制約のある組み込みデバイスに適した基盤となるオペレーティングシステム (OS) とともに、お客様のファームウェアに組み込むよう意図されています。
この機能の使用開始には、GitHub からソースコードをダウンロードします。詳細については、C-SDK 向け AWS IoT Core のデベロッパーガイドを参照してださい。