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AI/ML サービス入門ハンズオンを公開しました!- AWS Hands-on for Beginners Update

こんにちは、テクニカルソリューションアーキテクトの金澤(@ketancho) です。少しずつ暖かい日も増えてきた今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?私の部屋にはエアコンがない(∵ 室外機置き場が子どもの自転車置き場になっている)ので冬場はとても辛かったのですが、やっと快適に過ごせるようになってきました。

さて、AWS Hands-on for Beginners シリーズの新コンテンツとして AI/ML サービス入門ハンズオン を追加しました。具体的には、

の5つのサービスを試していただけるハンズオンです。AI や機械学習(ML)をビジネスに活かしたい、でも何から始めるのがいいだろうか?と思われている方に最初に取り組んでいただくコンテンツにしたい、という想いで作成しました。ぜひお試しいただければと思います!

また、本記事ではこの新作ハンズオンの紹介に加え、AWS における AI/ML サービスを学ぶ他のリソースをあわせて紹介したいと思います。

 

AWS Hands-on for Beginners とは?

AWS Hands-on for Beginners は、動画にそって実際に手を動かしながら AWS サービスについて学んでいただく無償のコンテンツです。名前の通り、初めて AWS サービスをご利用される方向けの内容ですので、学習の最初のステップとしてご活用いただけます。オンデマンド形式での配信となるので、移動時間などのスキマ時間での学習もできますし、分かりにくい部分を巻き戻して何度でもご覧いただくことができます。

 

[New] AI/ML サービス入門ハンズオンを公開しました!

2/26(金) に AWS の AI/ML サービス入門ハンズオンを公開しました。5つの AI/ML サービス、例えば「あなたにはこれもオススメ!」といったレコメンデーションのためのサービス Amazon Personalize や、「この商品は明日どれくらい売れるかな?」というような時系列の数値を予測するサービスである Amazon Forecast を実際に使いながら学んでいただきます。
    

これらサービスは機械学習の深い知識がなくともご利用いただける Managed なサービスなので、AI や ML の初学者の方でも安心してご視聴いただけます。また、ハンズオンで利用する AWS サービスの説明も冒頭で行いますので、AWS を初めて利用されるという方でも問題なく進めていただけます。

ハンズオンはステップバイステップで行っていただくことを意識し、それぞれの作業が何を意味しているのかを理解しながら進めていただけます。例えば、Amazon Personalize のハンズオンでは3つの工程に分けてハンズオンを行います。また、ハンズオンで学んだ内容を実際の業務で活用していただくために、設定項目の意味合いの調べ方についても紹介しています。下の例ですと、真ん中の工程で「レシピの選択」をするために、公式ドキュメントを参照した上でどのような場面でどのレシピを選ぶのかを解説しています。


「実際の業務で活用する」と書きましたが、ハンズオンの冒頭で Managed な AI/ML サービスを用いるビジネス上のメリットについても紹介しています。AI/ML を活用したビジネスアイデアをシステムに落とし込む際に、どうしてもその実装までに時間がかかってしまうことがあります。データを集める、アルゴリズムについて学んで選定する、アルゴリズムの実装を行いモデルを作成する、それを評価し、問題がなければいよいよ実運用を始めることができる、なかなか多くの工程があります。

AWS の Managed AI/ML サービス群を用いることで、先程の工程のうち「アルゴリズムについて学んで選定する」「アルゴリズムの実装を行いモデルを作成する」という部分をスキップできます。もちろん、モデル評価の結果、パラメータのチューニングや独自のモデルを作る必要が出てくることもあるのですが、Managed AI/ML を活用することで「ビジネスアイデア自体がよさそうかどうか」という判断を素早く行うことができる点は、大きなメリットだと言えます。

AI/ML 入門ハンズオンは下記の URL からお申し込みいただけます。ぜひご視聴ください!

“AWS AI/ML サービス入門ハンズオン” ハンズオン申し込みページ

 

AWS の AI/ML サービス学ぶリソースを紹介します

さて、今回作成したハンズオン以外にも、AWS の AI/ML をサービスを学ぶ上でお役立ていただけるリソースを多く用意しています。その中でも、個人的にオススメなものをふたつ取り上げて紹介したいと思います。

1)AWS Innovate – AI/ML Edition

先月 AWS Innovate というイベントがオンラインで開催されました。皆様ご視聴いただけましたでしょうか?見逃してしまった方向けに、現在もオンデマンドでご視聴いただけるようになっています。よろしければ こちら からご登録いただければと思います。先月開催されたということもあり、鮮度の高い情報が集まっていることが AWS Innovate のメリットだと考えており、最新の事例やアップデート情報を抑えたい!という方に特にオススメです。

私も「ユースケースと事例から学ぶ、中堅中小企業の方のための AWS AI/ML サービス入門」というセッションで登壇させてもらったのですが、実は今回のハンズオンを作るきっかけになったのがこの AWS Innovate でした。5つのビジネスの課題を取り上げ、それを AWS サービスで解決する例、デモ、そしてお客様のユースケースを共有するというセッションなのですが、これをご覧いただき「自分もやってみよう!」と思っていただいた方の支援をしたいという狙いで、取り上げたデモをハンズオン化することにしました。ですので、もしよろしければハンズオンを実施する前、あるいはその後に、AWS Innovate のセッションもご覧いただくと、より理解度が高まるのではないかと思っています。ぜひ合わせてご視聴いただければと思います。

2)builders.flash の機械学習/AI ソリューション

builders.flash という AWS の Web マガジンをご存知でしょうか?こちらはデベロッパー向けの AWS に関する記事を集めた Web メディアです。このメディアでも、機械学習 / AI を取り扱った記事が多く寄稿されています。

例えば、機械学習を使って写真に写っている猫を見分けるハンズオン シリーズでは、一緒に住んでいる2匹の猫の写真を AWS サービスを使って分類しています。本ハンズオンでも取り扱った Amazon Rekognition をカスタマイズして利用するパターンもあり、「実際の業務で活用する」ためのカスタマイズを考える上で、とても有意義なコンテンツだと考えています。

また、グラレコを使ってサービスを紹介する シリーズもあり、Amazon Personalize もグラレコ形式で紹介されています。サービスを利用する流れが、文字ではなく絵でまとめられており、「ドキュメントだと分からなかった」という方もこの記事を見ていただくとスッと理解が進むかもしれません。百聞は一見に如かず、ということで、ぜひ記事をご覧いただければと思います。

その他、ハンズオン動画の最後でも紹介しているのですが、AI/ML サービスに関する Black Belt シリーズ、過去のハンズオンシリーズもございますので、ご自身の学習がしやすいものをお選びいただければ幸いです。

 

まとめ

今月の AWS Hands-on for Beginners シリーズのアップデートとして、AI/ML サービス入門ハンズオンの紹介を行いました。“AI の民主化” という言葉をよく耳にしますが、ビジネス課題とテクノロジーとの間をいかにうまく繋ぐかが重要だと私は考えています。そのためにも、ビジネス課題を最も理解しているお客様自身が、AI/ML というテクノロジーを「試せる」ようにできればと考え、今回のハンズオンコンテンツを作成いたしました。このハンズオンが少しでも皆様の背中を押せるものになるといいなと考えています。ご実施いただいた際は、ぜひアンケートからフィードバックをいただければと思います。それではハンズオンをお楽しみください!

 

このブログの著者

金澤 圭 (Kei Kanazawa) @ketancho

サーバーレスが好きなテクニカルソリューションアーキテクト。業種業界問わず、お客様のプロダクト開発をサポートさせていただいています。好きなサービスは AWS Lambda と Amazon Personalize で、好きな休日の過ごし方は娘ふたりと川の字になって昼寝です。