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AWS ソリューションアーキテクトによる AWS 認定試験の 5 つのヒント
この記事は、2023 年 2 月 20 日に Grey Newell と Joshua Kurz によって執筆された「5 tips for AWS Certification exams from AWS Solutions Architects」を翻訳したものです。
AWS 認定の取得に向けて勉強中をしていますか? 本ブログでは、あなたが認定試験や準備のどの段階にいるかに関わらず、有用なアドバイスができると信じています。私たちは二人とも AWS のソリューションアーキテクトで、 10 種類の AWS 認定を取得しています。ここで紹介するヒントは、学習者が AWS 認定を取得するのに役立つでしょう。その中には、プロフェッショナルレベルの認定である AWS Certified Solutions Architect – Professional も含まれます。AWS 認定は、技術職の有無にかかわらず、どのレベルの学習者でも、特定の職種や専門分野のクラウドスキルを習得できます。
このブログでは、AWS のソリューションアーキテクトが、 AWS 認定試験の準備と合格のために実践している 5 つのヒントを紹介します。AWS 公式オンライン学習センターである AWS Skill Builder で AWS 公式練習問題集、無料のデジタルコース、その他のリソースを活用して、学習効率を飛躍的に向上させる方法や、問題や試験の目的を最大限に理解して準備時間を有効活用し、認定資格のメリットを最大限に活用する方法を学びましょう!
AWS トレーニングと認定リソースを活用して準備しましょう
AWS 認定は業界で認められている認定資格であり、受講者の知識と専門性が問われます。準備と実践を重ねるほど、試験に合格することと、実践的な知識を実証することの両方に自信が持てるようになります。詳細については、試験準備ページをご覧ください。AWS では、試験の準備に AWS が提供するトレーニングを受ける必要はありません。ただし、準備に役立つ推奨手順があります。
- 試験について詳しく知る — 各 AWS トレーニングと認定の試験準備ページにある試験ガイドを確認してください。(例:AWS Certified Solutions Architect – Associate の試験ガイド)
- AWS Skill Builder アカウントにサインアップし、AWS 認定の公式練習問題集を受験して、試験形式の問題について理解を深めましょう。
- 次の方法で試験のトピックについて学んでください。
- 試験のトピックについて、知識が不足していると考えられる AWS Skill Builder のコースへの登録(訳注:まずは無料で利用可能な学習コンテンツのみを使用して学習し、必要なコンテンツが出てきた場合にサブスクリプション登録、という流れでご利用いただくことも可能です)
- 試験ページにあるホワイトペーパー(訳注:各試験ページのページ下部に「AWS ホワイトペーパー」へのリンクがあります)と AWS サービス関連の FAQ の確認
- AWS Skill Builder にサブスクリプション登録すると、AWS Builder Labs と AWS Cloud Quest を使用して AWS マネジメントコンソールで実践的に手を動かしながら学習できます。(訳注:AWS Cloud Quest の クラウドプラクティショナーロールはサブスクリプション登録無しでもプレイ可能です。実際にマネジメントコンソールを使用しながら、ゲームベースで学習することができます。その他のロールで学習する場合はサブスクリプション登録が必要となります)
- 次の方法で試験の準備をしてください。
- AWS Skill Builder 試験準備(Exam Prep)コースの受講
- AWS Skill Builder のサブスクリプションを利用して、全編の AWS 認定公式模擬試験で準備状況を判断できます。
上記に加えて、AWS ソリューションアーキテクトが AWS 認定試験に備えるための 5 つのヒントを紹介します。
1. 細分化する
マラソンのトレーニングをしているとして、最初から長距離を走ることから始めますか?そんなことはないですよね。ここでも同じ「細分化」のアプローチを取りましょう。 AWS Skill Builder で無料で入手できる AWS 認定の公式練習問題集を受講しましょう。一度に 10 問の問題を解くことから始め、そこから増やしていきます。
AWS 認定の公式練習問題集を受験するときは、「答え合わせ」オプションをオンにしてください。これにより、回答に対するフィードバックがすぐに得られるため、正解かどうかを学習セッションの終了まで待つ必要はありません。各質問に対する不正解と正解を確認することで、概念をより早く理解できるようになります。
学習時間を 30 分から 1 時間に分けて、公式練習問題集の各部分を終えたら必ず休憩してください。このペースは、勉強会が(より)楽しく感じるのに役立ちます。 1 週間で 10 ~ 20 問の質問に答えた後、すべての長さで、採点された AWS 認定公式模擬試験を受けてください。試験監督付きの公式試験を受ける前に、少なくとも 1 回、本格的な模擬試験を受けてみてください。これにより、試験全体を最後までやり通すために必要な準備が整います。
2. 消去法を使う
消去法は、間違った答えを排除し、正しい答えをすばやく特定するのに役立つメカニズムです。気が散ったりするような回答に貴重な時間を無駄にすることは避けてください。答えをざっと見て、明らかに間違っているものを排除してください。有効な選択肢に集中するのに役立ちます。
3. 公式練習問題集から重要な概念を学ぶ
難しい認定を目指す際には、ポイントを学び残さないようにしましょう。まずは価値あるコンセプトに焦点を当てることから始めましょう。価値のあるコンセプトは何か、どうやってわかるのでしょう?試験ガイドには、対象となるすべての試験分野と課題、および各試験の重み付け方法が記載されています。次に、すべてのドメインをカバーする公式練習問題集を利用してください。実際のテストでは、公式練習問題集の問題が一言一句そのまま表示されることはまずありませんが、そこで取り上げられた概念を何らかの形で目にするでしょう。そのような問題をテストで見かけたら、ポイントゲットのチャンスです!
4. 実践的な知識を身に付ける
AWS 認定試験に取り組むにあたり、実務経験に勝るものはありません。準備には勉強が不可欠ですが、AWS アカウント内で手を動かして実践することで専門知識と習熟度が高まります。私たち(および同僚の AWS ソリューションアーキテクト)は、80 % の実践と 20 % の学習時間の配分を推奨しています。みんな少しずつ違うので、あなたのユニークな学習スタイルに合う形で取り組んでください!概念は、動画だけを読んだり見たりするだけでは理解しにくく、記憶に残すのが難しい場合があります。新しい知識を実践することで、理解が深まります。まずは無料のデジタルトレーニングに登録し、AWS Skill Builder サブスクリプションにアップグレードすると、AWS Builder Labs と AWS Cloud Quest を通じて実際の AWS 環境での実践的な学習が可能になります。
5. 終わりから考える
Amazon で雇用されているかどうかにかかわらず、Amazon のリーダーシッププリンシプルについて聞いたことがあるかもしれません。これらのアイデア、価値観、原則は 25 年の経験と知恵を表しており、試験に合格するのに役立ちます。どのような機会や問題に直面した場合でも、Amazon のリーダーシッププリンシプルは、Amazon の社員が今後の進め方を決めるのに役立ちます。AWS 認定試験で出題されるシナリオベースの質問は難しいものです。受験者は、Amazon の 2 つのリーダーシッププリンシプルを活用して、どの質問でも進むべき道を見極めることができます。1つは、Amazon の「Insist on the Highest Standards」を満たさない回答の選択肢を排除すること、2 つは「Working Backwards」すること(訳注:厳密には、Working Backwards はリーダーシッププリンシプルではありませんが、Amazon で働いている人間の誰もが重要と考えている考え方のうちの一つ)です。
「Save the best for last(訳注:直訳すると「ベストなものを最後に取っておく」の意味です)」ということわざをご存知ですか?これはテストライターが目指していることではありませんが、各質問を最後から読むことをお勧めします。なぜでしょうか ? 各試験は、スキル、持久力、識別力のテストです。各質問にはいくつかの情報が含まれていますが、正しい答えを見つけるのに役立つのは一部のみです。質問の最後の行を確認することから始めます。その情報を把握してから、質問の冒頭に戻り、各回答の選択肢を読んでください。この順番で読むことで、関連情報と無関係な情報をすばやく区別できます。これを自分の目で確かめるために、この記事を下からもう一度読んでみてください。
最後に
これで、自信を持って試験日に臨むための実証済みの方法が揃ったので、AWS Skill Builder にログインして準備を始めましょう。これらのヒントを実践することで、学んだことを記憶し、応用できる最適な立場に立つことができます。AWS 認定の旅の成功をお祈りします。これからのキャリアで活かせるように、学び、経験を積むことがすべてです。
その他のヒントについては、以下のブログで役立つ情報を紹介しています。
Steps to start your AWS Certification journey
Slay imposter syndrome while prepping for AWS Certification exams
翻訳は Technical Trainer の 室橋 が担当しました。