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AWS Cloud9 が大阪リージョンでご利用可能になりました

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。

2019年冬に、AWS のユーザーグループである JAWS (Japan AWS User Group) が主催したイベントで、JAWS FESTA 2019 Sapporo というものが開催され、日本中からクラウドコンピューティングに携わる人々が札幌に集合しました。私自身も参加しハンズオン等を担当させていただきましたが、学習と遊びが融合したとても熱い、クラウドに触れる1日でした。そこで行われた基調講演タイトルが「雲の向こうは、いつも青空」というものでした。

クラウドコンピューティングはエンジニアにとって欠かせないツールとなり、多くのことを学んでいこう、そして皆で一緒によりよい未来を築こう、というとても感動的なセッションでした。あれから世の中は大きく変わりオンライン中心の生活になってしまいましたが、私はまたいつの日かああやって皆さんと集まれることをあきらめてはいません。

さて実は、雲の上は青空だ、という言葉は英語圏ではよくつかわれる慣用句表現であり、辛いフェーズを乗り越えた最高の時間、という意味で使われます。高い山を登ったあと、そこには青空が広がっています。それはどのような言葉でしょうか?ご想像の通り Cloud 9 です。

AWS Cloud9

AWS Cloud9 はブラウザのみでコードを記述、実行、デバッグできるクラウドベースの統合開発環境 (IDE) です。コードエディタ、デバッガー、ターミナルが含まれ、Node.js、JavaScript、Python、PHP、Ruby、Go、C++ など 40 を超えるプログラミング言語用のツールがあらかじめパッケージ化されているため、新しいプロジェクトを開始するためにファイルをインストールしたり、開発マシンを設定したりする必要はありません。AWS CLI 等 AWSを操作するためのツールもあらかじめインストール済で AWS環境で動作するアプリケーションの開発にも最適です。

開発環境をすばやくチームと共有し、ペアプログラミングを行って互いの入力をリアルタイムで追跡が可能なコラボレーション機能も提供されます。

統合デバッガーも内蔵されており、ブレークポイントの設定、コードのステップ実行、PHP、Python、JS/Node.js、C/C++ アプリケーションの変数の検査など、よく使用される機能が提供されています。

動作環境

Cloud9 はデフォルトでは Amazon EC2 上で動作しますが、インストールは自動で行われ、みなさんはインスタンス、OSを意識する必要はありません。利用していない間は自動で EC2 を停止させる機能が付随しており、無駄な課金を省くことが可能です。Cloud9自体の利用料金は発生せず、EC2が起動している分のみ課金対象となります。EC2には無料利用枠が付随しているため、クラウドを志すエンジニアの方の最初の学習環境としても最適です。

もう一つのオプションとして、SSH経由で任意のLinuxサーバにCloud9をインストールすることも可能です。

CI/CD環境の実現

Cloud9 は、ソフトウェア開発アクティビティを 1 つの場所で簡単に管理することを実現させる AWS CodeStar と統合されているため、アプリケーションの継続的なエンドツーエンド配信ツールチェーンをすばやくセットアップし、AWS でコードの開始をより早くリリースすることができます。CodeStar は、プライベートGitレポジトリの AWS CodeCommit、フルマネージドでサーバレスなビルド環境を実現させるAWS CodeBuild、オンプレミス、クラウド双方のアプリケーション実行環境へのデプロイを自動化するAWS CodeDeploy、それらアプリケーションのデプロイパイプライン全体を管理するAWS CodePipeline と連携し、アプリケーションを簡単に構築、テスト、およびデプロイできる統一されたエクスペリエンスが提供されます。

利用開始はここから行えます。

– シニアエバンジェリスト 亀田