投稿日: Dec 2, 2022
AWS AppConfig は、コンテナランタイム用のエージェントをリリースしました。これにより、機能フラグの活用とランタイム設定が簡略化し、パフォーマンスが向上します。Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Docker、Kubernetes のいずれかを使用しているユーザーは AWS AppConfig エージェントを活用でき、コンテナ化されたアプリケーションから実行される、AWS AppConfig サービスへのコールが管理可能になります。これまでは、コンテナランタイムを使用して、取り出しおよびキャッシュの設定データを独自に管理する必要がありました。これからは、AWS AppConfig エージェントを使用することで、この作業をエージェントが代わりに行います。このエージェントは、AWS AppConfig に対して設定データに関するクエリを実行して、ローカルで利用できるようにします。また、ポーリングおよびキャッシュ処理に関するロジックの実行も代行します。アプリケーションは、AWS AppConfig エージェントにローカルで HTTP コールを実行します。したがって、設定データを取り出す際のパフォーマンスが向上します。
機能フラグおよびランタイム設定を使用すると、新たなコードをデプロイすることなく、実行中のアプリケーションの動作を変更できます。例えば、新機能をリリースする場合、機能フラグ設定で機能をオフにした状態でコードを本番環境にプッシュできます。機能をリリースする準備が整うと、AWS AppConfig は機能フラグ設定の切り替えをユーザーの 1%、10%、20%... という順に実行します。機能を徐々にリリースすることで、この変更による異変や、機能停止も回避することができます。また、AWS AppConfig は設定に関するさらなる安全機能を備えています。変更が想定通りであることを確認するためのバリデーター、デプロイ中に Amazon CloudWatch アラームがアラートを発した場合に実行される、設定変更の自動ロールバックなどがあります。
AWS AppConfig エージェントは、Amazon Elastic Container Registry (ECR) で利用できます。また、使用できるリージョンは、すべての商用リージョンおよび AWS GovCloud (米国) リージョンです。使用を開始するには、AWS AppConfig の開始方法ガイド、または AWS AppConfig エージェントのドキュメントを参照してください。