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新しい AWS Auto Scaling – クラウドアプリケーションのための統合スケーリング

これまで、とても長い間、サーバーやその他のクラウドリソースのスケーラビリティについてお話ししてきました!2006年には、「新しいスケーラブルの世界、オンデマンドのWebサービスで必要なものだけにお金を支払って、無駄な出費をしない」という投稿をしました。これを簡単に行えるように、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) のローンチ直後に、Elastic Load BalancingEC2 Auto Scaling、および Amazon CloudWatch同時にローンチしました。それ以降、Auto Scaling をECSSpot FleetsDynamoDBAuroraAppStream 2.0EMRなどのその他の AWS サービスにも追加してきました。また、アプリケーションに最も適したメトリクスに基づくスケーリングを容易にするために、ターゲットトラッキングなどの機能も追加してきました。

AWS Auto Scaling の紹介
AWS Auto Scaling の導入により、複数の AWS サービスの Auto Scaling 機能を単一のユーザーインターフェイスで簡単に使えるようになっています。既存のサービスに固有のスケーリング機能を、この新しいサービスの構築で統合しています。AWS CloudFormation スタックで説明されているように、アプリケーションの一部である、それぞれの EC2 Auto Scaling グループ、EC2 Spot Fleet、ECS タスク、DynamoDB テーブル、DynamoDB Global Secondary Indexe、および Aurora Replica、あるいは AWS Elastic Beanstalk で動作します (AWS Auto Scalingで使用するアプリケーションとして、一連のリソースにフラグを立てるためのいくつかの他の方法も検討中です)。

リソースとサービスごとにアラームとスケーリングのアクションを設定する必要はなくなりました。お使いのアプリケーションで AWS Auto Scaling をポイントして、関心のあるサービスとリソースを選択するだけです。続いて、それぞれのスケーリングオプションを選択すると、AWS Auto Scaling が残りの処理を行い、スケーラブルリソースを見つけ出し、関心のあるリソースに対応するスケーリングプランを作成するのを手助けします。

過去に Auto Scaling オプションのいずれかを使用したことがあれば、間違いなくスケーリングスレッシュホールドを選択する際のトレードオフを理解できるはずです。AWS Auto Scaling は、さまざまなスケーリングオプションを提供します。突発的なスパイクに対応するために、アベイラビリティを最適化し、豊富なリソースをキープしておくことができます。ラインの近くで実行してスパイクが到来した場合に、リソースに負担をかける可能性を許容して、コストを最適化できます。また、過剰ではない適度なレベルのスペアキャパシティで中間を狙うこともできます。可用性、コスト、またはその両方を最適化するだけではなく、カスタムスケーリングしきい値を設定することもできます。どのちらの場合でも AWS Auto Scaling は、各リソースの適切な上限と下限を含むスケーリングポリシーを作成します。

AWS Auto Scaling の実行
AWS Auto Scaling を EC2 インスタンスの Auto Scaling グループと DynamoDB テーブルのペアで構成される単純な CloudFormation スタックで使用してみましょう。まず、Auto Scaling グループから既存のスケーリングポリシーを削除します。

続いて、新規の Auto Scaling Console を開いてスタックを選択します。

背後では、Elastic Beanstalk アプリケーションが常に CloudFormation スタックを介して起動されます。上のスクリーンショットの awseb-e-sdwttqizbp-stack は、私が起動した Elastic Beanstalk アプリケーションです。

先に進む前に、スタックをクリックして詳細を見ることができます:

目的のスタックを選択し、Next をクリックして次に進みます。スケーリングプランの名前を入力し、それに含めるリソースを選択します。

リソースのタイプごとにスケーリング戦略を選択します。

目的の戦略を選択したら、Next をクリックして次に進みます。続いて、提案されたスケーリングプランを確認し、Create scaling plan (スケーリングプランを作成)をクリックして次に進みます。

これでスケーリングプランが作成されます。実際にかかる時間は、数分以内です。

プランをクリックして詳細を見ることができます。

また、各スケーリングポリシーをチェックすることもできます。

最初の EC2 インスタンスに負荷をかけて新しいポリシーをテストして、スケールアウトアクティビティが行われることを監視しました。

また、EC2 Auto Scaling グループの CloudWatch メトリクスもチェックしました。

提供開始
本日 AWS Auto Scaling米国東部(バージニア北部)米国東部 (オハイオ)米国西部 (オレゴン)欧州 (アイルランド)、および アジアパシフィック (シンガポール) リージョンでも本日ローンチします。また今後さらに増やしていきます。AWS Auto Scalingは無料です。ただし、CloudWatch アラームの作成と AWS リソースのご使用にはお支払いが必要です。

新しいサービスでよくあることですが、これは単に最初のステップです。先の長い興味深い旅になることを願っています!皆様のご要望にお応えするために、長期的なロードマップを用意して、2018年を通じて新しい機能やオプションを追加してまいります。

Jeff;