投稿日: Nov 30, 2021
本日は、AWS IoT FleetWise を発表いたします。これは、自動車メーカーが車両データをほぼリアルタイムで収集、変換、クラウドに転送する作業をより簡単かつ費用対効果の高い方法で行えるようにする新しいサービスです。データがクラウドに送信されると、自動車メーカーは、個々の車両の問題をリモートで診断したり、車両のフリート状態を分析して潜在的な保証請求やリコールを防止したり、自動運転や先進運転支援システム (ADAS) を改善する機械学習モデルをトレーニングするために豊富なセンサーデータを収集したりするなどのタスクに使用できます。
AWS IoT FleetWise は、独自の車両データ形式にアクセスし、データを構造化および標準化できるため、自動車メーカーはカスタムデータ収集システムを構築する必要がありません。自動車メーカーは、AWS マネジメントコンソールで、車両の属性 (2 ドアクーペなど) と、車両モデル、トリム、および全体車両の個々の車両タイプまたは複数の車両タイプのオプション (エンジン温度、前方衝突警告など) に関連付けられたセンサーを定義してモデル化することから始めます。車両のモデリングが済んだら、自動車メーカーは AWS IoT FleetWise アプリケーションを車両ゲートウェイ (データをモニタリングおよび収集する車両通信ハブ) にインストールして、AWS との間で情報を読み取り、デコードし、送信できるようにします。
AWS IoT FleetWise は、インテリジェントなフィルタリングにより、クラウドに転送される不要なデータの量を制限することで、自動車メーカーがコストを削減できるようにします。自動車メーカーは、収集および分析するデータをフィルタリングするための条件付きルールを作成することにより、ユースケースに必要な正確なデータのみを選択するデータ収集キャンペーンを構築します (自動車メーカーとモデルに関連するハードブレーキイベントからのセンサーデータなど)。データはほぼリアルタイムでクラウドに転送されるため、自動車メーカーは、顧客が車両全体に問題がある可能性に気付いて問題を報告するまで待つ必要がありません。AWS IoT FleetWise は、自動車メーカーが車両のヘルス問題を早期に検出できるようにするため、製造グループに通知してさらなる拡散を緩和するなど、素早く是正措置を講じることができます。
AWS IoT FleetWise は、米国東部 (バージニア北部) と欧州 (フランクフルト) リージョンのプレビューで利用できます。AWS リージョン一覧は、AWS リージョン表で確認できます。AWS IoT FleetWise の使用を開始するには、デベロッパーガイドを参照してください。詳細については、AWS IoT FleetWise ウェブサイトをお読みください。