投稿日: Jan 7, 2022
AWS IoT Core for LoRaWAN は、AWS IoT Core のフルマネージド LoRaWAN ネットワークサーバー (LNS) であり、お客様が低電力の長距離広域ネットワーク (LoRaWAN) テクノロジーを使用してワイヤレスデバイスを AWS クラウドに接続できるようにします。現在、AWS IoT Core for LoRaWAN は、 Downlink Queue Management と Network Analyzer の 2 つの新機能をサポートしており、お客様がデバイスとクラウド間の通信を管理およびモニタリングするのに役立ちます。Downlink Message Management 機能を使用することで、お客様は、ダウンリンクメッセージをスケジュール、削除、さらには消去できます。また、Network Analyzer は、メッセージをモニタリングし、アップリンクまたはダウンリンクイベントに関連する問題のトラブルシューティングに役立てるために使用できます。
第一の新機能である Downlink Queue Management (DQM) は、すぐに到達できない (つまりオフラインの) デバイス向けにダウンリンクメッセージのキューを維持し、デバイスがオンラインになったときにこれらのメッセージをデバイスに送信します。ダウンリンクメッセージは、AWS IoT Core for LoRaWAN からワイヤレスデバイスに送信するメッセージです。AWS IoT Core for LoRaWAN にオンボーディングした各デバイスのダウンリンクメッセージをスケジュールして送信できます。ダウンリンクメッセージの送信先としたいデバイスが複数ある場合は、マルチキャストグループを使用することもできます。マルチキャストグループ内のデバイスは同じマルチキャストアドレスを共有し、そのアドレスが受信デバイスのグループ全体に配布されます。
メッセージのデバッグとモニタリングをサポートするために、Network Analyzer (NA) の提供も開始します。これにより、接続の設定とトレースメッセージの受信の開始にかかる時間が短縮され、リソースに関するリアルタイムの情報が提供されます。NA は、デバイス/ゲートウェイメタデータ、メッセージペイロード、およびログ情報で強化されており、サポート技術者やネットワークオペレーターなどのドメインスペシャリストが、LoRaWAN ネットワークを簡単にデプロイし、データパケットとネットワーク KPI に基づいて接続エラーをデバッグできるようにします。また、ネットワークのヘルスをリアルタイムでモニタリングできるほか、異常な動作を通知するアラートを設定したり、ネットワークパフォーマンスへの影響を回避するための是正措置を実行したりすることもできます (電源障害のモニタリング、パッチのデプロイ、デバイスの再起動など)。コードを記述する必要はありません。NA は、LoRaWAN デバイスと LoRaWAN ゲートウェイの両方をモニタリングするために使用できます。例えば、いずれかの LoRaWAN デバイスをオンボーディングする際に、参加エラーを迅速に特定できます。NA は、緊急の問題を解決し、ネットワークパフォーマンスを最適化するためのツールをサポート技術者とオペレーターに提供することにより、カスタムソリューションの構築とメンテナンスに必要な時間とリソースを削減し、効率を向上させます。
Downlink Queue Management および Network Analyzer 機能は、AWS IoT Core for LoRaWAN が利用可能なすべての AWS リージョンでサポートされています。詳細については、AWS IoT for LoRaWAN の製品ページを参照してください。