投稿日: Nov 8, 2022
AWS Resource Access Manager (RAM) を使用して、Amazon EC2 プレイスメントグループを、複数の AWS アカウントで共有できるようになりました。 プレイスメントグループを共有すると、ある AWS アカウントによって起動されたインスタンスが、別のアカウントによって作成されたプレイスメントグループを利用することができます。RAM は、組織内の AWS アカウント間または AWS Organizations 内の組織単位 (OU) 間で、ならびにサポートされているリソースタイプの IAM ロールおよび IAM ユーザーとの間で、リソースを安全に共有するのに役立ちます。
プレイスメントグループは、基盤となるハードウェア上の相互に依存する EC2 インスタンスの配置に影響を与えます。ネットワークレイテンシーの低減でも耐障害性の向上でも、ワークロードのニーズに合ったプレイスメントグループ戦略を選択することができます。プレイスメントグループを共有すると、プレイスメントグループによってもたらされるメリットは、1 つのアカウント境界に制限されなくなります。例えば、さまざまなアカウントにワークロードがあり、そのワークロード間で低レイテンシーが必要な場合は、(クラスタープレイスメント戦略を使用して) プレイスメントグループ共有を使用することで、アカウント間でインスタンスをお互いに近付けて配置することができます。
プレイスメントグループを共有するには、AWS RAM を使用してリソース共有を作成します。次に、そのリソース共有にリソース (プレイスメントグループ) を追加し、リソースの共有先ターゲットアカウントを指定します。自分のアカウントと共有されているプレイスメントグループは、EC2 コンソールのプレイスメントグループペインで確認できます。また、describe-placement-groups API を使用して確認することもできます。共有されたプレイスメントグループを使用するには、インスタンスの起動中にプレイスメントグループ ID を指定します。
この機能は、すべての商用 AWS リージョンで無料でご利用いただけるようになりました。AWS マネジメントコンソール、AWS SDK または AWS Command Line Interface (CLI) を使用して、プレイスメントグループを作成および管理できます。EC2 プレイスメントグループの詳細については、Linux または Windows のユーザーガイドのプレイスメントグループに関する説明をご覧ください。