投稿日: Nov 29, 2021
アマゾン ウェブ サービス (AWS) は、ソフトウェア無線 (SDR) 向けに広帯域デジタル中間周波数 (DigIF) をサポートすることを発表しました。お客様は、より多くのデータをより短い時間でダウンリンクしてコストを節約できるようになります。AWS Ground Station は現在、狭帯域 (54MHz 未満) の SDR に対応していますが、これまで広帯域 (54Mhz 以上) の SDR をサポートしたことはありません。SDR のサポートを広帯域向けの 400Mhz に拡張することで、SDR パートナーは新たな変調・暗号化スキームを提供し、地球画像企業や大学、政府機関のオペレーションコスト最適化を支援できるようになります。
デジタル中間周波数 (DigIF) 出力を提供する AWS Ground Station を使用すると、宇宙関連企業は Ground Station で使用する SDR を選択し、市場のイノベーションのすばやい変化を活用できます。このような SDR はお客様の仮想プライベートクラウドで変調と暗号化を行うため、自社のデータをよりよくコントロールし、コンステレーションのスケーリング時に異なる構成 (より高いデータレートなど) に移行しやすくなります。また、AWS Ground Station アンテナから、AWS グローバルネットワークに接続されている AWS エッジデバイスで実行中の SDR に DigIF をストリーミングすることも可能です。SDR に関する AWS Ground Station のサポートは、中東 (バーレーン) リージョンでプレビューとしてご利用いただけます。今後、利用可能なリージョンが増える予定です。
AWS Ground Station は、人工衛星通信の制御や人工衛星データの処理、さらにスケーラブルな人工衛星の運用を可能にするフルマネージドサービスです。お客様は、Amazon が提供する低レイテンシーかつ広帯域幅のグローバルネットワークを使用しながら、他の AWS のサービスと宇宙関係のワークロードをリアルタイムで簡単に統合できます。お客様は、リアルタイムで処理するために、Amazon EC2 に衛星データをストリーミングし、コストを抑えるために Amazon S3 にデータを保存し、または Amazon SageMaker で衛星画像に AI/ML アルゴリズムを適用できます。AWS Ground Station により、お客様のお支払いは、実際にご使用になったアンテナ時間に対してのみの金額になります。
AWS Ground Station は、オレゴン (米国)、オハイオ (米国)、中東 (バーレーン)、欧州 (ストックホルム)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (アイルランド)、アフリカ (ケープタウン)、ハワイ (米国)、アジアパシフィック (ソウル) でご利用いただけます。今後数か月で、さらなるリージョンにも展開する予定です。