投稿日: Feb 23, 2021
本日、AWS は、AWS IoT イベントでイベント「検出器モデル」 (AWSクラウド上のステートマシンとしての IoT デバイスの表現) の静的分析のための新機能をリリースしました。この機能は、潜在的な構文エラー (不正な式やペイロードなど)、構造上の問題 (状態や入力トリガーの欠落など)、およびランタイムエラー (データ型の不一致、データの欠落、サービスの制限に達する可能性など) について、モデルの 7 つの異なる分析 (デベロッパーガイドのリストをご参照ください) を自動的に実行します。このデバッグツールは、状態変化が多数あり、それぞれが複数の入力データストリームによってトリガーされる一意の条件付きロジックを持つ複雑な検出器モデルに特に有用です。分析では、7 つの分析のそれぞれの診断情報を重大度レベル (「情報」、「警告」、「エラー」) ごとに要約し、モデル内の場所 (状態、遷移、アクションなど) を特定して、公開する前であってもモデルにおける問題の修正に役立てます。
例えば、以下のスクリーンショットでは、$input.AlarmInput.value の属性が同じモデルでブール値と整数として使用されています。[Run analysis] (分析の実行) をクリックすると、AWS IoT Events はモデル内の式を分析してすべての入力のデータ型を検証し、そのような式が本稼働環境で予期しない動作を引き起こす可能性がある場合に警告します。また、この機能を使用して、検出器モデルの公開を妨げる可能性のある検証の問題を特定することもできます。
図: 複数の状態、入力、変数、および遷移を持つモデルの AWS IoT Events 検出器モデルの分析結果