Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2020/8/17週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

毎日本当に暑い日が続きますね。さて初のオンライン開催となるAWS Summit Onlineまであと2週間少々になりました。オンライン開催ですので、全国どこからでも、涼しい部屋からご参加いただけますし、オンデマンド視聴でいつでも観ていただくことが可能になっています。セッション申し込みが開始になっていますので、ぜひサイトをチェックしてみてください。私は「Architecting and Building – ログデータ用のデータレイク&分析環境をクイックに構築するには?」と「Amazon QuickSight BASIC ハンズオン ~ QuickSight の基本操作を 50 分で学ぶ~」を担当していますので、よろしければご覧になってください。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2020年8月17日週の主要なアップデート

  • 8/17(月)
    • AWS Graviton を搭載した Arm ベースのインスタンスの Amazon EKS サポートの一般提供を開始
      Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)でArmベースのプロセッサであるGraviton2を搭載したインスタンスが利用可能になりました。Graviton2はすでにEC2やRDS(プレビュー)でも利用可能になっており、これまでのインスタンスと比較して最大40%高い価格性能比を実現します。ArmですのでINTELプロセッサ用に作成されたコンテナイメージは直接利用できない点に注意してください。 Kubernetes 1.15以降で利用可能です。詳細はこちらのBlogを参照してください。
    • AWS Fargate 上の Amazon EKS が Amazon EFS ファイルシステムのサポートを開始
      Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) のPodはAWS Fargate上で動作させることが可能ですが、この構成でNFSサービスのAmazon Elastic File System (EFS)のファイルシステムにPersistentVolume(PV)経由でアクセスできるようになりました。ユーザ側でのEFS CSI Driverの導入は不要です。現在は新規に作成するKubernetesバージョン1.17以降でのみ有効ですが、既存のクラスターに対しても今後有効にしていく予定です。
    • Amazon EKS 管理対象ノードグループが EC2 起動テンプレートとカスタムAMIのサポートを開始
      Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) でマネージドノードグループとして起動テンプレート(Launch template)およびカスタムAMIの利用が可能になりました。EKSマネージドノードグループはworker nodeの生成等のライフサイクルを管理する仕組みですが、これに起動テンプレートを使うことでE2インスタンスの各種設定(ボリュームを暗号化する、セキュリティグループを設定する等)を適用することが可能になります。詳細はこちらのBlogを参照してください。
  • 8/18(火)
  • 8/19(水)
    • AWS Controllers for Kubernetes プレビューの発表
      AWSのリソースをKubernetes API経由で管理する”AWS Controllers for Kubernetes (ACK)” のデベロッパープレビューが開始になりました。こちらのBlogにもありますように、AWS Service Operatorという個人管理のOSSプロジェクトだったものがAWS Kubernetesチームが管理する形になり、より強力な体制で改善が進められるようにしたものです。現時点ではAPI Gateway、DynamoDB、ECR、S3、SNS、SQSに対応しています。
    • Amazon Interactive Video Service が新たに再生許可をサポート
      Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) は、簡単にセットアップできるマネージド型のライブストリーミングソリューションです。低遅延での配信や視聴者とのインタラクティブな応答を支援する機能を提供しています。このIVSに新機能が追加され、有効な認証トークンを持つ視聴者にのみライブ配信を見せるような制御ができるようになりました。なお、IVSの概要や事例についてご説明するセミナーが先日実施され、その資料や動画がこちらのページで公開されています。
  • 8/20(木)
    • Amazon Corretto 8 および 11 のサポートを延長
      Amazon Correttoはマルチプラットフォーム対応の無料のOpenJDKディストリビューションです。今回の発表で、長期サポート(LTS)の延長が発表され、Amazon Corretto 8のLTSは2023年6月までだったものが、2026年5月までに、Amazon Corretto 11 LTSは2024年8月までだったものが2027年9月までに延長されました。Corretto LTSには、セキュリティ更新プログラムと少なくとも四半期ごとにリリースされる特定のパフォーマンス強化が含まれまる予定です。
    • API Gateway HTTP API が 5 つの AWS のサービスとの統合を追加
      Amazon API GatewayのHTTP APIで新たにAWS AppConfig、Amazon EventBridge、Amazon Kinesis Data Streams、Amazon SQS、AWS Step Functionsにルーティングすることが可能になりました。これまでは他のHTTP(S)かLambdaへのルーティングのみだったので、連携先が大きく増え、色々な用途で使っていただきやすくなりました。
    • Amazon Chime がノイズ抑制のために Amazon Voice Focus を導入
      AWSのインターネット会議サービスであるAmazon Chimeに深層学習ベースのノイズ低減(ノイズリダクション)機能であるAmazon Voice Focusが導入されました。スイッチをONにするだけで、背後のノイズやタイピングノイズ等多くのノイズを削減してくれます。現時点ではWindowsもしくはmacOSのクライアントソフトウェアでのみサポートされます。Amazon Voice FocusについてはこちらのBlogで解説されていますが、これによるとINEL i7-8565Uの環境ではわずか4%のCPU使用率でノイズ削減が実現できるとのことです。
    • Amplify Flutter がデベロッパープレビューとして利用可能に
      Amplify Frameworkはモバイル&フロントエンドウェブデベロッパー向けのライブラリとツールのスイートで、OSSとして提供されています。今回Amplify FrameworkがFlutterをサポートするようになりました。現在デベロッパープレビューという位置づけで、今後GraphQL API、 REST APIの追加が行われる予定です。詳細はこちらのBlogを参照してください。
  • 8/21(金)

今回も盛りだくさんで、どれを紹介すべきか選定に苦労しました。EKS周りの多数のアップデートも熱いのですが、個人的なイチオシは、Amazon Chimeのノイズ削減機能です。会議で毎日使っていますが、はっきり分かる効果がでます。背景ノイズやタイピングノイズを大幅にカットしてくれるのに、CPU利用率はほぼ上がっていないようですし、遅延の増加もほとんど感じません。Amazon Chimeを使う場合はぜひクライアントソフトをインストールして、その効果を確認してみてください(ゲスト参加でもブラウザや電話以外に、クライアントソフトからの参加が可能です)。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)