投稿日: Sep 27, 2022
Amazon CloudWatch Container Insights で、Amazon Elastic Container Service (ECS) 用のライフサイクルイベントの提供が開始されました。Container Insights を使用すると、ECS で実行しているコンテナ化されたアプリケーションをモニタリング、分離、診断できます。このたびライフサイクルイベントが追加されたことで、メトリクス、ログ、イベントを 1 つの画面で簡単に関連付けられるようになり、オペレーションをより包括的に把握できるようになりました。
コンテナ環境ではリソースの存続期間が短く、ライフサイクルイベントを使うことで、存続期間全体にわたってリソースの状態変化 (タスクの開始/停止など) を追跡できます。ECS ライフサイクルイベントは、タスクが保留状態から開始済みに正常に移行したときなどに、タスクの状態を示す有用なシグナルを発します。今後は、Container Insights に ECS ライフサイクルイベントを表示して、ECS コンテナの状態とパフォーマンスを一元的に確認できます。ECS クラスター、タスク、サービスにおける CPU またはメモリのスパイクを、関連するリソースのライフサイクルイベントに関連付けられるようになりました。
使用を開始するにはまず、お使いの ECS クラスターで Container Insights を有効にします。次に、CloudWatch Container Insights コンソールを開き、ドロップダウンで [Performance Monitoring] (パフォーマンスのモニタリング) 画面に切り替えます。「ライフサイクルイベント」テーブルが、クラスター、サービス、またはタスクの画面に表示されます。[Configure Lifecycle Events] (ライフサイクルイベントを設定) をクリックし、イベントストリームを有効にします。これにより、イベントルールとロググループが自動的に作成され、ECS クラスターのライフサイクルイベントが収集されます。「ライフサイクルイベント」テーブルから [Log Insights] を選択すれば、カスタムの分析を実行し、追加のビジュアライゼーションを作成することも可能です。
ライフサイクルイベントは、AWS GovCloud (米国)、AWS 中国 (Sinnet 運営の北京、NWCD 運営の寧夏) を含むすべてのパブリック AWS リージョンで提供中です。ライフサイクルイベントの利用には追加料金は発生せず、CloudWatch Container Insights の標準料金が適用されます。詳細は料金のページをご覧ください。その他の詳細については Container Insights ドキュメントを参照してください。