投稿日: Nov 2, 2021
本日から、Amazon EC2 T4g インスタンスが AWS GovCloud (米国西部) リージョンでご利用可能になりました。T4g インスタンスは、Arm ベースの AWS Graviton2 プロセッサを搭載しており、T3 インスタンスよりも最大 40% 高い価格性能を実現します。これらのインスタンスでは、ベースラインレベルの CPU パフォーマンスが提供されますが、必要に応じていつでも CPU 使用率をバーストさせる機能を備えています。バランスの取れたコンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースが提供されます。たとえば、大規模なマイクロサービス、キャッシングサーバー、検索エンジンのインデックス作成、e コマースプラットフォーム、小規模および中規模のデータベース、仮想デスクトップ、ビジネスクリティカルなアプリケーションといった幅広い汎用ワークロードに対応します。
AWS Graviton2 プロセッサは、64 ビット の Arm Neoverse N1 コアを使用して AWS によってカスタム構成されたものであり、Amazon EC2 で実行されるクラウドワークロード向けとしてはコストパフォーマンスが最も高いプロセッサになります。このプロセッサは、第 1 世代の AWS Graviton プロセッサと比較して、性能が 7 倍、コンピューティングコア数が 4 倍、キャッシュ容量が 2 倍、メモリ速度が 5 倍となっており、パフォーマンスと機能が飛躍的に向上しています。AWS Graviton2 プロセッサには、常時オン状態の 256 ビット DRAM 暗号化や、第 1 世代 AWS Graviton プロセッサと比較してコアごとに 50% 高速になった暗号化性能が備わっています。
Amazon EC2 T4g インスタンスは、AWS Nitro システム上に構築されています。このシステムは、分離されたマルチテナント、プライベートネットワーキング、高速ローカルストレージを備えた効率的で柔軟かつ安全なクラウドサービスの提供を可能にする AWS 設計のハードウェアとソフトウェアのイノベーションを集結させたものです。T4g インスタンスは、最大5Gbpsのネットワーク帯域幅と 2,780 Mbps の Elastic Block Store (EBS) 帯域幅を提供します。これらのインスタンスは、それぞれ最大 8 個の vCPU を備えた 7 つの各サイズで利用でき、Savings Plans の一部として、オンデマンドで、リザーブドインスタンスとして、スポットインスタンスとして、そのいずれかの方法で購入できます。これらは、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および AWS のオペレーティングシステムとサービスが織り成す幅広いエコシステムによってサポートされています。
今回のリージョンの拡張により、Amazon EC2 T4g インスタンスは、AWS 米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (サンフランシスコ)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ストックホルム)、欧州 (パリ)、欧州 (ミラノ)、中国 (寧夏)、中国 (北京)、および AWS GovCloud (米国西部) の各リージョンでご利用いただけます。
AWS Graviton2 ベースの Amazon EC2 T4g インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS Command Line Interface (CLI)、AWS SDK から使用を開始できます。詳細については、AWS Graviton のページまたは開始方法についての Github のページをご覧ください。