投稿日: Mar 23, 2021
本日より、
AWS Cost Categories で、継承した値とデフォルトの値を使用できるようになりました。AWS Cost Categories では、アカウント、タグ、サービス、課金タイプ、さらには他の Cost Categories など、ディメンションを使用してコストを分類するルールを定義することが可能になります。この新機能でコストと使用状況の情報について、より効率的かつ全体的な分類が実現できます。
継承した値は、新しいルールタイプで、Cost Category が選択したディメンションの値から直接その値を継承できます。値を継承する元となるディメンションとして、タグまたはアカウントのいずれかを選択できます。たとえば、特定のタグキーの値をベースに、コストを動的にグループ化する場合は、ディメンションとしてタグとともに継承された値のルールタイプを選択し、使用するタグキーを指定できます。アルファ、ベータ、ガンマのようなタグ値でリソースにタグを付けるには、タグキーの使用を考慮します。継承した値ルールを使用すると、チームのタグキーからアルファ、ベータ、ガンマとして値を動的に派生する Cost Category をセットアップできます。そのため、対応する Cost Category 値に対し、各タグ値を個々にマッピングする代わりに、Cost Category 値の作成にタグを活用することができます。同様に、アカウント名から動的に Cost Category 値を作成するために、ディメンションとしてアカウントを使用することもできます。
Cost Categories は定義したルールをもとに、コストを適切な Cost Category 値に照合します。これまで、ルールに一致しなかったコストは、Cost Category 値に割り当てられることはありませんでした。AWS Cost Explorer、AWS Budgets、AWS Cost Anomaly Detection など AWS コスト管理製品で未分類のコストは「No Cost Category」のラベル付きで、また、AWS Cost & Usage Report 上では空の Cost Category 値で表示されました。今後は、デフォルト値機能が搭載されたことで、未分類のコストに、前後関係から意味のある名前を割り当てられるようになります。たとえば、アルファ、ベータ、ガンマなどの値を持つ Cost Categories チームでは、他のチームとしてデフォルト値を定義し、コスト管理製品のすべてを参照できます。