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AWS Supply Chain の更新: 上流のアクティビティをサポートする 3 つの新しいモジュール

1月16日、AWS Supply Chain 用の 3 つの新しいモジュールがリリースされました。これらのモジュールは、サプライチェーンの各サイトで最適な在庫レベルを維持することを目的として、サプライチェーンのすべての階層にわたるサプライヤーとの連携を支援するために設計されています。概要を以下に示します。

Supply Planning – このモジュールは、原材料、部品、完成品の購入を正確に予測して計画するのに役立ちます。複数のアルゴリズムを使用して、発注書と在庫移動要件を含む供給計画を作成します。

N-Tier Visibility – このモジュールは、エンタープライズの内部システムを越えて、可視性とコラボレーションを取引パートナーの複数の外部階層にまで拡大します。

Sustainability – このモジュールは、二酸化炭素排出量に関するデータに加えて、商品の取得、製造、輸送、廃棄に使用された有害物質に関するレポートをリクエスト、収集、確認するためのより安全で効率的な方法を提供します。取引パートナーの複数の階層へのデータリクエストの送信、回答の追跡、欠席者へのリマインダーの送信、回答を保存および表示するための中央のリポジトリの提供が可能になりました。

各機能を見ていきましょう。

Supply Planning
AWS Supply Chain には、独自の機械学習アルゴリズムを使用して需要を予測し、2 年以上前の過去の注文品目データに基づいて需要計画を生成する Demand Planning モジュールが既に含まれています。予測は、流通センターや小売店を始めとして、詳細で具体的です。

新しい Supply Planning モジュールは、需要計画を入力として使用します。既存の在庫を調べ、不確実性を考慮して、在庫戦略を含む追加のビジネス入力をサポートします。最終的に、コンポーネントと原材料のレビューと承認用の発注書が生成されます。Supply Planning モジュールのメインページを以下に示します。

このモジュールは、自動補充と製造計画もサポートしています。製造計画は、複数の直接および間接的な上流供給元から調達された個々のコンポーネントに分解 (展開) された部品表 (BoM) から逆算して進められます。

供給計画は、計画範囲と計画スケジュールに基づいて行われます。計画範囲と計画スケジュールは、どちらも組織プロファイルで定義されます。

このモジュールの設定では、発注書のレビューと承認をカスタマイズすることもできます。

N-Tier Visibility
このモジュールは、直接のベンダー、ベンダーに供給するベンダーなどと連携して作業するのに役立ちます。ベンダーが自動的に検出され、AWS Supply Chain へのオンボーディングがセットアップされます。このモジュールは、発注書に関する手動および EDI によるコラボレーションをサポートする一方で、不一致やリスクを特定し、必要に応じて代替ベンダーを見つけるのにも役立ちます。

モジュールのメインページには、取引パートナーの概要が表示されます。

ポータルのステータス列には、既にオンボーディングされているパートナー、招待済みのパートナー (および招待の有効期限が切れているパートナー)、まだ招待されていないパートナーが表示されます。[Invite partners] をクリックして招待を延長できます。パートナー (通常、Supply Chain データレイクのデータを使用して自動的に検出) を選択し、[Continue] をクリックします。

次に、選択した各パートナーの連絡先情報を入力し、[Send invites] をクリックします。

連絡先は E メールで招待状を受け取り、招待を承認できます。招待を承認したパートナーは、供給計画と発注書を (E メールまたは EDI 経由で) 電子的に受け取って対応できます。

Sustainability
Sustainability モジュールは、パートナーからのコンプライアンスおよびサステナビリティデータを要求、受信、レビューするために役立ちます。これは、既に説明したパートナーネットワークに基づいて構築されており、データのリクエストを追跡します。

データをリクエストするには、必要なデータのタイプとデータが必要なパートナーを選択し、[Continue] をクリックします。

次に、期日など、リクエストを定義する詳細を入力します。選択したパートナーにテキストメッセージでの応答やファイルでの応答を依頼できます。

各パートナーから提供された回答とファイルは Supply Chain データレイクに書き込まれ、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットにエクスポートすることもできます。

AWS Supply Chain のリソース
AWS Supply Chain を初めて使用する際に詳細が必要な場合は、使用開始に役立つリソースが用意されています。

Jeff;

原文はこちらです。