投稿日: Jan 27, 2022

Amazon RDS Performance Insights は、Amazon RDS for Oracleのクエリ実行プランの収集と追跡をサポートするようになり、クエリ実行プランの変更がパフォーマンスの悪化やスタックの原因であるかどうかをより容易に特定できるようになりました。

クエリ実行計画とは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)内のデータにアクセスするために使用する一連のステップのことです。RDBMSのクエリオプティマイザは、与えられたクエリを実行する多くの代替案から最適な実行計画を選択しますが、その性能は大きく異なります。クエリオプティマイザは常に最適な選択をするとは限らないので、データベースユーザーや管理者は、パフォーマンスを向上させるためにプランを手動で検証し、調整する必要がある場合があります。このパフォーマンスデータの関連付けには、専門知識がなければ何時間もかかる作業になる場合があります。

Amazon RDS Performance Insightsは、リソースを最も消費するSQLクエリをビジュアルダッシュボード上で数秒で特定することができます。今回、RDS Performance Insightsは、RDS for Oracleの同じリソース集約型SQLクエリのクエリ実行計画も収集し、時系列で保存するようになりました。SQLクエリの性能変化がクエリ実行プランの違いによるものかどうかを判断し、そうであれば、クエリの最適化、インデックスの追加・削除、データベースのスケールアップなど、アプリケーションの改善を行うことができます。

Amazon RDS Performance Insights はデータベースパフォーマンスのチューニングとモニタリングを行う RDS の機能の 1 つで、データベースの負荷を視覚的に評価し、いつどこに措置を講じたらよいかを判断するのに役立ちます。Amazon RDS マネジメントコンソールでクリックを一度するだけで、Amazon RDS データベースに完全マネージド型のパフォーマンス監視ソリューションを追加できます。RDS Performance Insights には、サポートされた Amazon Aurora クラスターと Amazon RDS インスタンスが含まれ、いかなる追加コストもなしで、ローリングする 7 日分の記録ウィンドウでのパフォーマンスを保存することができます。さらに長い期間の保存が必要なときは、最長 2 年間のパフォーマンス履歴を有料で保存することもできます。

RDS Performance Insights が提供されているリージョンの一覧は、「AWS Performance Insights に対する リージョンのサポート」をご確認ください。RDS Performance Insights、およびサポートされるデータベースエンジンの詳細については、「Amazon RDS ユーザーガイド」をご覧ください。