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AWS Innovate Generative AI + Data 開催のお知らせ

こんにちは!アマゾン ウェブ サービス ジャパンのソリューションアーキテクト金杉です。本ブログでは、3 月 6 日 (木) に開催される AWS Innovate について、その概要と見どころをご紹介します。

AWS Innovate は、年に 2 回開催される、特定のテーマに焦点を当てたテクノロジーオンラインイベントです。2025 年 3 月 6 日に開催する AWS Innovate では、Generative AI + Data をテーマとし、生成 AI やデータ活用における最新の技術動向や事例をみなさまにお届けする予定です (詳細・お申込みはこちらから)。生成 AI というテクノロジーが台頭してから早くも数年経ち、多くのお客様が PoC を経て、本番利用に移り、更にどのように価値を最大化できるかについて模索されています。このような背景から、今回は「生成 AI によるビジネス価値の創出」をテーマとし、「生成 AI ユーザージャーニー」、「データ活用」、「生成 AI アプリケーション開発」の3つの切り口で、全 16 のセッションをお届けします。生成 AI の利用を既に開始している方には、より広く・深く活用を進めるためのベストプラクティスを、生成 AI に興味を持っておりこれから使い始める方には活用のヒントを持ち帰っていただけます。AWS エキスパートのセッションに加え、実際に生成 AI を活用しビジネス価値を生み出しているお客様の事例も紹介してまいります。

生成 AI ジャーニーの進行

生成 AI は事業運営のあり方から働き方まで、我々の仕事に大きな変化をもたらしているのは周知の事実です。業界や組織によって、導入の度合いは異なるものの、生成 AI はこれからの数年間で世の中を大きく変える、ゲームチェンジャーになりうるテクノロジーです。振り返ってみると、2023年、生成 AI は急速に世界の議論の最前線へと台頭しました。多くの個人や組織はこの技術をキャッチアップし、PoC を通じてどのように活用できるか、実験を繰り返していました。2024 年、PoC で得た知見をもとに、生成 AI アプリケーションを本番環境で活用するようになってきました。そして 2025 年はその延長線上で、いかに生成 AI を広く、深く活用していけるかとともに、「どのようにビジネス効果を最大化できるか」に関心がシフトしつつあります。

加えて、AWS は多くのお客様の生成 AI ジャーニーに伴走する中で、「モデルの多様化」、「要件の高度化」、「活用領域の拡大」などのトレンドを観測しています。これには、驚異的なスピードで進化する大規模モデル及び専門領域に特化したカスタムモデルを開発する手法の多様化、「RAG」に加え「エージェント」や「マルチモーダル」などの新しい技術パターンの確立、そして社内利用から to B/to C 向けシステムにおける採用検討の加速、などの背景があります。

「データ」も生成 AI を活用していく上で重要な要素の一つです。世の中で公開されている基盤モデルは企業のプライベートなデータを使って学習されているわけではないので、当然ながら企業の自社コンテキストは把握していません。そのため競合優位性を高めていくためには、自社データを生成AIアプリケーションに組み込ませていくニーズが高まっています。価値を最大化するためには、データを鮮度の高い状態で素早く生成 AI アプリケーションに組み込ませる必要があります。しかし、多くの場合、企業内のデータはサイロ化しているため、統合して活用するにも作業が煩雑となり、工数、コストがかかりがちです。

今回の AWS Innovate では、これらの背景や課題を噛み砕いで説明し、AWS が提供するソリューションやベストプラクティスをオープニングセッションと 3 つのトラックで紹介していきます。

セッションと見どころの紹介

オープニングセッション

オープニングセッションでは、生成 AI を活用状況の最新トレンドを踏まえ、ビジネス価値を最大化するためのベストプラクティスについてお話しします。従来専門家のみが扱えると考えられていた AI を、誰もがビジネス価値向上のための選択肢として考えられるようになりました。その背景や技術的な観測を説明した上で、AWS の取り組みやテクノロジーについてご紹介します。生成 AI をこれから導入する方、今後さらに活用を加速していきたい方に対し、AWS がこれまで多くのお客様を支援する過程で培ってきたノウハウをお伝えします。

ブレイクアウトセッション

ブレイクアウトセッションでは 3 つのトラックをご用意しました。

1つ目は「生成 AI ユーザージャーニー」をテーマとしています。本トラックは 1 つの AWS セッションと 4 つのお客様による事例セッションから構成されます。生成 AI をどのように活用していくかは企業のビジネス関心、利用フェーズ、スキルセットなどから画一的な答えはありませんが、新しい技術を取り入れていく上で成功事例から学べることは多く存在します。本トラックでは、まずAWS が、ビジネスモデルの変革を成し遂げた事例に共通する方程式を紹介し、三菱重工業株式会社様によるカスタマーサポート対応力向上、カラクリ株式会社様から独自 LLM による競合優越性確立、株式会社三菱UFJ銀行様による市場セールス部門での DX 推進、株式会社ゲームエイト様による自動監視による運用コスト削減に関するセッションをお届けします。

2つ目は「ビジネスに寄与するデータ活用」というテーマで、生成 AI の価値最大化におけるデータの重要性を紹介します。生成 AI の効果を最大化するためには、大規模言語モデル (LLM) の日々向上する性能に加え、自社データを組み合わせ、差別化を図ることが効果的です。そして自社データを継続的に活用していくためには、長期的な観点からのデータ戦略が必要です。本トラックでは、データ戦略に含まれるデータの収集、品質担保、カタログ管理、ガバナンス、そしてデータが最終的にどのように生成 AI に活かせるかを数セッションに分けてお届けします。

最後に、3つ目のトラックでは「生成 AI アプリケーション開発」という観点から、最新のプラクティス・ソリューションを紹介します。生成 AI アプリケーションには SaaS のように手軽に始めるケース、API 経由で独自アプリケーションを構築するパターン、インフラレベルでモデルを独自開発するなど、様々な形態があります。本トラックでは多岐に渡る生成 AI アプリケーションの開発における手法やツール、活用のためのコツを紹介します。また、アプリケーション開発を促進するための、生成 AI による開発者支援のセッションもご用意しています。

当日のアジェンダはこちらです:

タイムテーブルを PDF で見る

AWS Innovate: Generative AI + Data をより楽しむために

本ブログを通じて、AWS Innovate: Generative AI + Data に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひイベントページから登録いただけると幸いです!改めて、今回の Innovate は「生成 AI によるビジネス価値の創出」をテーマとしています。皆さんに対し日進月歩な生成 AI テクノロジーの最新状況を紹介し、更なる活用に向けてヒントをお届けできればと考えています。より有意義な時間となるよう、自身や自社の生成 AI 活用状況を棚卸ししていただくと同時に、実際に AWS のコンソールからサービスを立ち上げて触ってみていただけると、当日の理解がより深まると思います。

それでは、3 月 6 日 (木) のみなさまのご参加をお待ちしています。当日はチャット形式のライブ Q&A も実施しますので、AI/ML やデータ活用についての疑問点、お悩みなどもお気軽にお寄せください。みなさまと会話できることを楽しみにしております。

詳細・お申込みはこちらから
みなさまのご参加をお待ちしています!

ソリューションアーキテクト 金杉