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AWS IoT 1-Click – Lambda 関数のトリガーにシンプルなデバイスを使用する
AWS re:Invent 2017 にて AWS IoT 1-Click のプレビューを発表しました。その後、平易であること、完全な設定不要のエクスペリエンスであることに重点を置き、調整を重ねてきました。幅広い利用者に IoT を提供し、ご利用いただけるようにするために設計された AWS IoT 1-Click がついに一般公開のときを迎え、AWS と AT&T からリリースされた最新の IoT ボタンでご利用いただけるようになります。
ひと月かふた月ほど前、ブログ記事の準備をするためにこのサービスについて学ぼうと、開発チームをたずねました。このミーティングの間、彼らから一組の IoT ボタンを借りて、クリエイティブな使い方に思いを馳せました。思いついたアイデアをいくつかご紹介しましょう。
ヘルプリクエスト – 今月の初め、ロサンゼルスで HackTillDawn ハッカソンに参加し、とても和やかなウィークエンドを過ごしました。参加者は遠隔地からハッキングに参加していたため、AWS、機械学習、Amazon SageMaker、および AWS DeepLens などについて質問されることも時たまありました。AWS ソリューションアーキテクトが大勢近くにいたものの (目立つようにおしゃれで個性的な AWS のシャツで会場に華を添えていました)、各チームに IoT ボタンを使えるのではないかと考えました。ボタンを押すと、SMS を介して SA クルーに通知が行き、クルーが正しいテーブルに直行します。
カメラの制御 – Tim Bray と私は、AWS の動画スタジオでAWS Messaging に関する Tim のシリーズの 1 話目を撮影する準備をしていました。 Twitch ストリームを開始する数分前、ズームイン画面に切り替えるためにカメラマンに指示を送る明確で目立たない方法がないことに気付きました。ここでも、IoT ボタンが 1 組あれば、このリクエストが実現できるのではないかと考えました。
犬用リモートフィーダー – うちの犬は家人以外がうちの玄関の門を開くと吠えます。 Ring のドアベルが作動していることを確認するにはちょうどいいのですが、もしボタンを押して犬のおやつを与えることができれば、吠え立てる Luna を落ち着かせることができるのにと考えました。
住宅、オフィス、工場、学校、車両、ヘルスケア施設のいずれも、AWS IoT 1-Click を使用して、IoT ボタンやその他の IoT デバイスを活用できるはずです。
AWS IoT 1-Click のすべて
先程お話ししたとおり、私たちは平易であること、そして完全な設定不要のエクスペリエンスであることに重点を置いてきました。その意味は以下のとおりです。
アーキテクトは手頃で性能の高くないデバイスで稼動するアプリケーションを創作できます。
開発者はデバイスレベルのコードを書く必要がなくなります。メールや SMS メッセージを送信したり、AWS Lambda 関数を使用して、独自のカスタムアクションを書いたりする事前構築型アクションを使用できるようにします。
インストーラーは証明書をインストールしたり、取得したばかりのデバイスでクラウドエンドポイントを設定したり、ファームウェアの更新について心配する必要はありません。
管理者は、幅広いデバイスタイプや製造元に対応する共通インターフェイスを 1 つ使用するだけで、各デバイスの全体的なステータスとヘルス状態を監視し、デバイスが寿命に近づいたり、交換が必要になったりしたときにアラートを受け取るように定めることができます。
どれほど簡単かすぐにご覧に入れましょう。まず、AWS IoT 1-Click でサポートされている現在のデバイスセットについてお話ししましょう。
ボタンを持つのはだれ?
当初サポートされるボタンのタイプは 2 種類です (いずれも上の写真のとおり)。 両方のタイプが X.509 認証を受けて事前設定されており、セキュアな接続を介してクラウドと通信し、すぐにご利用いただけます。
AWS IoT エンタープライズボタンは Wi-Fi を通じてやりとりします。耐久回数は 2000 回で TLS を使用してアウトバウンドデータを暗号化、BLE および当社のモバイルアプリを使用して設定することもできます。小売価格は $19.99 (配送料・手数料別) で、米国、欧州、日本で利用できます。
AT&T LTE-M Button は LTE-M の移動体通信網を介して通信します。耐久回数は 1500 回で、アウトバウンドデータの暗号化には TLS を使用します。 デバイスとバンドル型データプランは、推奨価格 $29.99 (配送料・手数料別) で米国で利用できます。
さらにバラエティ豊かな形状、サイズ、デバイスタイプ (バッジリーダー、アセットトラッカー、モーションセンサー、工業用業センサーなどはその一部の例です) をお客様にご提供できるようデバイスの製造元と協業することに大きな関心を持っています。私たちのチームでは、プロビジョニングツールや OTA (無線) 更新を大量のデバイスへプッシュするための設備について、いつでも皆さんからご質問を受け付けています。iot1click@amazon.com ではメールでのお問い合わせも受けています。
AWS IoT 1-Click のコンセプト
AWS IoT 1-Click とボタンの使い方をすぐにでもお見せしたいところですが、最初にいくつかのコンセプトを説明します。
デバイス – メッセージを送信できるボタンまたは他のデバイス。各デバイスはシリアルナンバーで個々に特定されます。
実装テンプレート – デプロイする似通ったデバイスのコレクションを説明します。実行すべきアクションを説明し、各デバイスのカスタム属性の名前を一覧にします。
設置 – デプロイされたデバイス。デバイスの代わりに設置場所を参照することで、デバイスの交換やアップグレードに伴う最低限の中断といった制限から解放します。各設置はカスタム属性の値になります。たとえば、場所 (8 号棟 3 階の 1337 号室) や目的 (コーヒーリクエストボタン) です。
アクション – ボタンが押されると AWS Lambda 関数が呼び出されます。関数はゼロから書くことも、メールや SMS メッセージを送信する事前定義された 2 つの関数を活用することもできます。このアクションは属性にアクセスします。たとえば、「8 号棟、3 階、1337 号室で至急コーヒーが必要」といった SMS メッセージを送信します。
AWS IoT 1-Click の開始方法
AWS IoT 1-Click コンソール を使用して IoT ボタンをセットアップしてみましょう。
もしボタンがなければ、Buy devices (デバイスを買う) をクリックしていくつか買うこともできたのですが。でも、もう手元にあるので、Claim devices (デバイスを登録) をクリックして先に進みましょう。デバイス ID を入力するか、AT&T ボタンのコードを登録して、Claim (登録) をクリックします (複数の登録コードまたはデバイス ID を入力できます)。
AWS ボタンはコンソールまたはモバイルアプリを使用して登録できます。最初のステップはボタンで Wi-Fi を使用できるように設定するためモバイルアプリを使用します。
ボックスでバーコードをスキャンし、ボタンをクリックしてデバイスの登録プロセスを完了します。これでコンソールから両方のボタンが見えるようになりました。
これで使用を開始する準備が整いました。Projects (プロジェクト)、Create a project (プロジェクトを作成) の順でクリックします。
プロジェクトに名前を付け、簡単な説明を入力し、Next (次へ) をクリックして先に進みます。
次にデバイステンプレートを定義し、さらに設置属性のための名前とデフォルト値を指定します。私がセットアップしたデバイステンプレートのサンプル画面がこちらです (プロジェクトは複数設定できますが、ここでは 1 つしか必要ないので 1 つだけです)。
このアクションには内蔵の必須パラメーターが 2 つあります (電話番号と SMS メッセージ)。私はさらに 3 つ (建物、部屋、階) を追加し、Create project (プロジェクトの作成) をクリックします。
さぁ、コーヒーを注文できるようになるまであと少しですよ。次のステップではそれぞれに設置場所を作成して、このプロジェクトのボタンに関連付けます。Create placements (設置場所の作成) をクリックして先に進みます。各設置場所に名前を付け、関連付けるデバイスを選択し、プロジェクト用に確立した属性の値を入力します。次に示すように、この設置場所に固有の付加的な属性も追加します。
プロジェクトを見直して、問題ないことを確認します。
ボタンを押すと SMS メッセージが表示されます。
AWS IoT 1-Click コンソールでデバイスのアクティビティを監視できます。
Lambda コンソールでも可能です。
Lambda 関数自体にもアクセス可能で、そのまま使用することも、カスタマイズすることもできます。
ご覧のとおり、これが {{*}}
を使用できるコードで、メッセージに全設置場所属性が含まれ、 {{Building}}
(例) には特定の設置属性が含まれます。
提供開始
私が試したのはこの魅力的なサービスのほんの上辺だけに過ぎないので、皆さんご自身でどんどん試して (または「ぽちっ」として) くださいね。ボタンを 1、2 個買って魅力的な何かを作ってみましょう。できたら、ぜひ皆さんの体験を聞かせてください。
料金はアカウントで有効化されたデバイスの数に基づき、月次で測定され、一か月のうち何日かに分割されます。デバイスはいつでも有効化または無効化できます。詳細については、AWS IoT 1-Click の料金ページをご覧ください。
詳細については AWS IoT 1-Click ホームページをご覧になるか、AWS IoT 1-Click 文書をお読みください。
— Jeff;