投稿日: Nov 29, 2021
AWS IoT SiteWise は、産業機器からのデータの大規模な収集、保存、整理、およびモニタリングを実行するためのマネージドサービスです。AWS IoT SiteWise は、機器データで 2 つのストレージ層に対応できるようになりました。リアルタイムのアプリケーション向けに最適化されたホット層と、分析アプリケーション向けのコールド層です。ホット層には頻繁にアクセスするデータが保存され、書き込みから読み取りへのレイテンシーを低減します。機器から最新の測定値にすばやくアクセスする必要のある産業用アプリケーションでは、ホット層にデータを保存できます。インタラクティブなダッシュボードでリアルタイムのメトリクスを可視化するアプリケーションや、オペレーションをモニタリングしてアラームをトリガーし、機器のパフォーマンスの問題を特定するアプリケーションなどです。コールド層には、アクセス頻度が低く、高い読み取りレイテンシーを許容できるデータを保存します。コールド層のデータを使うと、履歴データへのアクセスが必要なアプリケーションを作成できます。ビジネスインテリジェンス (BI) ダッシュボードや AI、機械学習 (ML) トレーニング、履歴レポート、バックアップなどです。
AWS IoT SiteWise コールド層を使用すると、アクセス頻度の低いデータのストレージコストを低減できます。AWS IoT SiteWise は、コールド層データの宛先としてカスタマーアカウントで Amazon S3 バケットを使用します。AWS IoT SiteWise ストレージ層は、AWS IoT SiteWise コンソールから構成できます。必要な作業は、AWS アカウントで Amazon S3 バケットに URL を提供し、ホットデータ保持期間を決めることだけです (保持期間終了後、データはホット層から削除されます)。コールド層のストレージが有効になると、AWS IoT SiteWise は測定値、メトリクスからデータをエクスポートし、これを変換して 6 時間おきに S3 バケットに集約します。さらに、AWS IoT SiteWise は、アセットの変更やアセットモデルの定義も数分内に S3 バケットにエクスポートするので、産業用データレイクで常に工場の最新の状態をバーチャルに確認できます。
コールド層ストレージの構成方法については、AWS IoT SiteWise デベロッパーガイドを参照してください。AWS IoT SiteWise の詳細については、AWS IoT SiteWise ウェブサイトをご覧ください。