投稿日: Nov 23, 2021
Amazon ElastiCache for Redis のデータ階層化を、最大数百テラバイトの容量までクラスターを拡張する低コストな方法として利用できるようになりました。データ階層化は、データをメモリに保存するだけでなく、各クラスターノードに搭載された低コストのソリッドステートドライブ (SSD) を利用することで、Redis のワークロードに新たな料金パフォーマンスの選択肢を提供します。データセット全体の最大 20% に定期的にアクセスするワークロードや、SSD 上のデータにアクセスする際に追加のレイテンシーを許容できるアプリケーションに最適です。
クラスターでデータを階層化して使用する場合、ElastiCache は、利用可能なメモリ容量が完全に消費されると、自動的かつ透過的に、最近使用された項目をメモリからローカルに接続された NVMe SSD に移動させるように設計されています。SSD に移動した項目がその後アクセスされると、ElastiCache はリクエストに応える前に非同期でメモリに戻します。500 バイトの文字列値を想定した場合、SSD に保存されたデータへのリクエストは、メモリ上のデータへのリクエストと比較して、平均で 300 マイクロ秒の追加レイテンシーが予想されます。
ElastiCache のデータ階層化は、Graviton2 ベースの R6gd ノードで Redis バージョン 6.2 以上を使用する場合に利用できます。R6gd ノードは、総容量 (メモリ+SSD) が約 5 倍になり、R6g ノード (メモリのみ) と比較して、最大使用率で稼働させた場合、60% 以上の節約を達成することができます。
ElastiCache データ階層化を使用するには、AWS マネジメントコンソール for ElastiCache、AWS CLI、または SDK のいずれかを使用し、R6gd ノードタイプのいずれかを用いて新しいクラスターを作成します。R6gd ノードでのデータ階層化は、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン) といった AWS リージョンで利用できます。価格については Amazon ElastiCache 料金を、詳細については ElastiCache のデータ階層化のドキュメントをご覧ください。