投稿日: Sep 14, 2022
このたび、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Oracle に、M5d/R5d インスタンス向けの一時テーブルスペース用インスタンスストアおよびデータベーススマートフラッシュキャッシュのサポートが追加されました。M5d/R5d インスタンスは、スクラッチスペース、一時ファイル、キャッシュなどの一時的なストレージを必要とするものを含め、高速で低レイテンシーのローカルストレージにアクセスする必要のあるアプリケーションに最適です。
M5d/R5d インスタンスにおいて、一時テーブルスペースをインスタンスストアに配置できるようになりました。また、データベースセッションにおいて、一時的な中間データを一時テーブルスペースに書き込み、そのデータをメモリに読み込んで処理できるようになりました。これにより、並べ替え、ハッシュ集計、負荷が高い結合などのスループットが向上します。一時テーブルスペースの機能は、Oracle Database Enterprise Edition (EE) と Oracle Database Standard Edition 2 (SE2) のどちらでも使用できます。
さらに、インスタンスストアでフラッシュキャッシュを構成することもできます。フラッシュキャッシュは、単一ブロックのランダムな読み込み処理を主体とする読み込み負荷が高いワークロードに適しています。ベストプラクティスとして、バッファのキャッシュに収まらないアクティブなデータセットの大部分を保持するようにキャッシュのサイズを設定することが推奨されます。フラッシュキャッシュがない場合、クエリでは EBS ストレージからデータが読み込まれますが、ローカルストレージから読み込む場合と比べて待ち時間が長くなります。フラッシュキャッシュを使用すると、クエリの際にキャッシュからデータブロックを読み込むことができるため、パフォーマンスが向上します。フラッシュキャッシュは、Oracle Database Enterprise Edition (EE) で使用できます。
RDS for Oracle 用の M5d/R5d インスタンスは、現在、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、アフリカ (ケープタウン)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、AWS GovCloud (米国)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ミラノ)、欧州 (パリ)、欧州 (ストックホルム)、中東 (バーレーン)、南米 (サンパウロ) の AWS リージョンでご利用いただけます。
M5d/R5d インスタンスは、8 つのサイズ (2、4、8、16、32、48、64、96 個の vCPU) でご利用いただけます。Amazon RDS マネジメントコンソールまたは AWS CLI を使用して、新しいインスタンスを起動できます。M5d/R5d インスタンスは、R5/M5 インスタンスファミリーのローカルディスク版で、ホストサーバーに物理的に接続された NVMe ベースの SSD ブロックレベルインスタンスストレージを利用しています。これらのインスタンスは、低レイテンシー、超高ランダム I/O パフォーマンス、高シーケンシャル読み込みスループットのワークロード向けに最適化された最大 3,600 GiB の NVMe (Non-Volatile Memory Express) SSD ベースのインスタンスストレージを提供します。
最新の料金および利用できるリージョンについては、Amazon RDS for Oracle の料金をご覧ください。