投稿日: Nov 10, 2022
AWS Lambda において、新しい AWS Lambda Telemetry API がリリースされました。これにより、関数の実行に関する強化されたモニタリングデータおよびオブザーバビリティデータを、Lambda 拡張機能で収集できるようになりました。Telemetry API は、ログ、プラットフォームのトレース、関数呼び出しレベルのメトリクスを Lambda から直接受け取るための、拡張機能用のシンプルなインターフェイスを提供します。今回強化された機能は、一部の AWS パートナーネットワーク (APN) パートナーの、Telemetry API に対応した拡張機能でご利用いただけます。該当するパートナーは、Coralogix、Datadog、Dynatrace、Lumigo、New Relic、Sedai、Serverless.com、Site24x7、Sumo Logic、Sysdig、Thundra です。
Lambda 拡張機能を使用すると、お好きなサードパーティー製ツールで Lambda 関数をモニタリング、観測できます。これまで Lambda が提供していた AWS Lambda Logs API は、関数、拡張機能、Lambda プラットフォームで生成されたログを、拡張機能が Lambda から直接使用することを可能にしていました。今回のリリースで新しい Telemetry API が導入されますが、こちらは Logs API の強化版となります。Logs API が提供するログストリームに加え、Telemetry API は、Lambda 実行環境のライフサイクルに関連したイベントおよびエラーについての、トレースとメトリクスを提供します。拡張機能は、これらテレメトリストリームを直接使用、処理、フィルタリングし、任意の宛先に送信することが可能です。つまり、お好きなモニタリングおよびオブザーバビリティのベンダーを利用して、Lambda 関数のパフォーマンスに関するより充実したインサイトを、より低いレイテンシーで、追加の手段を講じる必要なく、取得できます。
AWS Lambda Telemetry API は、AWS GovCloud (米国) リージョンを含む、AWS Lambda が提供されているすべての商用リージョンで利用可能です。詳細については、AWS リージョン表をご覧ください。
ZIP アーカイブまたはコンテナイメージとしてパッケージ化された、関数用の Telemetry API を使用する拡張機能をデプロイできます。APN パートナーから提供される拡張機能の使用を開始するには、開始方法に関するブログ記事に記載のリンクをクリックしてください。また、Telemetry API を利用した独自の拡張機能を構築することも可能です。方法については、AWS Lambda デベロッパーガイドをご覧ください。