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AWS チャットボットチャレンジを開催 – Amazon Lex と AWS Lambda を使用した対話式でインテリジェントなチャットボットを作成
AWS 2017 サンフランシスコサミットのリリース内容やお知らせを細かくチェックしていたユーザーなら Amazon Lex サービスの一般提供が開始し、今すぐご利用いただけるようになったことをすでにご存知かもしれません。Amazon Lex は、開発者が音声やテキストを使用するアプリケーションで対話式のインターフェイス構築を可能にするフルマネージド型の AI サービスです。Lex は Amazon Alexa を使用する Amazon Echo のようなデバイスと同じディープラーニングを使用しています。Amazon Lex のリリースにより、開発者は独自のアプリケーションで違和感のないユーザーエクスペリエンスやリアルな会話のやり取りを構築できます。Amazon Lex は Slack、Facebook Messenger、Twilio SMS に対応しています。こうした人気のチャットサービスを使用し、ユーザーの音声やテキストのチャットボットを簡単に発行することができます。Amazon Lex サービスを試し、独自のアプリケーションに優れた機能を追加するには、今が絶好のチャンスです。
さて、いよいよお知らせです。
この度 AWS チャットボットチャレンジを開催することになりました! AWS チャットボットチャレンジは、問題を解決したり今後のユーザーに向けた付加価値を追加する、他に例のないユニークなチャットボットを構築するチャンスです。AWS チャットボットチャレンジはアマゾン ウェブ サービスと Slack の協力により実現しました。
チャレンジ
このチャレンジに参加する開発者は、Amazon Lex を使用して自然な対話式のチャットボットを構築し、バックエンドでロジックプロセスやデータプロセスを実行するために AWS Lambda と Lex の統合を利用することになります。対象となるボットは新しいものでも既存のものでも構いませんが、既存のボットの場合はこのチャレンジのエントリー期間中に Amazon Lex と AWS Lambda を使用できるように更新する必要があります。
ソリューション構築時の制限は、あなたの想像力のみです。それでは、以下にボット作成やデプロイにおける創作力をサポートするアドバイスをいくつかご紹介します。チャットボットをよりユニークにするためのアドバイスについては次をご覧ください。
- Slack、Facebook Messenger または Twilio SMS にボットをデプロイする
- 独自のボットソリューション構築時に別の AWS サービスを活用する
- Amazon Polly のようなサービスを使用してテキスト読み上げ機能を導入
- ほかのサードパーティー API、SDK、サービスを活用
- Amazon Lex の構築済みエンタープライズコネクターを利用して Salesforce、HubSpot、Marketo、Microsoft Dynamics、Zendesk、QuickBooks といったサービスをデータソースとして追加
AWS Lambda を使用してボットをコスト効率良く構築する方法があります。Lambda には毎月、無料利用枠のリクエスト数 100 万件とコンピューティング時間 400,000 GB/秒 が含まれています。無料提供している毎月の使用量はすべてのお客様を対象とし、無料利用枠の期間である 12 か月が終了した後も無効にはなりません。さらに、Amazon Lex を新たにご利用のお客様は、初年度において 10,000 件までのテキストリクエストと 5,000 件までの音声リクエストを毎月無料でプロセスすることができます。詳細はこちらをご覧ください。AWS の無料利用枠では、AWS にサインアップしたその日から 12 か月に渡り無料利用枠のサービスをご利用いただけるほか、12 か月の無料期間が過ぎた後も自動的にそれが無効になることはありません。AWS の無料利用枠と関連サービスの詳細については AWS 無料利用枠の詳細ページをご覧ください。
参加方法
AWS チャットボットチャレンジには、参加者の居住国で成年に達した年齢であれば、個人またはチームでこのコンペティションに参加できます。参加申込の時点で企業や団体が正式に設立または法人化されていて、参加対象となるエリアで正当な企業として見なされている場合であれば、社員数が 50 人以下の企業も参加対象になります。また、参加対象地域で 50 人以上の社員から成る大規模な企業も参加することはできますが、その場合は現金が含まれない賞のみへの参加となります。チャットボットに寄せられたボットは次のカテゴリで審査されます。
- 顧客価値: ボットが問題を解決しユーザーに付加価値を提供
- ボットのクオリティ: ボットがユーザーの問題を独自の方法で解決、オリジナルでクリエイティブそして他のボットソリューションと差をつけていること
- ボットの実装: 開発者がいかに努力し優れたボットを構築し実行できるようにしたか検討一般的なフレーズで問いかけられたボットが、意図したように機能し質問を認識して応答できるかなど、ボットの機能について検討
賞について
優れたボットを作成した開発者に AWS チャットボットチャレンジ賞を授与します。1 等賞
- 5,000 USD
- AWS クレジット 2,500 USD 相当
- AWS re:Invent のチケット 2 枚
- Amazon Lex チームとのオンラインミーティング 30 分
- 受賞者は AWS AI ブログで紹介されます
- クールな賞品
2 等賞
- 3,000 USD
- AWS クレジット 1,500 USD 相当
- AWS re:Invent のチケット 1 枚
- Amazon Lex チームとのオンラインミーティング 30 分
- 受賞者は AWS AI ブログで紹介されます
- クールな賞品
3 等賞
- 2,000 USD
- AWS クレジット 1,000 USD 相当
- Amazon Lex チームとのオンラインミーティング 30 分
- 受賞者は AWS AI ブログで紹介されます
- クールな賞品
チャレンジのタイムライン
- エントリー開始日: 2017 年 4 月 19 日 午後 12:00 時 (PDT)
- エントリー終了日: 2017 年 7 月 18 日 午後 5:00 時 (PDT)
- 結果発表: 2017 年 8 月 11 日 午前 9:00 時 (PDT)
参加手続き
チャットボットチャレンジへの参加をご希望ですか?参加するには、次のチャレンジ上のルールと参加資格をご確認ください。
- AWS チャットボットチャレンジに登録
- AWS チャットボットの Slack チャネルに登録
- AWS でアカウントを作成
- ドキュメントやリソースへのリンクを掲載しているリソースページにアクセス
- 作動中のボットを映したデモ動画を撮影ボットの概要と用途についてドキュメントを作成
- ボットのコードをホストする GitHub リポジトリへのリンク、すべてのデプロイファイル、ボットをテストする上で必要な手順など、審査とテスト実施に要するボットへのアクセス方法を提供
- AWSChatbot2017.Devpost.com で 2017 年 7 月 18 日 午後 5:00 時 (ET) までにボットを提出します。ボットのアクセス権限の共有、Github リポジトリ、デプロイファイルも併せて提出してください。
概要
Amazon Lex では、ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションで対話を構築することができます。また、IoT デバイスの管理、カスタマーサポートの提供、トランザクションの更新情報を連絡したり、DevOps ワークロードの実施 (ChatOps) を可能にするチャットボットを構築することも可能です。Amazon Lex には AWS Lambda、AWS Mobile Hub、Amazon CloudWatch との統合が組み込まれています。そのため他の AWS サービスと簡単に統合することができ、AWS プラットフォームを使用してセキュリティ、モニタリング、ユーザー認証、ビジネスロジック、ストレージなどをチャットボットやアプリケーションで構築することができます。Slack、Facebook Messenger、Twilio SMS といったチャットサービスをサポートする Amazon Lex を活用して、音声やテキストのチャットボット機能を強化できます。Amazon Lex と AWS Lambda を使用してチャットボットや対話式インターフェイスを構築し AWS チャットボットチャレンジでクールな賞品を獲得してください。Amazon Lex と Amazon Lambda を使用して作成したボットに関する最近のリソースやオンラインテクトークもボット構築の参考になると思います。
- Amazon Lex の発表 – 2017 年 1 月 AWS オンラインテクトーク
- Amazon Lex のご紹介: 音声やテキストのチャットボット構築サービス – 2017 年 3 月 AWS オンラインテクトーク
- Amazon Lex のドキュメント: Amazon Lex と AWS Lambda の設計図 (Amazon Lex and AWS Lambda Blueprints)
- AWS AI ブログ: Amazon Lex でより優れたボットを構築 パート 1 (Building Better Bots Using Amazon Lex (Part 1))
- AWS AI ブログ: Amazon Lex でより優れたボットを構築 パート 2 (Building Better Bots Using Amazon Lex (Part 2))
- Slack ブログ: Amazon Alexa と同じディープラーニングテクノロジーをアプリで使用: Amazon Lex が Slack をサポート (Your app can now use the same deep-learning technology inside Amazon’s Alexa: Announcing Amazon Lex support for Slack)
- 欧州でのイベントは?Slack Dev Roadshow で Slack プラットフォームチームがホストするチャットボット構築方法のワークショップに参加
AWS チャットボットチャレンジに関するご質問は aws-chatbot-challenge-2017@amazon.com 宛てにメールで英語で問い合わせるか、ディスカッションボードに質問を投稿してください。 では、頑張ってコード作成に励む皆さんの幸運を祈ります!
– Tara