投稿日: Aug 17, 2022
Amazon OpenSearch Service の、ドメイン更新時の検証エラーの可視性が向上しています。ブルー/グリーンデプロイを伴うドメイン更新の最中、その進捗状況を OpenSearch Service のコンソールから、または構成 API を使って、モニタリングできるようになりました。検証エラーのイベントがあれば、OpenSearch Service はそのイベントを Amazon EventBridge にパブリッシュします。また、検証イベントは OpenSearch Service コンソールの [Notifications] (通知) タブでも確認できます。
OpenSearch Service は、加えられた変更の種類に応じて、ブルー/グリーンデプロイのプロセスを使ってドメインを更新します。ブルー/グリーンデプロイとは、ドメイン更新用に新しい環境を作成し、更新の完了後に新しい環境へユーザーをルーティングする方法のことです。この方法を使うと、ダウンタイムを最小限に抑えることができ、新しい環境へのデプロイが成功しなかった場合には元の環境を維持することができます。OpenSearch Service では、サービスソフトウェアの更新といったアクティビティや、インスタンスタイプの変更または高度な設定の修正といった特定の種類の設定変更において、ブルー/グリーンデプロイが必要になります。ブルー/グリーンデプロイが必要になる変更の一覧は、「Amazon OpenSearch Service で設定変更を行う」でご覧いただけます。
2022 年 1 月、当社は、ブルー/グリーンデプロイとそのさまざまなステージ (新しい環境の作成、インスタンスのプロビジョニング、シャードのコピーなど) における進捗状況の可視性を高める取り組みをスタートさせました。今回のリリースでは、新しい検証ステージを導入しました。このステージでは、OpenSearch Service がドメインをチェックし、ブルー/グリーンデプロイの失敗につながる一般的な問題がないか確認します。ドメインが条件のいずれかに該当した場合、ブルー/グリーンデプロイは開始されません。こうしたシナリオには、クラスター内に赤色のインデックスがある、選択したインスタンスタイプが使用できない、ディスクスペースが不足している、Amazon Cognito または AWS Key Management Service (AWS KMS) に関連した構成上の問題がある、などが含まれます。
ドメイン更新の進捗状況は、検証の失敗に関する情報も含めて、OpenSearch Service コンソールの [Domain status] (ドメインステータス) タブから、または DescribeDomainChangeProgress API を使用して、確認できます。また、OpenSearch Service が Amazon EventBridge にパブリッシュするイベントを使って失敗をモニタリングすることもできます。検証の失敗の原因となっていた問題を解決したら、OpenSearch Service コンソールから設定の変更を再度行うか、構成 API を使用して変更を再送信します。
ブルー/グリーンデプロイの進捗状況の更新に関して今回改善された機能は、世界 26 のリージョンの Amazon OpenSearch Service でご利用いただけます。OpenSearch Service の提供状況の詳細は、AWS リージョン表を参照してください。